月別アーカイブ: 2015年1月

(ブックレビュー)土橋 正「モノが少ないと快適に働ける」(東洋経済新報社)

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文具コンサルタントである筆者によるミニマリズム手法による整理術、仕事術の本。
筆者によると「ミニマリズム」とは、”本当に必要な部分を残し、それ以外の不要なものは削ぎ落とした結果としてのシンプルさ”
で、”快適最小限”ということで、シンプルさや単純に「捨てる」ということとは違うらしい。
構成は
第1章 書類、ノート、名刺など紙類の流れをつくる
第2章 デスク環境のミニマリズム
第3章 ミニマリズム的時間管理
第4章 ミニマリズム的プライベートライフ
となっていて、書類などの「モノ」の整理から始まって、仕事場の環境、時間管理へと及んでいくのが大きな流れなのだが、こうしたミニマリズム手法を最初から実践していたというわけではなく、第2章のデスク環境のところで紹介されているように、もともとは
むしろ、モノがたくさんある方が満たされているとさえ思っていた。それが、あるきっかけで仕事道具を一挙に減らすことになった。それは私のワークスタイルの変化だ。  独立当初の数年は、自宅の書斎を仕事場にしていた。文具をテーマに仕事をしているということもあり、デスクの上には、お気に入りの文具がぎっしり並べられていた。気に入った文具に囲まれ、はじめのうちはそうした自宅での仕事は快適だった。
ということだったのだが、自宅での仕事は、プライベートとの境目がなくなる弊害がでたため、レンタル・オフィスへと仕事場を移す。その際、行き帰りの荷物を少なくするため、ノーパソ、手帳、ノート、書類入れ、ペンケース、PHS、名刺入れに絞り込み、
こうして仕事道具を、もうこれ以上は減らせないというところまでそぎ落とした。結果、当初は荷物を軽くしたいというのが一番にあったが、それ以上のメリットを知ることになった。
それは、仕事道具はより少ない方が快適であるということだった。レンタルオフィスはいつ誰が来てもすぐに仕事ができるように、キレイな状態が保たれている。そこに自分gあ厳選した仕事道具を配置して仕事をする。すると、余計なノイズがないので、その時やるべきことに集中し没頭することができるようになった。
というところであるようだ。

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気になるKindle無料コミック本 2015.1.24



期間限定無料本で「AZUMIーあずみー」1〜3巻(小山ゆう)、ごくせん1〜2巻(森本梢子)がリリースされている。

「あずみ」は2015.1.27 14:59まで、「ごくせん」は2015.2.9までの提供。
江戸時代初頭を舞台にした「あずみ」の実写版は、まだ若かった上戸彩が主人公役をつとめたことでも有名。今回リリースされているは幕末を舞台にしたもの。”あずみ”が凄腕の刺客であるのは前シリーズと同じ。
小山ゆうさんの描く女主人公は、ツンデレ系なのだが、芯がある「武家の女(娘)」といったものが多くて、好みの別れるところであろうが、個人的には妙に声援を送ってしまいそうになるのである。
「ごくせん」は主人公を仲間由紀恵イメージで読むと、ちょっとした違和感があるように思うのだが、私だけの印象か・・。
TV版よりコミックの方がコミカルな感じが強くて、また違った味わいがある。
期間限定でなく、「北の土竜」(石川サブロウ)1〜3巻が無料本でリリースされている。
冴えないが才能を秘めた青年画家の”成り上がり”的なお話なのだが、時代背景を抜きにして、思わず感情移入してしまう。当方のような高度成長〜バブル期に青年期を過ごしたオールドタイプは、”成り上がり”的なものに本能的に惹かれてしまうのがしょうがないところか。

どうやっても覚えられないものは覚えられん、ということか・・

インターネットは人間の記憶を阻害する、とはよくいわれるのだが、Wiredの「メモをとっても記憶は定着しない」によると

カナダのマウント・セント・ヴィンセント大学のミシェル・エスクリットとシエラ・マーは、学生グループを集めてトランプの「神経衰弱」ゲームを用いた実験を行った。同じ絵柄の2枚の位置を記憶したあと、カードは裏返して置かれる。プレイヤーはカードを1枚めくってはそのたびに、そのカードと対になるカードの位置を思い出さなければならない。

実験では、記憶のために与えられた時間中、半数の学生にはカードの位置と正体について紙にメモをとる機会が与えられた。そのほかの学生たちは、元から備わっている記憶力に頼るしかない。また、与えられた時間が過ぎると、メモをとっていた学生たちのメモは没収されてしまう。

