「不機嫌な職場」の続編ともいえるのが本書。

前著では、バブル崩壊後、業績主義が進行する中で、顕在化してきた、カサカサして、協力しあえない、それどころか対立関係すら生んでしまっている「職場」の問題点を分析し、その解決に取り組んでいる職場や会社の実例を紹介しながら対策を記述していたのだが、本書はそれを一歩進めて、「不機嫌な職場」の経営学的な分析と対処法を体系的に論じたものといえる。

構成は
 第1章 組織にも感情がある
 第2章 そもそも感情って、何?
  1 なぜ、感情が生まれるのか
  2 感情をどうコントロールするか
  3 感情は連鎖する
 第3章 組織感情をマネジメントする
                                1 組織における感情の位置づけ
                                2 マネジメントの方法
 第4章 組織感情を引き出し、共有する方法
  1 イキイキ感情を共有したい
  2 あたたか感情を共有したい
  3 ギスギス感情を変えたい
  4 冷え冷え感情を変えたい
 第5章 良い職場、良い会社をつくろう


iPhone情報整理術

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iPhone,iPod touchをとことん使ってやろうという人には必携の一冊。

ネットをあちこち精力と時間を使ってさまよえば、類似の情報は見つかるかもしれないが、必要な情報を的確に、まとまった形で、提示してくれるのが、こうした本の良さ。

その上に、iPhone/いPod touchによる新しい仕事や生活のあり方を提案してくれるのが、本書のそのほかの入門本と違うところ。

構成は、
01 iPhoneでつくるクラウド・オフィス
02 iPhoneゼロストレス仕事術
03 iPhoneユビキタス手帳術
04 iPhoneでウェブを持ち歩く
05 出先でのiPhone活用術
06 人生に近道をつくるiPhoneライフハック術

タイや中国あるいは韓国といったアジアの国の旅行記やらそれに類したルポは数々あるのだが、どういうわけか、フィリピンに関する旅行記やルポはあまり見かけないように思う。

それは、やはり、高度成長期の、「買春ツアー」やジャパユキさんに代表される一種のいかがわしさがつきまとうせいかもしれない。


 本書も、東京で売れっ子のホストをしていた人物が、フィリピーナに惚れ、どっぷりとフィリピンにはまり込んでいる様子を、彼へのインタビューをさしはさみながら進行する点で、そうしたあやうさを感じさせるのだが、読み進むうちに、熱帯特有のねっとりとした暑さと、想像上のものに過ぎないのだが、フィリピーナたちがもつ熱っぽさと優しさを感じ取ったようになってくるから不思議だ。


 
構成は

 第1章 恐るべしフィリピーナ
 第2章 吉原とエルミタ
 第3章 女がいっぱい
 第4章 はまる人々
 第5章 アヤラ・アラバンの女
 第6章 たまごっち山崎君
 最終章 永遠なり!フィリピン人のホスピタリティ

 となっていて、最初の方は、前述のホスト上がりの男性のインタビュー、後半の方は、それ以外のフィリピンにはまる、ないしは暮らしている日本人のさまざまに抱え込んでいるものを含んだインタビューとルポになっている。


 仕事が煮え詰まってきた時の「旅本」逃避という癖が、私にはあって、日常の退屈さと閉塞感を、つかの間紛らわすために、つい手にとって、忙しいのに読みふけってしまい、おまけに旅することを妄想して、精神の平衡を保っているところがある(いざ旅をするとなると、準備やら、チケットやホテルの手配やらで、途中で面倒くさくなってしまうんだけどね)

 そんなときに、よくお世話になっていたのが、下川祐治さんの貧乏旅行記で、タイには行ったことがないのだが、妙な親近感を、この国に覚えるのはそのせいもあるのだが、今回は、世界を股にかけたLCC(ローコストキャリア)の旅である。

構成は

第1章 関空・マニラ
第2章 クラーク空港・クアラルンプール
第3章 シンガポール・バンガロール
第4章 シャルジャ・アレキサンドリア
第5章 アテネ・ロンドン
第6章 ダブリン・ニューヨーク・ロングビーチ

となっている。


哄う合戦屋
  • 北沢 秋/イラスト:志村貴子
  • 双葉社
  • 1470円
Amazonで購入
書評/歴史・時代(F)
「本が好き!」から献本いただきました。多謝。


時代設定は戦国時代、天文18年春から天文19年夏にかけての2年間の物語である。そして、舞台は信濃。

ということなら、武田信玄(晴信)が信濃制圧に向けて着々と動き始めていた頃、さては、そのあたりの信濃の国を統一する話か、と思ったのだが、かなりの見当違い。「勝者」の物語ではなく「敗れていった者」の物語であった。

だが、この「敗者」の姿が尋常ではない。いったいに「敗者」というものは美しく見えてくるのは、日本人の性なのだが、この物語の主人公、諸国を渡り歩く合戦屋 石堂一徹 の姿は、「颯々」として、なにかすっきりとした爽快感を覚えるたたずまいで、これぞ「武者」であるな、と喝采をおくりたくなる。


さて物語りは、中信濃の深志と北信濃の塩田平の間の横山郷、遠藤吉弘の居館のあたりで、吉弘の娘 若菜と、一徹が出会うところから始まる。(もっとも、一徹と若菜の恋物語が云々、という展開ではない)。
この遠藤家、三千八百石程度の身上で、近隣の土豪との争いにあけくれていた家で、さほど有力な家であったわけではない。それが、石堂一徹が、軍師として食客になってから、以前から仇敵であった隣の高橋家を滅ぼし、ついで不破、といった風に、領地を拡大していく。このまま進めば、中信濃一の豪族、小笠原長時との対決は必至では・・・といった形で展開し、「天下」を狙う、石堂一徹の野望の片鱗も明らかになる。

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