「狩る」という根源的なこと  その3ー岡本健太郎「山賊ダイアリー 3」

 
ここのところ、仕事の関係で鳥獣駆除のことを調べていて、その絡みもあって読み進めている山賊ダイアリーなのだが、今回はその3巻。時系列的には2009年12月9日はから始まっていて、その意味では、第2巻からそう時間は経過していない。
 
収録は
第二十九矢目 探索
第三十矢目  シカ
第三十一矢目 シカの解体と調理
第三十二矢目 外来種を食べよう
第三十三矢目 狩猟免許
第三十四矢目 銃猟所持者の心得
第三十五矢目 踏み出し
第三十六矢目 燻製を食べよう
第三十七矢目 新年
第三十八矢目 ヌートリア
第三十九矢目 午後の出猟
第四十矢目  ハト南蛮
第四十一矢目 カラス討伐Ⅱー1
第四十二矢目 カラス討伐Ⅱー2
第四十三矢目 カラス討伐Ⅱー3
禁漁期 栄養補給編Ⅱ
となっていて、この巻の最後のほうでやっとのこと年を越す。
 
猟の腕前は、さすがに出猟日数が多いので着実に上達しているようである。この巻の最後のほうではカラスの駆除を頼まれたりしているし、獲物は罠によるシカ、キジなどな、肉をどう食すかというあたりも増えてきているのが、その証拠であろう。
途中、ブルーギル、ヌートリアという「猟」の範疇とはちょっと外れるような外道っぽいのが混じるのも、「猟」ということに「慣れて」きたせいであろうか。
 
午後の出猟のところでは、トラブルにあって夜の冬山に取り残されることにも遭遇。他の本を読むと夜の山中は不思議な出来事が起こるようなのだが、そんなこともなく帰還できたのは僥倖というべきかもしれない。
 
ほとんどが「猟」「猟」「猟」たまに「獲物の料理」といった内容なので、薬味を続けて食しているような気がしてくるのが辛いが、最近の「狩猟」や「鳥獣被害」といったものを抵抗なく読まさせてくれるのは絶好のコミックではあるかな。

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