両グループはさまざまなカードの位置と正体についてテストされた。そして結果としてわかったのは、メモをとっていたグループの方が、カードの位置を思い出すことについて、ずっと成績が悪かった、という事実だ。

とのことで、PCやネットどころか、紙のメモすら記憶の阻害要因になる、ということらしい。

メモをとったりインターネットなどの外部記憶に送ってしまうというのは、覚えきれない、あるいは記憶容量のキャパを超えようとする試みなので、まあ覚えていないというのは当然のことかも。
メモをとったり、クラウドを使おうというオススメをしてくるビジネス本などでは、忘れてしまうことこそがその効用みたいなことをいうものもあるから、覚えなくていいというのは、ある意味予測されたアドバンテージなのかもしれなくて、そもそも、忘れっぽい私としては、どこかに残っているという安心感をもたせてもらうほうが、一生懸命いろんなことを覚えておくよう頑張るより楽なんですがね〜。

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(ブックレビュー)イトウエルマ「立ちそばガール! 」(講談社)

「男もすなるものを」とて、女性の進出は、あらゆる分野に渡っていて、どうかすると男性の方が気圧されている領域がどんどん増えていて、食べ物屋の世界でも牛丼屋や定食屋がといったあたりはすでにそうなっているように思うが、この「たちそば」の世界は、まだまだ「男性」の気配が強いように思う。
そんな中に、ビジネスサイト(日経ビジネスオンライン)の取材記事とはいえ、うら若き(と思う)イラストレーターのイトウエルマさんが果敢に「立ちそば」店の数々に挑んだのが本書。
構成は
第1章 王道編
 蕎麦・冷麦 嵯峨谷(渋谷)
 さだはる(新橋)
 そばよし(日本橋本店)
 みとう庵(大塚)
 江戸や(神田小川町)
 誠や9号店(人形町)
第2章 変化球?でも本格派
 がんぎ(新川)
 まち家そば(水天宮前)
 よもだそば(日本橋)
第3章 立ちそば王国(チェーン大手)
 小諸そば(四谷新宿通り店)
 小諸そば(会社訪問)
 ゆで太郎(代々木東口店)
 富士そば(代々木店)
第4章 ならではの特別
 加賀(初台)
 おくとね(新橋)
となっていて、都内のお店が中心なのだが、「立ちそば」は、勤め人と学生の多いところほど進化する、というのが鉄則のようなので、このチョイスは正解。
で、日経ビジネスの編集者と一緒に都内の「立ちそば」の名店(?)を巡るのだが、そこは「立ちそば」初心者、なかなかハードルが高いようで
立ちそば店では、ことあるごとに決断のポイントがやってくる。悩む猶予は、ない。トッピングなどの選択が多い店では、そこでの判断が後の食し方を大きく左右してしまう(男性の決断力って、食事中にもこうして養われているのかしら?)
女子のお昼にこんな緊張、強いられることはありません。なぜなら我々がいるのは、美味しい提案がいつでも向こうからやってくるのが当然の世界。(P39)
といった具合で、「細麺」指定をするのを忘れたり、同行記者に「肉汁つけそば」を奢ってもらったのだと勘違いして注文を忘れたり、と様々な失敗はあるのだが、場を踏むに連れ、「立ちそば」の世界に馴染んでいく姿がたくましい。

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鹿肉ソーセージを食す

以前、イベントでいただいた鹿肉ソーセージを食した。調理法はいろいろあるのかもしれないが、単純に油で炒めていただこう。

かなり脂が強くて好き嫌いはあるかもしれないが、歯応えがあって、肉を食べている感覚は、普通のソーセージとは違う。噛み締めると、プチプチと脂が滲みでてきて、結構、野生的な風合いがなんとも良い感じ。
お酒とともに食すのが一番かな
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(ブックレビュー)今 柊二「定食バンザイ!」(ちくま文庫)

