月別アーカイブ: 2015年2月

10代は電子書籍を買わないってのは、必然であろうと思う

GIZMODEに「日本で電子書籍は普及しない?若い世代ほど本屋通いを好む傾向も・・・」と題して

日本通信販売協会が、昨秋に全国の10代から60代までの1,000人を対象に実施したアンケート調査によれば、いずれの年齢層でも、過去1年以内に本や雑誌の購入でインターネットを利用したことがあるとの回答率は、書店に出向いて店先で購入したとの回答率を下回りました。しかも、その傾向が最も顕著だったのは10代で、ネット通販の利用率はわずかに3割台!日本では60代の高齢者層のほうが、若者よりインターネットで書籍を購入しているとの結果が衝撃を与えているそうですね。

一方、もっともネット通販での書籍購入率が高かったのは、40代の58%、次いで50代の53%となっており、20代や30代よりも中高年の男女にネット販売がヒットしている様子さえうかがえます。
っていう記事をみかけたと思ったら、あちこちで、電子書籍はやはりダメか、とかリアル書店の良さが見直された、というようなコメントを見かける。
個人的な感想を言えば、クレジットを持っていなくて、書籍(紙であれ、電子であれ)の大量購入もこれからっていう10代がそんなに電子書籍を買わないのは当然といえば当然。というのも、「本を読む」という行為は、スマホではiPhone6 plusやGalaxy NOTE、Nuxus6といった大画面のものでないとちょっとキツくて、できればタブレットか専用端末でないと快適とはいえない。では10代が、そういうガジェットを豊富に持っているかとなるとそんな子供たちは少数で、ほとんどはスマホだけ所有というのがほとんどだろうから、電子書籍を買わないっていうのは、さもありなん、の結論なのである。
むしろ、ここでリアル書店の紙媒体に主軸を置く人たちが危機感を持たないといけないのは、年代が進むにつれて電子書籍を買う層が増えているようにも見えることではないだろうか。
つまり、スマホ以外のタブレットなどの購入余力のある40代、50代が電子書籍を読む率が高いのであれば、今後タブレットを含めた”電子書籍”を読むガジェットがスマホの大画面化による拡大、低価格化によって、どんどん若い層へと普及していくのでは、ということで、それを見据えた対策っていうのがいるんではなかろうか。
その際、私も電子書籍をよく使うという50代ではあるのだが、内容の不明な新刊本は書店で中身を見て買うが、定評のあるベストセラーや名作といった類は電子書籍で買うことが多い。なにせ、地方の書店では新刊ベストセラーは山積みになっていても、古典、名作といった類は文庫本でない限り、取り寄せでないと購入は無理なことが多くKindle本を購入、っていうことが多いのである。ただ、そんな時に面倒なのが、そもそも、KindleやKoboなどなど、どこのサービスで電子化されているのか、とーっても探しづらいくて時間がかかるということ。
飛躍ではあるが、これからの本屋さんは、書籍のコンシェルジェ機能を強化して、自店のサイトからKindle本を買ってもらってアフィリ収入といった収益構造はいかがでありましょうか。
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(ブックレビュー)「東西」駅そば探訪(交通新聞社新書)

