月別アーカイブ: 2017年2月

「伝え方」は学べるものだったんだ。– 佐々木圭一「伝え方が9割」+「まんがでわかる伝え方が9割」

説明やプレゼンの上手い下手、あるいは頼みごとの上手い下手というのは、天性のものがあって、とても努力で補うのはね、と思う方々が多いとは思うが、本書をそれに真っ向から歯向かって「伝え方にはシンプルな技術がある」「感動的な言葉はつくることができる」と訴えて、その技術論を教えてくれるのが本書。

なおかつ「この本は正しく、美しい日本語を学ぶための本ではありません」「この本は、人の心に届く伝え方を学び、身につけることでビジネス、人生で成功したい人のための本です」と言い切る辺りが小気味よい。

構成は

第1章 伝え方にも技術があった

第2章 「ノー」を「イエス」に変える技術

第3章 「強い言葉」をつくる技術

第1章では伝え方は技術論で学べば誰でも上達するという入門篇、第2章、第3章がその技術論を教えてくれる本編といった形である。

で、その方法論は、といったところはネタバレがそのまま営業妨害につながるので詳細はさけないといけないのだが、さわりを紹介すると

お願いに相手がどう考えるか、ふだん相手は何を考えているか、相手の頭の中を想像します(P58)

ここで大切なのは相手の文脈でつくることです(P59)

といったところには、説得とかお願いっていうのは、どうしてもこちらの都合の良い文脈で頼んでしまうのが多いので、ちょっと目ウロコ。こうした技術論が惜しげなく語れれていくし、かなり平易な文章で書かれているので、サクサクと読めるのもハウツー本の基礎が押さえてあってよろしいですな。

で、もうひとつオススメなのが、「伝え方が9割」のマンガ版。主人公は若い編集者に仮託され、彼女が元編集者のオネエに出会って、いろいろ教わってという、マンガ版らしい構成なのだが、この女の子の成長度合いがすっきりと気持ち良いのと、原本に結構忠実に従っているのも好印象。

「伝え方」の技術論を平易に学ぶんであれば、どちらをチョイスしてもよいと思いますね。

「移住振興策」の重点は「住んでもらうこと」か「働きつつ住んでもらうこと」か

縁あって、移住促進の番組収録に出ることになって、発言も求められるので、「移住振興策」が重点をおくものについて考えてみた。

東京都など一部の都道府県、市町村を除いて、今、移住定住の振興に多くのお金と人を費やしているのは周知のことなのだが、どこの対策も金太郎飴的になっているのは、重点を置くのが「住んでもらうこと」に特化しすぎているのではないか、ということ。「住んでもらうこと」に最重点をおくから、「自然」自慢の競争や、「子育て支援」の充実競争に陥ってしまって、どこもここも同じような施策競争になってしまっているのでは、と思う次第である。

施策競争は当然、財源や支援額競争に陥るから、果のないチキンレースとなっていくのは容易に想像できることで、そういう競争をやっていては、もともと人口も財政も豊かな都会に近い自治体に勝てるわけがない。さらには「住んでもらう」対象がかなり茫漠として、芸術家志望から農林水産業希望者まで多様な人の要望に答えないといけなくなるので、ますます施策の幅が茫漠としてくる。

で、ここで提案なのだが、「働きつつ住んでもらう」しかも、都会地でやっていたことをそのまま移植して住んでもらうということを重視して、「ネットワーカー」に的を絞ったことをやってみてはどうかな、ということである。企業誘致や農林業の後継者・新規参入施策はそれはそれで地元振興にとっては重要だからやるとして、ネット会議の環境を含んだコワーキングスペースの整備などなど、ネットワーカーが働きやすい環境の整備にお金を回してみてはどうかな、と思う。

「WORK SHIFT」の世界はそう簡単には実現しなさそうだが、ゆっくりとその方向で動いているのは間違いないように思うので、人口施策もその辺へすり寄っていってみるのもよいのではないかな。