最近、今柊二さんをはじめとする、「定食系」のブックレビューが頻発していて食傷気味のところもあるかもしれないが、個人的に「これ」と思うジャンルにぶつかると当分の間、偏”読”するという性質があるので、ご容赦を願いたい。
偏って読んでいると、作者なりにかぶって紹介されるテーマとか店とかがあって、今氏の場合も神保町界隈の”いもや”とか”さぼうる2”とかも出ているのだが、比較的重複がすくないと感じるのが本書。
構成は
第一部 街をブラブラ
 定食の聖地・神保町界隈
 青春の爆食ー早稲田から高田馬場
 ヨコハマの洋食
 地下街と定食
 あの街この街・・・味わいの定食屋
第二部 テーマ決め一直線
 立ちそば屋で定食を食べたくなって
 お好み焼きだってごはんだよ
 魚が食べたい日々
 ぶたぶたこぶた・・栄光の豚料理
 カレーの逆襲
第三部 大中華帝国の覇権
 ラーメンライスの極意
 焼き飯紀行
 横浜中華街ランチ勝負
 横浜中華街外の名店へ
となっていて、王道の定食から、定食の変形でもある「中華」まで万遍なく”定食系”を網羅しているといっていい。
ただ定食系を”網羅”といっても
大学入学当時の1986年は、私は本当に文房で、昼は学食の290円の定食、そして朝食は日々米一合を炊いて、夜のおかずは1枚100円のチキンカツと千切りキャベツ(一週間食べる)かなんかを食べている程度だった。(P12)

と述懐する筆者らしく

「キッチンカロリー」(東京・神田神保町) カロリー焼き+ご飯大盛り の
やってきたごはんを見て「あれ?盛りが少ないな?」と大食いのあなたは思うかもしれない。
でもちょっと待って下さい。おかずの「カロリー焼き」を見なさい!表面に載ったガーリックしょうゆ味の牛肉の舌には、巨大なスパゲッティが鉄板の上でジュウジュウ焼けているでしょうが!(P12)
「鶏やす」(東京・高田馬場) 肉皿定食 の
デカい鶏の胸肉が大量のキャベツとともにおかずとして君臨しているもので、鳥の皮のカリカリ感といい、肉のジューシー感といい、そりゃもう圧倒されるうまさだ。(P46)
のように、大盛りメニュー、ご飯お替わり自由への愛情は不変である。

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(ブックレビュー)岩岡ヒサエ「孤食ロボット」(集英社)

最近、Aiとロボットとかの本やネット情報を見たりして勉強しているのだが、そんななか、アンドロイドの登場するコミックを奥さんが見つけてきたのが、このコミック。
チェーンの外食店のポイントを1000ポイント貯めるとアンドロイドがもらえる(1000円で1ポイントだから、1食1000円としてほぼ3000食。8年ちょっとかかる勘定だ)というサービスで、このアンドロイド、利用者の食事の様々なアドバイス、料理の作り方のアドバイスまでして、健康を保つということをやってくれる、といったのが物語の基本設定。
お試し期間を過ぎれば返品されて、利用者のデータを全て消去されて、場合によってはアンドロイド自体が廃棄されてしまうという仕掛けなのだが、アンドロイドが小さな愛玩動物っぽいのが、泣かせるところ。
収録は
第1話 高木さんとロボット
第2話 佐倉さんとお味噌汁
第3話 矢口さんと小松菜の煮びたし
第4話 小橋さんと豆腐の白あえ
第5話 多恵さんと昆布
第6話 立居さんと塩豚
第7話 藤田さんとタケノコ
となっていて、それぞれが独立したお話。
で、このアンドロイドが契約更新に向けて、あれこれと単身者向けのサービス(当然、料理系なのだが)をするのだが、そこはチェーン定食屋の利用者、独身の男女、単身赴任者、奥さんに出て行かれた男性、奥さんに死別した男性などなどそれなりに特有のバックグラウンドを持っているので一筋縄ではいかず、苦労の連続といったのがだいたいの展開。全てが期間更新ということにもならず返品されたり、単身でなくなったため返ることとなるものもあるのだが、もの悲しいなりに、それぞれのハッピーエンド的な結末が用意されていて、ほっこりと癒される短編集である。
さらに、このコミックの魅力を増しているのが、ホワンとした筆致とアンドロイドの姿。三角帽子で三頭身で、目が離れていて、利用者それぞれに衣装や性格が違う、のだが、人間の小さなものを愛でてしまうという習性を、よく突いてますな。
ひさびさの癒し系コミックの逸品である。

