高城 剛「LIFE PACKING」「LIFE PACKING 2.1」


高城 剛が1dayから1year、そしてFutureと旅をし、旅をしながら仕事をし、暮らしていく上での必須のアイテムとパッキング方法を綴ったレポート的な一冊。

「LOFE PACKING」と「LIFE PACKING 2.1」の違いは氏が拠点となるべき住居をまだ持っていた時と不動産を全て手放してしまってから、の違い。

 

当然、書かれた時の違いはあって、スマホが前書ではiPhone5であったに対し、後書ではAppleがつまらなくなったということでAndroid2台というところであったり、HDDがSDカードに変わっていたりといった変化はありつつも、ビニールのカード入れや白のシャツといった定番的に変化しないものもあって、それはそれなりに時代の変化と変わらないものを見る思いで楽しいものではある。だが、やはり注目して読むべきは、移動、変転することへのあくことのない追及であり、そのために持つものを極度にスリム化していく、という熱意であろう。

 

で、こういう提案は、定住し、固定化した仕事をもっている、いわゆる一般ビジネスマンに全く役に立たないかといえばそうでもない気がしていて、例えば私なぞ、今、家族の住む実家から100kmほど離れたところでプチ単身赴任をしているわけだが、1週間あるいは2週間おきに2〜3日実家へ帰る生活は、本拠をどちらに見るかで期間は異なるのだが、1周間〜2週間おきの旅行あるいは2〜3日の旅行を繰り返していると見てもいいし、単身赴任自体が1年間の旅行と考えられなくもない。

 

といった気分になると、とかく侘びしくなりがちな単身生活も「旅」の色合いを意識することで、高城氏なみの「最先端」の生活を送っていると、なにやら心持ちが変わってくような気がするのであるが如何か。

ただまあ、そのためには経費が必要なのも確か。例えば200GのSDカードは1枚8000円程度するが、2TのHDDであれば1万円少々で手に入るのも確か。フツーの人々は「LIFE PACKING」と「LIFE PACKING 2.1」の間ぐらいを目指していくのが背伸びが過ぎず、頃合いかもしれませんね

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