万人が好む、東京の”旨いもの”がざっくざっく — 平松洋子「焼き餃子と名画座ーわたしの東京 味歩き」(新潮文庫)

食エッセイの舞台は、地方の名勝・観光地あるいは秘境をとりあげるパターンと、東京・京都・大阪といった都会地をとりあげる2つのパターンがあるのだが、平松洋子さんのものは、以前レビューした「ステーキを下町で」や「サンドウィッチは銀座で」のように東京を舞台にするものが多い。

「東京」というところは首都が長いせいもあるが、江戸の歴史を今にひきづるせいか、ざっかけない庶民的な「食」の分野では京都や大阪に抜きん出ている気がしていて、その意味で、平松さんのエッセイは、東京舞台の食エッセイにありがちなスノッブ臭のないところが当方の好みである。

収録は

昼どき

自分の地図を一枚 西荻窪

土曜日、ドーナツを食べにいく 代々木上原

路地裏のチキンライス 六本木

地下鉄でソウルへ 赤坂

三十年めの粥 四ツ谷

津之守坂のかあさんカレー 四ツ谷

インドのおじさんに敗北する 西新宿

きょうは讃岐うどん修行 新宿

とんかつの聖地へ 新橋

「冷し中華はじめました」 神保町

夏には野菜を 青山

こころは神に。手は仕事に 青山

ハーモニカ横丁の音色 吉祥寺

銀座のつばめ 銀座

十月に神保町でカレーを

小昼

町の止まり木 西荻窪

フルーツサンドウィッチのたのしみ 日本橋

角食パンを買いにいく 浅草

昼下がりのみつ豆 阿佐ヶ谷

味の備忘録 新宿

さよなら、ボア 吉祥寺

愛しのいちごショート 淡路町

薄暮

べったら市をひやかす 小伝馬町

銀座で一人 銀座

焼き餃子と名画座 神保町

夕方五時の洋食 銀座

うちわ片手にどぜう鍋 深川

酎ハイ、煮こみ、肉豆腐 北千住

ハイボールの快楽 銀座

うなぎ、その祝祭の輝き 南千住

「シンスケ」歳時記 湯島

春隣の日々

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古代日本の「不統一」の世界 — 三浦佑之「風土記の世界」(岩波新書)

直木賞作家の三浦しおんさんのお父さんである、三浦佑之氏による風土記を中心として、古事記、日本書紀の、統一される過程での日本、ヤマトについてまとめられたもの。

三浦先生とは、仕事の関係で宴席を供にさせていただいたことがあるのだが、温厚な人柄でありながら、ピッと核心をえぐるようなことを穏やかに言われる鋭い方でありました。

では、ありますが、今回の「風土記の世界」は、風土記はおろか、古事記も日本書紀もマンガ版でしか読んだことのない当方にとって、古代日本が、他の国と同じように麻のごとく乱れたものが統一されたもので、地域には様々に思いとか悔しさなどなどが残った「ヤマトによる統一」であったんだろうな、と思わせ、歴史・古典解説本ではあるが、ワクワクと読んだのは事実。

