本日、Kindle無料コミックでオススメしたいのは、まずは
「薬師寺涼子の事件簿 1」
第一巻の「摩天楼」が提供されているのだが、第一巻の出だしは、パリのインターポールから”ドラよけのお涼」こと「薬師寺涼子」が参事官として警視庁に帰還するところから。”ドラよけ”とはドラキュラもよけて通るからついたものなのだが、避けて通る理由は、飛び抜けた知性と、大会社の社長令嬢に跡取り娘という財力と、とびっきりの美貌の持ち主だけ許される、とんでもない・・・な性格と行動ゆえ、という設定。
で、今回の事件は、ベイエリアに建築されたホテル、デパートなどなどの複合施設「ベイシティプラザ」を舞台にした、「街」の封鎖と大量殺人。まあ、ここに涼子のライバルである「室町由紀子」という名門の超エリート女性が絡んだり、東京都の元副知事でなにやら胡散臭い噂のあるベイシティプラザの理事長が出てきたり、と人物的にも多士済済なのだが、筋立ては、ハチャハチャのアクションもの。
そして、やはり、ノベライズものの醍醐味は、登場人物の造形なのだが、薬師寺涼子が、とても色っぽいオネーサンになっているので、とても「好!!」でありますよ。
次は
「喰う寝るふたり 住むふたり」
これは、「世界一受けたい授業」でも紹介されていたのだが、ある出来事を、男女それぞれの立場からかき分けているもの。登場人物は。高校生時代から10年間つきあっていて、今は8年目の同棲生活に突入している「リツコ」と「のんちゃん」の二人。
で、二人を「プロポーズがスルーされた話」「リツコが合コンへ行く話」「親元にそれぞれが里帰りする話」とか、まあ、シチュエーション自体はしょうもないものであるんだが、相思相愛の仲ではあるが、こうも男女の思いがすれ違うのか・・・と、そのすれ違いの面白さを楽しんでしまうのは、当方の人の悪さゆえか。
3つ目は「へうげもの」
今回無料リリースされているのは3巻まで。Kindle版でもすでに24巻まで出されているので、全巻読むには先が長いが、導入としては十分であろう。筋立ては、すでにこのブログでもレビューしているので、詳しくはそちらを参照してほしいのだが、「茶の湯」「数寄」という業の深いものに魅せられてしまった「織部」が。「数寄」を武器に立身していくのは、少々癖のある古田織部という武将の「戦国出世モノ」として雰囲気でも味わっておいて損はない。
さて、週も明けてしまいますが、今回紹介したのは、いずれもサクサクと読めるコミックばかりなので、元気づけの意味でもいかがでありましょうか。
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