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「職人の組織」の運営は、意外に日本的なポイントが大事であった ー 鈴木敏夫「仕事道楽 新版 ー スタジオ・ジブリの現場」

ジブリのプロヂューサーである鈴木敏夫氏が「宮崎 駿」「高畑 勲」そしてジブリの会社としての誕生から現在まで、「ナウシカ」「トトロ」をはじめとするジブリの作品数々の誕生からリリースにまつわる逸話を語ったのが本書。
構成は
序にかえてー体にしみこんでしまった記憶
1「仕事は公私混同/まかせた以上は全部まかせる」
 ーアニメージュ創刊のころ
2「つきあう以上、教養を共有したい」
 ー高畑勲・宮崎駿との出会い
3「一番大事なのは監督の味方になること」
 ー『風の谷のナウシカ』そしてスタジオジブリ設立
4「企画は半径3メートル以内にいっぱい転がっている」
 ー宮崎駿の映画作法
5「みんなで坂を転げ落ちるのが映画づくりだ」
 ー高畑勲の論理と実践
6「人間、重いものを背負って生きていくもんだ」
 ー徳間康快の生き方
7「いいものを作るには小さい会社のほうがいい」
 ー「町工場」としてのジブリ
新「こつこつ努力することで開ける未来がある」
 ーつねに現在進行形で考える
となっていて、一定程度年年齢がいっていれば、ジブリ映画の記憶とともに、人生のあちこちで様々な思い出が蘇ってくるような仕掛けになっている。
では、あるのだが、当方が興味をそそられたのは、本書の中で見つけられる組織論的なもの。当然、ジブリはアニメ製作会社であるので、そこで働くのはアニメーターをはじめとする製作者が中心。「一匹オオカミ」的な職人たちの個性をどう発揮させ、どう尖らせ、といった「新選組」的な組織運営を考えていたのだが、どうもそうではないらしい。

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