構成は

はじめに

第1章 歴史書としての風土記

1.律令国家をめざして

2.「日本書」列伝の痕跡

3.「日本書」志の構想

第2章 現存風土記を概観する

1.常陸国風土記のあらまし

2.出雲国風土記のあらまし

3.播磨国風土記と豊後国・肥前国風土記のあらまし

4.古老相伝旧聞異事について

第3章 常陸国風土記ーもうひとつの歴史と伝承の宝庫

1.倭武天皇はなぜ存在するか

2.「夜刀の神」をめぐる地方と中央

3.松になった男女

第4章 出雲国風土記ー神の国ともう一つの文化圏

1.撰録者としての出雲国造

2.王権としての出雲ー国引き詞章と語り部

3.出雲神話にみる日本海文化圏

4.カムムスヒー出雲国風土記と古事記をつなぐ

第5章 語り継がれる伝承ー播磨国風土記と豊後国・肥前国風土記

1.笑われる神と天皇ー播磨国風土記

2.速津媛ー豊後国・肥前国風土記

3.遠征するオキナガタラシヒメー肥前国風土記と日本書記

4.稲作をめぐる伝承ー事実を保証する方法

まとめにかえて

となっていて、現存する、常陸、出雲、播磨、豊後・肥前の風土記ごとにその特色とヤマト政権との関係や、編まれた特殊さなどが記されている。

で、国文学の権威でありながら、論説は結構過激で

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「リモートワークの働きすぎ」の原因は、時間外労働が減らない原因とひょっとして同じ?

Lifehackerで『「リモートワークのデメリット」から見える「本当の課題」』という記事が出ていて、最後のあたりは「リモートワークをすると「仕事と生活への満足度」は上がる」といったところで締めくくられているのだが、今回、当方で注目したいのは「リモートワークでも長時間働く人が出てきた」というところで「働く場所を選ぶ事ができる男性の17.3%が週に55時間以上働いている」とし、

リクルート研究所の研究員さんによると、その原因は

「早く成果を出さないとサボっていると思われる」と感じて、働きすぎる人がいるだろうなと思います

といったところのようだが、ひょっとして、根本は「周囲の人が残業しているので、帰り辛い」という、時間外勤務が減らない要因と同じ「人目があるから」といったことに帰着してしまうのかも。

もともと、欧米に比較して時間外労働が多く、しかもいろんな政府広報があっても減らないのは、もちろん「忙しいことは良いこと」という日本人特有の職人意識もあるのだろうが、人目を気にするという性向が大きく影響しているように思っていて、それが几帳面に「リモートワーク」の場合も反映されているといえるのではないだろうか。

リモートワークにおける仕事の成果を図るものさしが明確でないということもあるのだろうが、こいつは通常のデスクワークでも同じことで、成果主義の導入で評価基準の設定や明確化は以前よりかなり進んできていると思うのだが、さて働き方が欧米のように長期休暇をとったり云々となったかというと、多くの職場では、まだまだのような気がする。

それと同じことが「リモートワーク」でも起きていて、今までのデスクワーク中心の働き方とは形態が違っているが、多くのところで、「日本型の働き方」の影響を受けている状態なのであろう。

意外と日本型リモートワークの一番の利点は「通勤地獄の緩和」といったところにとどまるのかもしれないですね

ちょっと行動範囲が広がった、なつかしい味わいの食エッセイ — 平松洋子(画 谷口ジロー)「ステーキを下町で」(文春文庫)

平松洋子さんと谷口ジローさんの文・画のコンビの食エッセイの第二弾。

食エッセイというやつは、旨いもの自慢、高い店自慢に陥ると鼻持ちならないもので、読む人との距離感が近いほど親和性が増す。

ただ、近ければよいというものではなくて、やはりその店やその食べ物を食したことがないか、食したことはあるが遠い昔である、とか近しいのだが、少し遠いといったところが一番良いようで、塩梅がなかなかに難しい。

その点、平松さんの食エッセイは、名店、老舗、あるいはざっかけない居酒屋など色とりどりで、間口の広さゆえか、通好みでありつつも。万人向きの食エッセイといっていい。

収録は

梅さんの豚丼

黒豚ラブ

津軽の夜はいがめんち

朝の大衆酒場、夜はスナック

ステーキを下町で

てぃーあんだの味

はじめての「餃子の王将」

根室のさんまにむせび亡き

ぐっと噛みしめる

鮟鱇がもっくもっく

赤目四十八瀧 運命のうどん

三陸の味、北リアス線に乗って

ただいま東京駅、発車時刻三十分前

旅の締めくくりに

文庫版のためのあとがき

となっていて、以前レビューした「サンドウィッチは銀座で」よりも行動範囲は広めである。

で、行動範囲が広めになった分、レビューされる「食」の範囲も多彩で、「梅さんの豚丼」では、とかく「牛丼」の代用品として扱われる「豚丼」で

わたしは信じられないものを見るような思いだ。丼のふたの下からぐるり、とろっと光沢にまみれた厚い豚ロース肉が満開の花びらみたいにはみでているのです。つまり、豚ロースの絨毯の上に、ふたがのっかっている。