西日本出身の当方が東京で大学生活をおくり始めた時に、まず驚いたのがあの麺汁の「濃い醤油色」であった。もちろん、明治の御代ではないから、東西のだし汁の違いについては知識もあったのだが、聞くと見るとは大違い、ましてや食してみるとさらに・・、といった具合で、最初の頃は、うどん、そばの類は全くといっていいほど口にしなかったのだが、郷に入ればなんとか、で居住年数が経てば経つほど、あの「濃さ」が好みになるのが不思議なところではある。
さて、本書の構成は
第1章 麺・つゆの東西「駅そば」味くらべ
第2章 似て非なる東西の「駅そば」
第3章 関東ならではの「駅そば」ラインナップ
第4章 関西ならではの「駅そば」ラインナップ
終章  水が違う関東と関西
となっていて、主なテーマは表題のとおり、関東と関西の「駅そば」比較で
関東では、麺が増量されたメニューを既成メニューとして扱っているケースが多く見られます。特に多いのが、もり・ざる系のメニュー。・・(中略)一方の関西では、大盛りではなく「替え玉」のサービスがある店を見かけます (P38)
とか
すべての「駅そば」メニューの中でもっとも人気の高いメニューは、関東・関西どちらにおいても「天ぷらそば(うどん)」です。・・しかし・・関東の「駅そば」ではほとんどの店で「天ぷら」は「かき揚げ」を指します。・・関西では「天ぷら」と「かき揚げ」が別物を指すことが少なくありません   (P67)
関東ではネギをお好みトッピングできる店が点在します。・・関東では、天かす、揚げ玉は憂慮雨トッピングとして提供している店がほとんどですが、関西では各席においてあり、無料でお好みトッピングできるシステムの店も珍しくありません。 (P111)
といった東西の食の「違い」といったものに”ふむふむ”と頷いてもいいのだが、筆者自らが、かなり多くの店を実食しての比較・紹介のレポートである。どちらが優れているか、どう違うかといったあたりより、それぞれの店のそばの特色なりを楽しむのが本書の愉しみ方も良いのでは、と思う。
もともと味や効能というよりは、ホームや改札の階段を降り立ったあたりに漂う、そばつゆの香りに惹かれて、さほど空腹でもないのにおもわず食してしまうっていうのが「駅そば」である。紹介されているそれぞれの店のそばを想像して楽しむっていうのが、実際に食すよりも「駅そば」の魔力に浸るコツでもあるのかもしれない。
天ぷらそばからざる・もりといった大御所から、さらには、「納豆そば」や「唐揚げそば」「カツそば」といった落ち武者を狩る伏兵的なそばも登場してくるので、「駅そば」の隅々をバーチャルに「味合える」のが本書のお得なところであろう。
まあ、なんにせよ「駅そば」である。1000円あれば大盛りにしてもお釣りがくる。本書を片手に駅を巡ってみるっていうのも良いのでは。
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やよい軒 「鯖の塩焼き定食」

昼にガッツリと大量のカツを食べたので、夜は麺類にしようかな、浅草界隈をぶらついたのだが、思うような店が出くわさず、本日もやよい軒で夕食。
昨日と同じく魚系の定食を選ぶ。昨日よりはタッチパネル券売機の使い方にも慣れてきたのだが、食事選択の発想が広がらず、そつのない鯖の塩焼き定食をチョイス。
庶民派の鯖は焼いてよし、煮てよしで、攻守どちらでもこなせる名将というところか。

鯖は半身がついていて、小鉢は冷奴。メニューのパネルも冷奴だったから、これは毎日の定番か?
軽めに済まそうと思っていたのだが、ご飯をお替りしたら、なぜかスイッチが入ってしまい、バクバクといってしまった。

大戸屋 「豚カツの味噌煮定食」

本日も出張先での昼食。どういうわけか、こうした時には「肉」が食べたくなるのが不思議なところ。
なにか腹にガツンとくるものを入れておかないと、生馬の目を抜かれてしまうぞ、といった田舎者が都会に出てきた時の緊張感のなせる技か?
ということで、それならカツだろ、と、豚カツの味噌煮定食をチョイス。鍋で煮込むせいか待ち時間かなりあり、の状態で到着。

ご覧のとおり、カツが、煮込んだたっぷりのキャベツの上にガッツリとのっているという魅惑的な出で立ち。こういう豪快さがカツや肉系の定食には必須であるな。熱々なので口の中が火傷しそうなやつを小鉢で冷ましながら食す。ところが、カツが多くてなかなか減らない。
いや、これはかなりのボリューム。おまけにご飯を大盛りにしたから尚更である。アツハフ、アツ、といった具合にバクバクいただく。腹いっぱいで昼からの仕事に身が入らないこと請け合いの仕儀であった。

やよい軒「ブリの照り焼き定食」

最近、出張の折の食事は定食づいているのだが、風情ある定食屋の良し悪しはまだ感が効かなくて、チェーンの定食屋に入ることが多い。今日はホテル近くの「やよい軒」という店。
ネットで調べてみると、創業も結構以前からやっている老舗っぽい感じで、全国展開しているチェーン。
オーダーは店に入ってすぐの入り口にあるタッチパネルの券売機で買うシステム。で、本日はブリの照り焼き定食をチョイス。歳をとると1日に一回は魚系でご飯が食べたくなるのだ。席に座ると冷たいお水を持ってきてくれる。熱いお茶はセルフで、ご飯のお替り用のジャーが置いてあるところに一緒のポットが置いてある。
半券を千切ってもらい、しばし待つと到着。小鉢は、厚揚げと野菜の煮物。こういう一品が定食の印象を決めたりなんぞする。

