”Amazon Go”によってキュレーション能力のない社員は淘汰される?

もう少し”Amazon Go”で世の中がどう変わるかを妄想してみよう。

”Amazon Go”では、いわゆるレジ機能はほぼ人間を互換することになるので、単純に考えれば、「店員さん」 の職場はかなり影響を受けることになり、場合によっては、この職業が無くなるんでは、といった話が早晩出てくるんであろうが、当方としては、AI+Amazon Goが「店員」の職を駆逐するということでなく、「店員さん」の二極分化を招く、というところであろう。

で、「二極」とは、扱っている商品についての「キュレーション」ができる人とできない人である。そして、残念ながら、「キュレーション」のできない、いわゆるレジ打ちだけの人の職場は徐々に無くなっていく。

そして、この範囲は、今は「コンビニ」という限られた場面なのだが、徐々にほとんどの「物を売る」現場に及んでいく。将来的には、そこで扱っている商品のキュレーションをAIを駆使しながら客に対して行う、ごく少数の「スーパー店員」と、自動運転の配送車やドローンで配達される商品を陳列したりするごく単純な役割しかない人々といった「二極化」が、当方の予測する、販売現場の「将来図」である。

ただ、商品の供給や陳列といったところは、これまたロボットに置き換えられていって・・・、といった感じでなんとも寒々とした風景が浮かんでくる。

 

こういうAiの導入による職場変化は、おそらく急激に進んでくるであろう。政府や自治体が声高に言う「働き方改革」は生産性の向上や時間外勤務の縮減といった旧来の価値観の延長線上ではなくて、こうした「環境」の大変化の前に、働く人の能力を転換するトレーニングとして何を提供し、「職業が消失する」環境をどうコーディネートするか、といったことにあるような気がするのだが、どうであろうか

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