神々しいという言葉が脳裏に浮かんだ。丼いちめん、つやつやの甘辛色にまみれた厚い豚ロースの重なりは、誇らしげに咲き乱れる薔の花。花びらの先端でロースの透明な脂がきらめいて、まばゆい。口に入れる前から、じゅわーっと肉汁が迸るのがわかってしまう。さらに浮き足立つのは、とてつもなく香ばしい匂いのせいだ。炭で焼いた、あの香ばしさがあたりを支配する。目を閉じると、あら、これは鰻丼? でも、もう一度目を開けると、緑あざやかなグリーンピースのまんまるが愛嬌たっぷりにころころ五つ。花びらのわずかなすきまから、白いごはんが顔をのぞかせている。

といった愛情あふれるレビューをしたかと思うと、「ぐっとかみしめる」では、韓国のエイの刺し身を食するに

見なくてもそれとわかるほどのアンモニア臭を撒き散らしながら、例のものは登場した。  色を帯びてむっちりとした光に包まれたホンオの刺身。大ぶりに切った白菜キムチ。厚切りのゆで豚肉。この三つを重ね、いちどきに頰張るのが「三合」の食べかたの流儀である。いっけんなんでもない盛り合わせだ、臭気さえなければ。ほら、こうやってね。おそるおそるを握った三人のまえで、食べてみせる。  嚙む。ぎゅ、ぎゅ、嚙みしめる。軟骨がこりりと歯にあたり、そのたびにアンモニア臭が勢いよく放出され、鼻に抜けてゆく。そのあとを追いかけるのは白菜キムチのうまみや辛み、ゆで豚肉の甘さやこく、ぜんぶ複雑にからんで重厚な味わいが生まれる。嚙めば嚙むほど、複雑さが精妙になってゆく。そこにマッコリをつーっと流しこむと、とろりとおだやかな酸味が優しくなだめにかかり、深い世界へ。

と、臭い食材の混沌とした世界を垣間見せてくれるのである。

そして返す刀で「三陸の味、北リアス線に乗って」のウニ丼では

割り箸に手をかけて、さあ。角のあたりに差し入れるなり、びっくりしました。ふわっと軽やか。雲ごと絨毯を持ち上げると、絨毯はやわらかな空気をたっぷり蓄えているのだった。  ほら、駅弁というと、やみくもにぎっちりごはんが詰めこんであるでしょう。を持ち上げると、岩石みたいなカタマリが発掘される。あれはいけません。駅弁のおいしさはごはんの盛りこみかたに左右されるのだから

と駅弁のウンチク、と味わいは様々。

さて、旨いものとできの良い食エッセイは人の心を和ませる。「書」を片手に紹介された店の探索に赴くもよし、出来合いの肴をつまみに家呑みを決め込むも良し。それぞれに「食エッセイ」をお愉しみあれ(とはいうものの、今回も表題作の「ステーキは下町で」のレビューを忘れてしまったぞ・・・反省)

アームチェア・トラベラー向けの「出雲の旅」のガイドブック — 平野芳英「古代出雲を歩く」(岩波新書)

島根県の八雲立つ風土記の岡、荒神谷博物館などに勤務していた(いる)地元の研究家による、古代出雲の今を訪ねる地理志。

出雲大社の遷宮、「縁結び」などで若い女の子を中心に人気が衰えることにない、「出雲」であるのだが、「ご縁」の陰で、ヤマトにふくむところのありそうな「イズモ」の神話、伝承は、なかなか数寄者の研究家、学者の方々の話の外に出てこないのが残念ではある。

