カテゴリー別アーカイブ: ノート術・メモ術

メモのデジタル化は、仕事によって異なる。「メモの生存期間」を考慮すべき。

LifeHackマガジンで佐々木正悟さんとやままさんのメモについて考察した記事を読んだ。

 

佐々木正悟さんの「メモはデジタルで残したい」では

・メモは詳細に取ること、日時、シチュエーションも記録することが推奨されるが、とても面倒。しかも、カレンダーに紐付けされているわけでもなく、日付順にも並ばない。

・なので手書きのメモを残したいモチベーションがゼロ

 

やままさんの「手書きでメモを取るのは「指が考えている」から」では

・議事録やセミナー参加時のノートは、ほぼデジタル

・ただ。A5サイズのリングノートと3色ボールペンを持ち歩く。用途は1人ミーテイングなどをかきなぐる。かきなぐって生まれたアイデアはすぎデジタルで文章化したり、リスト化。それがすんだら、メモはリングノートから千切って捨てる

 

といったようで、基本はどちらもデジタル派といっていい。で、当方的には、最終的にはデジタル化するのだが、その生存期間をもう少し長めにとっているのが、お二人との違いになっているのかな、と考えた。

当方の使い方は

・メモの母艦は、ダイスキンのA6サイズ(少し前までB6サイズを使っていたのだが、手ぶら動くことに挑戦中のため、ジャケットのポケットに入れられるサイズに切り替えた)とロディアのA7サイズ

・メモの基本生存期間は1ヶ月ぐらいで、ロディアのメモはダイスキンに貼り付ける。

・メモがなくて、手近のA4要旨などに書いたものは縮小コピーか、転記

・生存期間中に、追加で考えたことや、事情の変化などはボールペンの色を変えて追記

・おおむね1ヶ月で、ノートは裁断してスキャン

といったもの。

 

で、お二人のようにデジタル中心にもっていくことも一時目指したのだが、どうも通常のデスクワーク仕事で、管理的立場といったところが、完全・即座のデジタル化ができない理由でもある。というのも、思いついたアイデアや出来事が、部下でや上司であるとかのやりとりも含め、一定の節目に至るまで、期間が必要になるのと、その間、追記・修正が継続して必要になるといったことが要因であるように思う。

一人で完結できる仕事ではなく、組織で動く仕事は、メモの完結をこちらでコントロールできないことが大半であるように思う。こちろんEvernoteで全部対応するという先達の例もあるのだが、Evernoteではどうしてもタイムラグが出てしまう。それぞれの仕事のタームによって、メモのデジタル化も考えるべきなんでしょうね。

自由極まりない「ノート」の形がここにある — Marie「箇条書き手帳でうまくいくーはじめてのバレットジャーナル」(Discover)

ノート術というのは、結構、流行がうつろうもので、固定的なファンは継続しているものの、猫も杓子も「モレスキン」であったり「ロディア」であったり、「ほぼ日」であったりといった情勢もちょっと落ちついた感がある。
 
本書で提案されている「バレットジャーナル」は、そうしたノートの物質的な「形」ではなく、「自分の好きなものを、すきなように全部盛り込む手書きの自作手帳」という思想で、使うノートは正直、なんでもよい、というもの。
 
本書の構成は
 
Prologue バレットジャーナルは、私の人生をよくしてくれる相棒
 
第1章 まずは、最低限の基本をおさえましょう バレットジャーナルのpつくり方、はじめ方
 
第2章 ちいさなくふうで、ストレスフリーの毎日 私はこんなふうに使っています
 
第3章 なんでも書き出しておけば安心! つくると便利な「コレクション」アイデア集
 
第4章 アイデア盛りだくさん!今すぐ真似したい みなさんのバレットジャーナル見せてください!
 
Epilogue バレットジャーナルをはじめて、いちばん私が変わったこと
 
となっていて、筆者のバレットジャーナルとの出会いから、バレットジャーナルを使っている人の使い方紹介へと展開していくつくりで、当方のように、初めてバレットジャーナルをやってみようかという向きにはとっつきやすい構成になっている。
 
バレットジャーナルのノート・スタイルは、先だって当ブログの「「バレット・ジャーナル」という手帳・ノートの使い方が面白い」で取り上げたところなのだが、このスタイルの主眼は「デイリーログ」と「コレクション(自由に追加するコンテンツ)」を「インデックス」で管理しながら、全ての「ライフログ」を、一つのノートに落とし込む、といったところであろう。
 
そして、システム手帳なりのシステムとも異なるのが、「マンスリー」→「ウィークリー」→「デイリー」→「タスク」と流れていくような階層性は求めない、という部分であり、その意味で、書きなぐるページの枚数制限もなければ、「コレクション」の追加も新しいページを儲けて追加すればよいという自由度の高いものである。
 
