iPadが出始めた頃にでた、自炊による電子書籍を激しく勧誘する本。

なにせ筆者はiPadが出るまえから、ドキュメントスキャナどころではなくフラットヘッドのスキャナを使って自炊をしていたということだから、筋金入りである

構成は

第1章 蔵書はすべてデジタル化しなさい
第2章 蔵書デジタル化の実践 スキャン文庫の作り方
第3章 デジタル蔵書とiPadで変わる読書スタイル
第4章 「究極の電子書斎」の活用術
第5章 同時に1000冊を読む!「ギガバイト読書術」

 
ノート術の達人で「「結果を出す人」はノートに何を書いているのか」などの著者である美崎栄一郎氏のiPad本。

ノート術や文具などのビジネス・ハウ・ツーやLifeHacksに長けた人っていうのは、その分野に関して、どこか良い意味での「狂」的な部分を持っているもので、美崎氏のiPadの使い倒し用は半端ではない。いわくアプリに10数万使い試したアプリは800種以上、とか、所蔵の書籍の1000冊余りを自炊して、iPadに格納し、iPadは常に持ち歩く、といった感じで、まさにiPadを「しゃぶり尽くす」といった印象である。

ただ、通常のiPad本と違って注意してほしいのは、単なるiPadの使い方マニュアル本、クラウドのマニュアル本ではなく、いかにビジネスに、プライベートにiPadを使い切るか、といった類の本である。

そうした感じは、本書の
キャラが自由に動き始めた感じのする「藍染袴お匙帖」の2冊目。

収録は、「別れ烏」「花襦袢」「月下恋」「霧雨」の4作

ネタバレぎりぎりのところで、サワリを紹介すると

「別れ烏」は、押し込みで捕まった一味の一人が牢内で毒殺されたところから始まる。この探索をする中、近江から小さな頃西に家出した母親に会いに来た娘に出会い、母親にあわせるが、実は、母親の今の境遇は。そして残りの押し込みはどこに・・・ってな感じのお話

ミステリーとか時代小説というのは、どこか似たところがあると思っていて、それは、筋立てで読ませるものか、設定で読ませるものかに大きく分けることができるのではないか、というところ。

そういった意味で。この「藍染袴お匙帖」は初手は、前者の匂いを持ちながら、大別すると後者に当たると思っていて、女牢付きのうら若い女性医師「千鶴」、しかもこの女性は女だてらに長崎帰りでシーボルトの教えを受けている、という主人公を思いついた時点で「設定で読ませる時代小説」である「藍染袴お匙帖」は成功したと言っていい。

収録は「蜻火」、「花蝋燭」、「春落葉」、「走り雨」の4作

花師にして、絵画修復師でもある佐月恭壱の活躍する美術ミステリーの第1作。

私は、最初に2作目である「虚栄の肖像」を読んでしまったので、そちらの設定を確認をしながら読み進める。

収録は

「深淵のガランス」
「血色夢」
「凍月」

の三作


修復の対象となるのは
「深淵のガランス」は大正末期に活躍した画家で、今は孫が保管する数点の絵画
「血色夢」は絵画ならぬ、古代人の描いた洞窟壁画の修復
「凍月」は、地方の喫茶店に飾られている、その絵を描いた画家の娘(彼女はその喫茶店の経営者でもあるのだが)の保有する「バークロード・冬」という絵画

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