自然の最近のブログ記事

珍しく、古生物学の本を読んだ。

古生物といっても、恐竜とかマンモスとか剣齒虎といったメジャーで人気のあるものではなく、もっと昔、

カンブリア紀である。

私が、まだ若い頃は、カンブリア紀といえば、茫漠とした太古の時代で、三葉虫が主役。そんな虫みたいなわらじみたいなのが、泥の中や海底の砂の上を這い回ったり、潜り込んだりしている、妙に平和な時代と教えられていたように思う。


ところが、カナダのバージェス頁岩や中国の澄江とか、グリーンランドのシリウス・パセットとかの発掘が進むに従って、捕食動物、もっと平たく言うと肉食動物というか肉食の生き物が出現し、食われる方の生き物も硬い殻をつけたりして防御にいそしみはじめた時代で、のどかどころではなかったようだ。

アジアから、ヨーロッパ、アフリカまでの様々な国で、人々は何を食っているかのルポである。平和な国から内戦が続いている国、内戦が終わった国まで、様々な国が登場する。

食べるものも様々なら、食べる人も、食べる環境も様々

バングラディシュでは、安さにつられて残飯の再販売に手を出しそうになったり

フィリピンのピナツボでは失われたジャングルの味に想いをはせ

フォーを残すベトナムの人に戦乱の終結と資本主義の浸透を感じ

ポーランドの炭鉱では、作業に参加した後のスープに舌鼓をうつ反面後日、作業をしないでのんだスープの味気なさを感じ

セルビアの国境付近の海で漁をし、鯖や鰯の焼き物やオリーブオイルがけを漁船の上で堪能したり

ソマリアで各国の国連軍の兵士のお国料理をいれた携帯食料(レーション)と、現地の人の何もいれない、何も味のない、一握りのぶつぶつ切れるパスタの格差に呆然としたり・・・・


普通の人が食べているものは、文化といういうよりも、その国の置かれている状況に、質も量も影響されるだけに、極度に政治的であり、経済的事情の産物である。
そこにあるのは、名物料理に象徴される歴史と伝統ではなく、金と力という現実である。

世界のありとあらゆるホットスポット取材敢行する体当たりカメラマン 宮島茂樹さんの南極ルポ。

行程は、観測船しらせに乗り込んで、昭和基地を経て、南極大陸内部のドーム基地に2ヶ月滞在して帰ってくるというもの。
1年4ヶ月滞在する本式の南極越冬隊に比べたら楽なもの、といった感じで始まるが、どうしてどうして、現地に行けば、隊員並みに物資の運搬(食料から燃料まで持ち込まないと近くには物資はない(当たり前か)、おまけに近くまでは車やヘリで運んでも、基地内部へは人力運搬なのだ)をやらされたり、観測とか決まった仕事もないのだからと隊員のお手伝い(といえば聞こえはよいが、実質は下働き)に過酷に借り出されたり。カメラマンも楽ではなさそう。


地上から消えていった動物たち、ドードー、ステラーカイギュウ、リョコウバトなどの絶滅の記録を綴った「絶滅本」の古典といってよい作品。筆者は「夜の翼」などでおなじみの、あのシルヴァーバーグ。

太古からの生物の進化・絶滅の歴史をみれば、種の絶滅は珍しいことではないのだが、この本でとりあげられているのは、「人間の手」による絶滅である。「人間の手」による絶滅の何が問題なのかということについて、筆者は、それが、自然ではなく人間の意図や無知によって大量に、効率よく絶滅させられるからにあると言う。

第38次南極観測隊ドーム基地越冬隊に参加した筆者の、越冬記録というか料理記録というか、おもわずニンマリしてしまう南極日記、「西村 淳 「面白南極料理人」(新潮文庫)」である

総勢17名で、1年間にわたる南極のドーム基地(どうやら、日本にいると極北の象徴である昭和基地ですら環境のよい所と思えるような南極の観測基地らしい。)で暮らした観測隊の生活が描かれている。

1998年5月1日初版。定価は457円+税だが、古本屋で105円税込みで購入。

脱サラ後のカメラマン生活の第一歩ながら、西表島のヤマネコを撮影するために、西表島に移り住み、ついには西表島を心の故郷にしてしまった横塚さんの数年間にわたる撮影日記。

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カリグラが暗殺されて、歴史家皇帝クラウディウスが即位。「歴史家皇帝」といえば聞こえはよいが、スポーツもできず、格好も悪い男が、勉強に逃げ込んだという構図かな。本人も皇帝になるなんて露ほども思っていなかった様子。
派手な出演者の後は、地味な芸達者が締めるのは通例で、このクラウディウスも、そんなタイプ。いい味だしていたらしい。しかし、風采があがらないと、ファンはつかない・カリグラの財政や外交の失敗を帳消しにして帝国を再び安定させたのに、ほとんど尊敬されなかったらしい。

ローマ人の物語(19)

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