自らもリストラされた筆者が、上野公園のホームレス達を訪ねる。ある人とは仲良くなり、ある人には疎まれ、ホームレスとの1年間のつきあいを書いたルポルタージュ、「風樹 茂 「ホームレス入門ー上野の森の紳士録」(角川文庫)」を読む。
筆者が訪ねた当時は、失業中の失業保険も切れそうな時期、つまり何時ホームレスになってもおかしくない時期に訪ね始めているせいか、ホームレスの中にすんなり入り込んでいるように思える。しかし、それにもまして、ホームレスが「景気が回復すればいつでも娑婆に戻れそうな人々がほとんど」であることによっているように思えてならない。