ブリっていうのは、鯖とちがってなぜか高級感が漂う。そのせいか、身を食べた後は皮まで戴くことに。
個人的な好みを言えば、焼き魚の皮は火がよく通っていないと生臭くていただけないのだが、幸い、この店の照り焼きはかわがパリパリに焼いてあって香ばしくて良い。
ご飯のお替りは自由で、柔らかめではあるけど美味しいご飯なのだが、本日は自重して一膳で止める。久々にファミマのサケボトルを買ったので、それが胃袋に沁み渡る隙間を残しておこうという下心のなせる技なのであった。

バチカン図書館のデジタル化の理由に感激

バチカン図書館の保存している手書き書籍などの文献をデジタル化する取組をNTTデータが初期契約を結んでいるらしい。宣伝っぽくはあるのだが、その意義や裏側を語った、としてプライベートイベントの記事がAscii,jpに掲載されていた(「バチカン図書館のデジタル化は「100年先」も考えている」)。

それによると
世界最古の図書館の1つであるバチカン図書館。そこには、2世紀から20世紀に書き残された約8万2000冊、4000万ページにも及ぶ手書き文献も所蔵されている。
「マニュスクリプト(manuscript)」と呼ばれるこうした手書き文献は”一点もの”であり、豪華な装飾が施された美術的価値の高いもの、当時の歴史や法律、哲学、科学、神学などについて記した研究的価値の高いものなど、極めて貴重な歴史的遺産となっている。
 この手書き文献をすべてデジタル画像化し、長期保存と共有/活用の仕組みを作るというのが、バチカン図書館が推進しているデジタル化プロジェクトの輪郭だ。

ということのようだが、なんとも感激したのがその理由で

我々が所蔵する手書き文献は、人類共通の歴史的遺産。大切に保管するばかりではなく、人々の間で広く共有されなければならない。それが、文献のデジタル化を決断した理由だ」
 手書き文献には、羊皮紙やパピルスに書かれたものや金銀などで装飾されたものが多く、時間の経過とともに劣化が進む運命にある。貴重な文献の「保存」を第一に考えると、その閲覧や活用にはさまざまな制限を設けざるを得ない。その結果、「500年間で、手書き文献全体(8万2000冊)の20%程度しか読まれていない」という事態に陥っていたと、アメンティ氏は説明する。
 そんな状況を看過していれば、せっかくの歴史的遺産も、文字通り「宝の持ち腐れ」になりかねない。そこで、バチカン図書館は、所蔵文献をデジタル化して「すべての人が自由に、かつ無償で、どこからでも歴史的遺産を読めて、活用できる環境を整えることにした」
ということで、「公開」と「共有」とりわけ「読まれる」ことを根底においたデジタル化という発想は、どこかの国や地域の図書館、博物館系の保存資料のデジタル化の際にはあまり聞かないフレーズで、「バチカン」の面目躍如といったところ。
当然、共有と利用を大前提にすれば、システムの在り様も変わってくるはずで、利用者の使い勝手ということが、設計の大きな要素となるであろうことは間違いなく、こうした”公”の博物館・図書館系にシステムは図体はでかいが使い勝手がどうも、ということが多いというのが実感。保存は丁寧にされているのだが、読み込みが遅かったり、ページ展開が面倒だったり、どうにも内部や大学などの限られた研究者向けにしか考えていないよな、というシステムが多いし、公開や外部利用なんて考えてませんよ、といったケースも多いような気がする。(国立図書館の電子アーカイブよりもAmazonでKindle用に加工されたもののほうが使いやすい、っていうのは最たるものと思うのだがどうだろうか。)
そのあたり、キリスト教の本家本元であるバチカンあたりは、一般の支持がこれからの宗教的な勢力範囲の保持にかかせない、と考えているせいであろうか、妙に寛容な措置であるように思う。このへんが、バチカン・ミステリーや古代キリスト教をテーマにした小説のベストセラーが続々とでてくる由来でもあるのかな、と牽強付会に思うのであった。


