知的生産の技術の最近のブログ記事

研究活動をしながら精力的にLifeHackについての著述を発表している堀 正岳氏の「理系」に向けたクラウドを使ったLifeHack本。

構成は
第1章 クラウドサービスを使った仕事環境
第2章 メールに振り回されない環境をつくる
第3章 手間をかけない論文管理法
第4章 アイデアをなくさない情報整理法
第5章 クラウド上で論文を書く
第6章 時間も空間も超えるコラボレーション術
第7章 細かい時間を時間を稼ぐテクニック集

使い方などが紹介されているアプリで目新しいのは「メンデレイ」という論文管理ソフトがあるが、後は、Gメール、 Dropbox、Evernote、そしてGoogleドキュメントといったところなので、目新しいアプリはないので、こうしたアプリのアーリーアダプ ターにはちょっと物足りないかも。
 
ただ、むしろ本書は、「理系」ではあるが、こうしたクラウド系のアプリや仕事の仕方にちょっと疎遠な理系研究者やビジ ネスマンが基礎知識を知るためのノウハウ本として位置づけるべきだろう。そうした意味で、ハイスペックなPCや最先端のガジェットなど特異なものは必要な く、ふつうのノートPCやスマホがあればこの本で紹介されていることは、ほとんどこなせてしまうのが良いところ。

まあ、入門書として気楽に読んでみてはどうだろう。


「手帳の秘密」とはあるが、手帳の手帳のスタイルとか、手帳の記入の仕方、使い方といったことが紹介されている本ではない。


本書の主張は初めのあたりのページで


手帳に秘密があるわけではなく、時間に関する考え方のところに秘密がある



大事なことは、その手帳に書く内容の時間の調整の仕方、スケジューリングの仕方、実際に実行する時の思考方法


といったところに端的に現れているように、テクニックというより、ビジネスに向かい合う思考方法についての本というべきだろう。


構成は


第1章 時間に対する考え方

第2章 時間に投資する

第3章 仕事時間をどう活かすか

第4章 移動時間の活かし方

第5章 プライベートの時間の活かし方


となっていて、


道具を探す場合は「自分に必要なことを絞り込むことによって時を有効に使える」(P93)


とか

 最近、クラウド・サービスやデジタルグッズを使った、情報のインプットやオウトプットが大流行(おおはやり)なので、そろそろ逆張りのものくるんだろうな、と思っていたところに、BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)の前代表である著者による本書であった。

 ということで、デジタルよりアナログ風味をという趣旨のものなのだが、デジタル嫌いでアナログ大好き、という人より、デジタルやクラウドの世界に鼻の上ぐらいまで浸かっている人に読んでほしい一冊ではある。



構成は


第1章 「情報整理」では差がつかない時代ー「自分のスタイル」を確立しよう


1 情報活用のボトルネック

2 「目的」をもって情報と接する

3 自分の「立ち位置」を明確にする

4 「期待役割」を意識する


コラム 私はなぜ、ガニェットにこだわるのか


第2章 大事なのは梁ではなく「質」-必要な情報、不要な情報をどう見抜くか


1 少ない情報で勝負する

2 「目的」というフィルターで情報を選別する

3 「差別化」できる情報をいかに手に入れるか?


コラム プロの出張道具


第3章 情報を最大限に生かすための「二〇の引き出し」


コラム デジタルグッズにとことんこだわる


第4章 デジタルとアナログを使い分ける


コラム 手書きの情報収集にもこだわりを


第5章 私の情報源ーメディア、仕事、日常からどう情報を得るか


1 新聞、雑誌、本、ネットー各種メディアの活用法

2 「仕事の現場」からどう情報を得るか

3 もっとも重要な情報は常に「人」から得られる

4 「キョロキョロする好奇心」で、日常すべてが情報の宝庫に


コラム パソコンをもっとつかいこなす


ということになっていて、途中、筆者のデジタル・ガジェットについてのコラムがさしはさまれているが、基本的に、デジタルとの親和力は薄くて、クライド・サービス、のどんなものを使うか、というあたりはかなり記述は少ないので、そうしたことを期待して読んではいけない。


最近様々な場面で見る「HACK」という言葉を流行らせた元の一つといっていいのが本書


目次は


Chapter1 企画システム・ハック 変数の代入式

Chapter2 アイデア発想ハック 量と質

Chapter3 プランニング・ハック 失敗と本質

Chapter4 プロジェクト・ハック コミュニケーションとモチベーション

Chapter5 プレゼン・ハック 離見と保険

Chapter6 実践編 コンセプト・ハック 文脈と応用


となっていて、まずプランニングで必要なことを総覧しようとしているのは間違いない。



だが、本書の良さは、よくあるプランニングの紹介本によくあるようなきれいなテクニックや横文字の技術論をとやかく論評するのではなく、ちょっと泥臭くプランニングについて論ずるところだろう。


少々の要約はあるが、例えば


P78

発想のヒントは現場にある

真実とは何か。それは自分の眼でみて確信したこと

発展途上国の現地で暮らしてみると貧しさを実感できない。そもそも何をもって貧しいとするのか。

自分でやってみる。そこでの納得感と違和感を大事にする



クラウドに関するビジネス所が最近やたらと流行のような気がして、自分の仕事にクラウド・サービスをかなり使っていると思う管理人としては、最新のサービスの様子がわかって有難いのはありがたいのだが、大概のものが、アカウントの取りかたなどがやけに詳しく載っていて、こういうのはネットで知れべたほうが簡単にわかるんじゃね、と思うものが多いのが不満なところ。


HAKAS本の手練れの筆者は、そうしたところはよくご存知のようで、ページを稼ぐ割に内容の少ない、そんなところはすっ飛ばして、即、中身に入ってくれる


それは目次でも明らかになっていて


chapter1 データハックークラウドライブラリーとインデックス読書術

chapter2 情報収集ハックーエージェント活用と情報の自己組織化

chapter3 ノマドワークハックー遊牧とヨソモノ感覚

chapter4 クラウドタイムハックークラウド時間とライフログ

chapter5 クラウドチームハックープロセス管理とチーム連携

chapter6 アウトプットハックーアウトプット集中力と「天才」への道

chapterX クラウド手帳ハックー点から線


という構成をみれば、例えばEvernoteのアカウントのつくり方とかでページを稼いでいないよね、ということがわかるはず。


本書で語られているのは、今までのHACK!と共通した。クラウドを使って仕事をどう効率的にストレスなく勧めるか、ということである。

当然、筆者の仕事がフリーエージェントであることから、そのワークスタイルに色濃く影響されたHACKではあるのだが、通常のデスクワーカーにとっても参考というか、かなり真似してみてもいいものが多いし、ノマド的な仕事は、デスクに座っていることが勤務時間の大半を占めてしまうホワイトカラーにとっては、憧れでもあるだろう。


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