2012年2月アーカイブ

本編を読まずして、サマリーの方から読んでわかった気になるというのは邪道かもしれないが、正直なところ、本書を読んで、本編の方もちょっと読んでみようかと思わせた。

もともとユニクロの柳井 正氏が絶賛されたことによって有名になった本らしいのだが、ビジネスの実践の中で生きてきた筆者のハロルド・ジェニーン(証券取引所のボーイからアメリカを代表するコングロマリットの代表者と「なった人らしい。残念ながら、ジェニーン氏の会社のITTのことは全く知らなかった)がその実体験に裏打ちされた経営論を語ったもの。

例えば

経営するーマネジメントするということは、いったん事業計画と予算を定めたら、それがなんであれ、それを達成すると誓ったことを成し遂げなくてはならず、それができて初めて真のマネジャーとなれる(P29)



結局のところ評価の基準はたったひとつ、業績だ。業績のもとにはどんな名スピーチも、昼食会も、会議も、好況への貢献も、有名人や要人との親密な関係も、すべて遠くに忘れ去られ、残るのはただ会社とその業績の記録だけだ。(P41)

といったあたり、さっくりとした言い方で総括すると、理屈っぽいことを言わず、経営ってのは実績を挙げてナンボじゃないの、そのためには一所懸命。いろんなこと考えて実行 しないとだめでしょといった感じ。
ただ、その言い方がなんとも、はっきりとした感じなので、むしろ力が湧いてくるような気がする。

本書は、原著の「プロフェッショナル・マネジャー」のエッセンスを集約したような本だから、一つ一つのセンテンスが、短いながらもちょっと思い言葉の連続なので、むしろ、原著を読んでいく上での道標的に使っていったっほうがいいのかもそれない。

最後に、この本を手に取った読者すべてに向けた筆者のエールと思える最後のセンテンスを引用してレビューを終わる。

言葉は言葉。説明は説明。約束は約束・・。
何も、取り立てて言うべきことではない。
しかし、
実績は、実在であり、実在こそが実績なのだ。
ーこれこそがビジネスにおける不易の大原則なのだ。

実績のみが、君の自信、能力、そして勇気の最良の尺度だ。
実績のみが成長する自由を君に与えてくれる。
他のことはどうでもいい。
マネジャーとは"実績をもたらす人間"なのだ
他人や自分にどんな言い訳をしようが、この事実は変わらない。
君が立派な実績を挙げたら、すべて忘れ去られたときでも、世界はそれを覚えている。
何よりも、君自身もその実績を覚えている。
Good Luck! ー「素晴らしい実績を成就してくれたまえ!」
(P187)
 iPhoneなどのデジタル系にスケジュールなどを移行してから長いのと、最近、アナログ(私の場合、特にノートと) とデジタルとをデジタル寄りに統合するには、どうしたらいいかに悩んでいて、その面では、手帳をメインに使うためのカスタマイズは、ちょっと趣旨が違うの だが、カスタマイズの精神は、手帳だろうが、ノートだろうが、デジモノだろうが変わりはあるまい、との思いで読んでみた。

構成は

PROLOGUE どんな手帳も自分に合わせてカスタマイズできる
CHAPTER1 「貼る」「挟む」でマイ手帳にチャレンジする
CHAPTER2 「自分リフィル」で自分だけの習慣化フォーマットをつくる
CHAPTER3 パーツを増設してマイ手帳の可能性を無限大にする
CHAPTER4 毎日の生活に活かすマイ手帳カスタマイズ術
CHAPTER5 仕事に活かすマイ手帳カスタマイズ術
CHAPTER6 マイ手帳を使いこなすためのデジアナ併用術

となっていて、全体を通しての流れは、当然のことだが、アナログの手帳を、加工とカスタマイズを通じて、いかにフレキシブルで自由な形で使えるようにするかという点。
カスタマイズのアイデアを本にしたようなものだから、中身を詳細に引用することは、即座にネタバレにつながるから、最低限にとめておきたいが、スケジュールとかはデジタルにしているノート使いにも参考になったのは
・ほぼ日手帳やモレスキン、トラベラーズノートに貼りつけて使うリフィルの入手先(P87)

・ふせんとマスキングテープを使ったリスト管理やタックシールを使ったリストづくり

あたりか

ただ、綴じノートは、貼った分確実に、厚みがますので、携帯性を重視する向きには注意が必要だろう。

まあ、こうした手帳やノートの使い方やカスタマイズの本は、読みながら自分のシステムへの応用形を考えたり、試してはうまくいかなくて自分の方法に変えたりといったところが楽しい。

手帳であれ、ノートであれ、本書にヒントをもらいながら、あれこれ工夫してみるのも楽しいかも

研究活動をしながら精力的にLifeHackについての著述を発表している堀 正岳氏の「理系」に向けたクラウドを使ったLifeHack本。

構成は
第1章 クラウドサービスを使った仕事環境
第2章 メールに振り回されない環境をつくる
第3章 手間をかけない論文管理法
第4章 アイデアをなくさない情報整理法
第5章 クラウド上で論文を書く
第6章 時間も空間も超えるコラボレーション術
第7章 細かい時間を時間を稼ぐテクニック集

使い方などが紹介されているアプリで目新しいのは「メンデレイ」という論文管理ソフトがあるが、後は、Gメール、 Dropbox、Evernote、そしてGoogleドキュメントといったところなので、目新しいアプリはないので、こうしたアプリのアーリーアダプ ターにはちょっと物足りないかも。
 
ただ、むしろ本書は、「理系」ではあるが、こうしたクラウド系のアプリや仕事の仕方にちょっと疎遠な理系研究者やビジ ネスマンが基礎知識を知るためのノウハウ本として位置づけるべきだろう。そうした意味で、ハイスペックなPCや最先端のガジェットなど特異なものは必要な く、ふつうのノートPCやスマホがあればこの本で紹介されていることは、ほとんどこなせてしまうのが良いところ。

まあ、入門書として気楽に読んでみてはどうだろう。


勝間和代さんによる「アカデミック・スマート」から「ストリート・スマート」への転換のすすめ


本書の中から引用すると「アカデミック・スマート」っていうのは「学歴が高い」とか「与えられた勉強に対してよい成績が取れる」人で、」まあ、いわゆる優等生的な「出来る人」。一方。「ストリート・スマート」というのは、人の動きや感情の機微に敏感で、自立心が旺盛。しかも、状況判断が的確な、いわゆる「デキル人」ってな感じか。

構成は

序章 頭がいい生き方のすすめ

1章 頭がいい人の7つの習慣

2章 頭がいい人の7つのスキル

3章 新しい考え方をもたらす7つの視点

4章 頭をよくする7つの方法

となっていて、この人の本らしく、ステップ・バイ・ステップでストリート・スマートになろうっていう構成。

で、具体的に「ストリート・スマート」とは何か、というと

1 ものを概念化する癖がある
2 切れ味のいい「オッカムのカミソリ」を持っている
3 頭の中に充実したデータベースがある
4 頭の中から引き出すきっかけを豊富に持っている
5 新しい方法を常に模索している
6 数字、特にベクトル数字に強い
7 リスクテイカーである

ということらしいのだが、興味を引かれたのは「オッカムのカミソリ」と「リスクテイカー」のところ

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