KoboのKADOKAWA クーポンで60%オフのセールの気になる本

つい最近、KindleでKADOKAWAのセールをやっていたと思うのだが、案の定、他の電子書籍サイトでもセールが始まった模様。

Bookliveとかでもやってるようだが、Koboも大々的にやっている。セールは1月27日から2月6日まで。
とりあえず、気になったものをピックアップすると、小説系でいえば、山田正紀の「神狩り」とか小松左京の「日本アパッチ族」、星新一の「きまぐれロボット」「ごたごた気流」など、新しい古典のジャンルに入るであろうレーベルがリリースされている。コアなところでは光瀬 龍の「百億の昼と千億の夜」も。
もちろん、KADOKAWAのセールでではおなじみの万能鑑定士Qシリーズや特等添乗員αシリースもリリースされているところがエライところ。先だってなくなった日本SF界の大重鎮、平井和正氏の「幻魔大戦」もリリース。
特徴的なのはセット本。例えばダン・ブラウンの「インフェルノ」や「天使と悪魔」、夢枕獏の「沙門空海、唐の国にて鬼と宴す」など、少しばかり変わったものがあるのがKoboらしいといえばKoboらしいか。
個人的な環境で言えば、KindleにせよKoboのせよ、どちらもiPhoneかiPadで見るんで、安価に提供いただければどちらのコンテンツでも良い感じではるのだが、ハイライトとかの機能はKindleの方が使いやすいのが実態かな。このあたりKoboの中の人、もう少し工夫いただいてもいいかも。

“Kindle月替りセール 2月”の気になる本

2月になったところでKindle月替りセールも模様替え。

旅本系では、上野うね「香港に引っ越しました」が軽めの移住本として興味をひくところ。
経済本ではバフェット本が久々に登場。ただ、バフェットの投資論とかではなく、彼が会長を務めるバークシャー・バフェットの話なのでそこはご留意あれ。
また、社員満足度日本一といわれるECスタジオの「日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方」もリリース。今はChatWork社の社名変更しているが、次世代ワークスタイルを掲げているのは変わらないところらしい。
環境系では環境ホルモンを初めて扱った「奪われし未来」がリリース。環境ホルモンの科学的検証は途上であるが、環境を語り場合は押さえておかないといけない課題か。
国立国会図書館の近代デジタルライブラリーのKindle加工本では「アマゾン探検記」「鉄道旅行写真入観光案内」がリリース。
国立国会図書館のHPでPDFに印刷できるとはいえ、全体をやろうとすると50ページ単位になるなど制約も多いので、Kindle用に加工されるこのシリーズは、古書ではあるが購入してもよいかと。今回は旅本の一種として「鉄道旅行写真入観光案内」を購入。ただ、iPadなどのタブレットでないと写真の部分は暗くて見えないかと思うのでご注意を。

(ブックレビュー)コミックでわかるアドラー心理学(中経コミックス)

ビジネスや心理学、古典など、活字の方から入るとちょっと小難しいものを、コミックから入るというのは邪道かもしれないが、なにより手っ取り早く基礎知識を頭にいれることができるので、結構活用させてもらっている。

構成は
Prologue 人生の悩みはすべて「人間関係」でできている_アドラー心理学の基本前提
Chapter1 自分の「変わりたい」気持ちを信じるー劣等感と補償、劣等コンプレックス
Chapter2 人には人の数だけ生き方があるーライフスタイルを知る
Chapter3 人に「変われない部分」などないートラウマを捨てる
Chapter4 生きる目的をより深く理解するーライフスタイルの型
Chapter5 人生の本当の目的とはーライフタスク(人生の課題)は3つしかない
Chapter6 心を満たす幸せのかたちー「共同体感覚」を持つ
となっているのだが、アパレル店の店長を部下と人間関係のトラブルから辞めた主人公(坂井麻衣)が、シェアハウスで塾の経営者や家族と離れて暮らしている気むずかしい中年オヤジ、キャバクラ嬢などと知り合い、ぶつかり合いながら、塾の教師として新しい生きがいを生み出していく、その過程で自分が今までキャッチアップ型人生をおくってきた心理的理由などが明らかになっていく、というコミックに、要所要所でアドラー心理学と解説が入るという、こういう種の本の定番的な構成。
こうしたコミックの啓発本というのは、実は解説の良し悪しよりも、コミックの良し悪しによることが多いのだが、本書は、若干、少女コミックっぽさが漂うが、絵もキレイで、よろしき出来。
ストーリーも、店を辞めてどん底にいる女性がしっかり立ち上がっていく、といったもので、成り上がりものが好きな当方としては、好みのストーリーであるととともに、
「劣等感を認めることと、目的を持つことによる克服」
   ↓
「人ぞれぞれの克服の仕方の気付きと他者の容認」
   ↓
「共同体意識と共同体への貢献」
といったアドラー心理学の要点(あくまで、私の解釈なのではありますが)に沿っているので、基礎に忠実なつくりともいえる。
実は「勇気の心理学 アルフレッド・アドラーが1時間でわかる本」も一緒にも買ったのだが、それと平行して、本書を読むといった形で予習・復習しながら「アドラー心理学」の基礎知識をようよう頭にいれた。真面目に「アドラー心理学」を学ぼうという方は入門本・副読本としての活用もありかな、と思う次第である。

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