「モレスキン」にせよ「ほぼ日」にせよ、もともとは、それぞれが主張する、「記録」のスタイル、スケジュールや日々の情報管理のスタイルにあわせてそれに一番フィットする「物」の形になっているのだが、得てして、当方も含め、「形」から入って、さて、何をどうメモしようか、となり、数日過ぎるとやけに高いメモ帳を買ってしまったなー、となることがよくある。バレットジャーナルというスタイルは、そうした「型」や「物」から、ノート術を解放してくれるシステムであるような気がしますね。
 
 
 

「バレット・ジャーナル」という手帳・ノートの使い方が面白い

最近、ノートの使い方やタスク管理、ライフログのとり方がマンネリ化してきていて、なにか新しいものがないかな、と思っていたら、”ごりゅご.com”さんの「手書きバレットジャーナル手帳をデジタル化して検索と振り返りをしやすくする」というエントリーをみつけ、「バレットジャーナル」なるものに興味が湧いた。

もともとは2017年10月に発行された「箇条書きでうまくいく はじめてのバレット・ジャーナル」から取り入れたものらしい。すでに数ケ月前に手帳好き、ノート好きには興味津々のものとなっているらしく、当方の情報収集遅れを反省した次第。

で、この本を早速Kindleで買って読んでみると2013年頃にLifehackerの記事が初出であるらしく、ふたたび感度の低さを反省。

というものの気を取り直して、その特徴をレビューすると、

・1冊のノートで、スケジュール、プロジェクト、To Do、備忘録、すべてを「箇条書き」と「キー」で管理する

・使うものは普通の「ノート」でよい。

ということを基本コンセプトに

①インデックス(目次)

②フューチャーログ(半年分の予定)

③マンスリーログ(月刊予定)

④デイリーログ(一日の予定、タスク)

という基本構成(モジュール)に、自分の興味や環境に合わせて「特集ページ(コレクション)」を思いついた時に新しいページに追加していく、といったかなりラフな方法。しかも、書く時は色分けとか丁寧にとか、あれこれ余計なことは考えず、「素早く書く(ラビッドロギング)」が書く時というもの。

 

今も、仕事やパーソナルな記録は「ダイスキンB6」、ToDoは「Toodledo」、ライフログは「瞬間日記」をつかって、ダイスキンのデータはまとめてPDFに、瞬間日記のデータはEvernoteに、てな形でやっているのだが、どうにも、一日の記録があちこちに散財して俯瞰できないのですね。”ごりゅご.com”さんによると、結構このあたりのストレスがなくなるそう。

ダイスキンB6を使ってしばらく試してみますね。

 

 

ちなみに、バレット・ジャーナルの日本版公式サイトはこちら 

 

伊東屋の社長のノート術に学ぶ「書きなぐること」の効用

伊東屋の社長のノート術が「伊東屋の社長が「絵」でノートを獲る理由」としてPRESIDENTのWebに掲載されている。記事の主眼は、「絵でノートをとる」ということで、その意図は

 

絵は多色ボールペンがあれば、1,2分でサッと描けてしまいます。それをみんなに「こんな感じ」と見せれば、私が意図していることは大体伝わり、到達点やイメージを共有することができます。まず解釈に齟齬が生じることは無いでしょう。一方、言葉で到達点やイメージを共有すようと思っても、上手く伝わらないことは多い。たとえ意味的にはd¥正しい言葉を使ったところで、1つの言葉が受け手によっていろんな意味に変換され、齟齬が生じることもあります。

 

と、これはこれで示唆深いのだが、当方的に「おや」と思ったのは

 

書く行為が思考を塗り替えることもあります。意外に面白いのが、書きなぐってみると思ってもなかった発見があることです。書き間違えた言葉から新しい考え方を学ぶこともあるし、自分の勘違いで書いたメモが結果的に学びになることもあります。

 

といったくだり。とにかくノートに「書きなぐる」という行為は、自分の思ったことを、とにかく書き出すのは、GTDの「タスク」を全部書き出すことによって、自分のやるべきこと、やりたいことを棚卸するということに通じるものがあるし、一種の一人ブレーンストーミングの効果もあるようだ。

この時、キーボードを叩いても同じ効果が得られないのは、どうしても構えてあ¥しまって、思考が自由奔放に広がっていくのが、手書きで大きな字で書きなぐることにどうしえもおよばないことにもよるし、人間のアナログの性というものか、手を動かしていると、思考がどんどん伸びていくよう感じが得られる「手作業の効用」によるところもあるのであろう。

メモやノートでは、デジタルよりも、アナログに一日の長のあることも認めないといけないようですな。