虎我(TAIGA)(鳥取県鳥取市)「アゴつけ麺」を食す

連休最終日であるので家族と一緒に外食。虎我(TAIGA)というラーメン屋に出かける。

子供の小さいころは、連休というと旅行やら外食やらと、家族で出歩く機会も多かったのだが、子供が中学、高校と学齢が進むにつれてクラブやらなにやらと忙しくなり、大学ともなるとほとんど親は相手にされなくなるのが日本の家族の通例というものか。
本日は奥さんをはじめ、昨年4月から勤め人になった娘も、高校生の息子も参加。
店はまずまずの混み具合で、レジ前の受付の紙に名前を書いて待つが、ほどほどの混み具合のおかげで席に案内される。
うちの家族はそれぞれが好きなモノを注文する典型的なB型家族(一家全員が血液型B型なのである)なので、今日も自分の気持ちに忠実にバラバラなメニューを注文。私は「アゴつけ麺」の大盛りを選択。このあたりブログ・エントリーを考慮して御当地モノを選んだ下心は明らかである。
しばし待つ。暇なのでテーブルの上のチラシを読む。こんなのだ。
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しばらく待つと注文の品が到着。事前に生卵が到着。ラーメンスープにいれてもいいし、ご飯を注文した場合は卵かけご飯にしてもいいそうだ。これはサービス。太っ腹である。
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冷たい麺もできるようだが、冬のことなので当然、温麺。

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Kindle 40%オフ〜セールでの私的注目本

Kindleで20%オフや40%オフ〜のセールをやっているということなので、注目本をピックアップ。

ーセールのお知らせの詳細はこちらでー
きんどるどうでしょう
ネタフル
一冊目は、高橋葉介さんの「もののけ草子」
高橋葉介さんの夢幻紳士シリーズは活劇ものから怪奇ものまで幅が広いのと、大正末期か昭和初期を思わせる筆致が好きで、お気に入りの作家の一人である。とりわけ、なんともそそられるのが、「猫夫人」をはじめとするやけに蠱惑的な女性の数々。こんなのに誘惑されたら、たぶん男は皆堕落するわな。
安くはなっていないが、オーソドックスなこんなのもオススメ

夢幻紳士 (怪奇篇) (ハヤカワコミック文庫 (JA889))

仮面少年 (ヨウスケの奇妙な世界 (8))

二冊目は平井和正「サイボーグ・ブルース」。かなり前の発行で、SFの草創期の作品といっていい。まだ、サイボーグとか宇宙とか、コンピュータとかが遠くの未来のことであった時の作品。
スマホが老若男女に行き渡るなんてことは夢物語の世界のことでしかなかった時の話なので、古びた印象は否めないが、日本のSFハードボイルドの古典と思ってよめばよし。
セール本ではないが、がっつりと、平井ワールドに浸りたい人は

幻魔大戦 全20冊合本版 (角川文庫) 

てな選択もあるな。
さらに、人狼の犬神明を主人公にした「ウルフガイ・シリーズ」に興味があれば、原作を底本にした

ウルフガイ 1 (ヤングチャンピオン・コミックス)

というのもいかがであろうか。
最後に、ビジネス本としては「モデレーター 聞き出す技術」。データ・アナリスト、アグリゲーター、グロースハッカーなどなど横文字の職種は出ては消えての連続で恒常的に押さえるべきは何かわからないのだが、話題になっているならひと通りは基礎知識を得ておきたいのがビジネスマンの心情というもの。
もっとも、人の話を、丁寧に、正確に聞くっていうのは、ビジネスの基礎中の基礎でもあって、もっと柔らかい向きが好みなら、セール本でないものの、阿川佐知子さんの

聞く力 心をひらく35のヒント (文春新書)

といったあたりがオススメかも。
では、よき読書生活を
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ともあれPalmの復活を祝す

Gizmodeで、なんとも複雑な「晴天の霹靂 あのPalmが会社として復活」という記事がアップされてました。

今のiPhoneを始めとしたスマホの先駆でもあった、PDAの時代をリードしたPalmがともかくも復活の兆しがあるようなのはうれしいところで、何はともあれ前途を祝したい。
もっとも、Gizの記事では中国のIT企業の子会社としてクラウドサービスに乗り出させられるようだし、虎の子であったwebOSはHPにわたってからも継子のように有為転変をしているし、けして昔のPalmではないのだが、まあ、昔の憧れの人の名前を聞きました、ってな感じで嬉しくは思う。
で、Palmができるかどうかは別として、今のスマホをはじめとした携帯端末の環境を、どうかもっと突き抜けたアイデアや技術開発をしてくらないかな、と期待するところではある。
最近、スマホ自体がコモディティ化していっているし、ウェアラブルも時計レベルで終始しているし、昔のPDAがもっていた生活そのものをWeb化するぞ、といった勢いがどうも薄れているように思え、もっと生体に密着したウェアラブル化をやってほしいものだと夢想する。GoogleがGoogleグラスの失敗で頓挫した、リアルとウェブとの融合がなんとか進まないものだろうか。