構成は

第1章 国引き神話とは

1.国引き神話の概要

2.島根半島の地形

3.折絶とは

4.国引き神話の成立

第2章 支豆支の御崎を歩く

1.鰐淵寺

2.韓竈神社

3.猪目洞窟遺跡

4.鷺浦

5.日御碕神社

6.稲佐の浜

7.出雲大社

8.天平古道

9.大寺薬師収蔵庫

第3章 狭田の国を歩く

1.十六島

2.立石さん

3.神名樋山に登る

4.佐太神社

5.多久の折絶の文化財

第4章 闇見の国と三穂の崎を歩く

1.日本海の浦々

2.美保浦

3.久良弥神社

第5章 意宇川を歩く

1.熊野山

2.熊野大社

3.意宇川の支流

4.意宇平野

5.神名樋野に登る

第6章 銅剣と銅鐸の谷神の地を歩く

1.荒神谷遺跡

2.加茂岩倉遺跡

3.神名火山

となっていて、「出雲」の全体を、筆者が歩いた記録と言ってよく、旅行のガイドブックなどでは出てこないコアなところも写真つきで紹介されている。

えてしてブームに乗った旅行ガイドブックは「出雲大社」+「その周辺」といった数ページにとどまりがちなので、ブームの先を訪ねるには深掘りしたガイドブックが必要なのだが、地方出版でなく岩波新書がから出るというのが、「出雲」のエライところではある。

もっとも実際に訪ねて面白いかどうかは、出雲神話や考古学の知識と情熱がどれだけあるか、といったところに掛かってくるので、当方のような輩は、アームチェア・トラベラーにとどまって、本書を地理案内としながら、水木しげる先生の古代出雲ものとか、関 裕二さんのヤマトものを読むのが関の山ではある。

地方、辺境の地理志的なものが、こうした全国ものの新書ででてくると、わざわざお取り寄せといった手間も省けるので、大手出版社さんには「吉備もの」とか「東北もの」「隼人もの」などもこの類の出版を期待したいものではありますな。

ノート術のネタも満載 — 藍玉「まずは書いてみる [時間][アイデア][やりたいこと]がどんどん湧き出すメモの習慣」(KADOKAWA)

ブログ「藍玉スタイル」の運営者で、手帳関係のブロガーとして有名な「手帳ライフ研究家」藍玉さんによる「メモ」術。彼女の得意分野は「手帳」であるようなのだが、今回は手帳に限らず「ノート術」にまで範囲を広げている。

構成は

第1章 「毎日忙しい」を解消する時間管理の手帳術

第2章 食事の記録にコーディネートノート・・・日々記録する楽しみ

第3章 仕事のパフォーマンスが上がるメモの方法

第4章 夢や目標じゃ書くことで現実になる

第5章 手帳&ノートがもっと私の味方になる使い方Q&A

となっている。当方は、スケジュールはスマホアプリの「ジョルテ」、ToDoは「Toodledo」で、記録やメモの大半は「Evernote」かiPhoneの「メモ」となってから久しいのだが、仕事柄、会議や打ち合わせが多いのと、お固いところであるので、会議の机の上にタブレットかPCをおいてメモをとるっていうのがギョッとされる職場なので、紙の「ノート」は手放せない。

そういう環境の輩にも、使えるネタ、特に手書きのノートネタであったり、応用できる手帳ネタが多くて、「使えるね」というのが本書の印象。

ネタを全部、書いてしまうわけにはいかないのだが、例えば

会議の内容などのメモは、もらった資料の裏側に書く。この方法は、情報を一元化するのにベストな方法。会議中にノートにメモをとると、後からそれを参照しようとしたときに、探す手間がかかる。

A4の用紙なら、横に、書く前に3分割して折り目をいれる。1/3の幅で改行すると、ほどよい長さの文字数になる。

1枚目の内容について説明をされているときは2枚目の裏紙、2枚目の説明のおきは3枚目の裏紙というようにズラして書いていく(P97)

はデジタル、アナログ共通の仕事術として使えるし、

タスクにポイントを振る。日常的によく(行うタスクで、一日以内に終わるものを2ポイント、数日かかりそうなものを4ポイント、数時間で終わりそうなものを1ポイントなど。

