ジム・ドノヴァン「何をしてもうまくいく人のシンプルな習慣」(ディスカヴァー携書)

サラリーマン生活がなんとなくうまくいかない時、っていうのはよほど幸運に恵まれた人以外は誰しも経験するもの。そんな時に、自分を景気づける方法ってのはいろいろあると思うんだが、一番ベーシックなのは自己啓発書とかビジネス書を読むっていうあたりであろう。そんな時に、かなり手軽に前に押し出してくれるのは、アメリカものっていうのを当方は確信している。

本書は、湿った我が身を、力強く前に押し出してくれる自己啓発本で、構成は

第1章 自分の人生に責任を持つ

第2章 ポジティブに考える

第3章 目標を定める

第4章 行動を起こす

第5章 人との関わりを築く

第6章 毎日を楽しむ

第7章 夢を実現する

第8章 より大きな成功を目指す

付録 習慣を身につけるエクササイズ

となっていて、全部で81のHINTでこちらを元気づけてくれる、という仕掛けである。

そのHINTなのだが、例えば

自分が手に入れたいものに常に意識を向ける

であるとか

なにか問題に突き当たって悩んだら「問題を前向きに解決できるような質問を自分に問いかける」

時間をとって、自分の業績と活動をリストアップする。そうすれば、自分のたいへん大きな業績を上げていることがわかる。自分がいかに多くのことをしてきたかに気づき、さらに多くのことを実行する動機づけになる

あるいは

安定しているものがあるとすれば。それは自分の能力だけだ。いまやっていることが好きならば、それがうまくできるはずだ

といったように、無条件に後押ししてくれるのが、こうしたアメリカ風の自己啓発本の良いところ。

そして「いま直面している問題に関して前向きの質問を考え、答えを書いてみよう」とか「なりたい自分のように考え、話し、行動しよう」といったところには、楽天的なフロンティアスピリットを感じてしまうな。

 

だいたい何か問題に直面して落ち込んでいる時は、自分の能力がどうこうというより、精神的なパワーレベルが落ちていることが大半であるので、そうした時には難しく考えずに、自分押し出してくれる言葉で勢いをつけてくれるこんな本がよいですね。

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