長くても1週間先までのタスクしかポイント付けはしない

ポイントが8以上の大きすぎるタスクは、作業を分割して8以下にする

ポイントを振ったら1日で何ポイントのタスクを実行するかを決めて、行動に移すだけ

1日に設定したポイント数を達成したら、余力があってもそこで終わり(P32~P34)

や、スキマ時間の有効な使い方として

「すぐ済むのに、つい忘れてしまう用事」「緊急ではないけれど、やらなきゃいけない用事」を付箋に、用事を済ませるのに必要なおおよその時間と一緒に書き出す。

書いた付箋は手帳のフリースペースやメモ部分に貼っておく。その場合、かかる時間ごとに並べる

いざスキマ時間ができたら、使える時間に合わせてこなせる用事を選ぶだけ、実行したらその付箋をはがす(P43)

といったあたりは、手法を変えればデジタルにも応用できる。

もともと仕事術やメモ術といったものは、基本的手法はアナログ、デジタル共通であるほうが「使える」ものが多く、可塑性が高い分、利用者の方でいろいろと工夫の余地があり、それぞれの仕事向けのものが独自開発される土台ともなる。

レビューしたもの以外に、まだまだ使えるネタは満載なので、デジタル派も、「手帳術か~」と見くびらずに読んでみてはいかがであろうか。

米子市西福原 ”今を粋ろ” の「中辛つけ麺」を食した

大雪で突然に有名になった鳥取県の西の方、米子。本日は陽気が良くなって気温も上ったのであるが、やはり夜になるとちょっと肌寒い。こんな時は、熱いものがよいよね、と富士見町の「今を粋ろ」に入店。

この店は吹田市のオープンした店の二号店と食べログにあるのだが、なぜ吹田の次が米子という疑問を解けぬままに、券売機で「中辛つけ麺」を購入。

カウンター席に座り、カウンターに券を置くと、ジョッキに入った水がリザーブされる。けっこう豪気でありますな。今回は「にんにく」をトッピング、少し辛めにしてもらう。この店は。もやし、野菜、にんにく、背脂が無料で「増し」できるのだが、なにせもとの量がかなり多いので。不用意な「増し」は要注意なのである。

さて、やってきました。

どうでありましょうか。見るからに量もたっぷり。ここの麺は平打ち麺。実は当方がはじめて外でラーメンを食したのが、富山県など北陸のチェーン店「八番ラーメン」で、そこのラーメンが「平打ち麺」。なので、平打ち麺はソウルフード的な扱いであるのだ。

つけ麺のつけ汁は、あとからくる辛さで、じわじわと汗が出てくるのが結構気持ちが良い。

モヤシの「増し」はしなかったのでありますが、満腹になりました。

プロジェクトがうまくいってない時、必要なのは人の数なのか才能なのか、見極めないといけない

プロジェクトの企画が行き詰まったりする時、テコ入れが当然必要なのだか、その時に必要なのは人員数なのか、あるいは、それに携わっている人の才能が足りないのかよく見極める必要がある。

よくある対応は、しゃにむに人員を増やして力任せにプロジェクトを進行させるという対応なのだが、得てして、兵力ばかりが増えて、指揮官不在のまま迷走していくというのがありがちなパターン。

特にプロジェクトが開始直後の時は、コンセプトが曖昧なままスタートし、そのコンセプトそのものが練れていないという状態が多いので、その際に必要なのかプロジェクトを進めるマンパワーではなく、コンセプトの方向性の点検と不具合なところを修正、あるいは使えそうにないものはあっさりと新しいアイデアに切り替えるという「才能」であることが多いような気がする。

もっとも「人数」はお金にまかせて集めることは可能であるが、「才能」のほうは、おいそれとは調達できないから、さてどうするか、てなことになるんだが、少なくとも、必要なのは「人数」か「才能」かを見極めることによって、ムダな資本投入を避けることができると思うのである。