Google流の「よそ見をさせない」仕事環境の整備は、労務管理の究極目標か?

「世界一速く結果を出す人は、なぜメールを使わないのか グーグルの個人・チームで成果を上げる方法」には
 
話題のマインドフルネスでは、「今この瞬間」に意識を集中します。今に集中するというのは、妄想ではなく目の前の現実と向き合うということです。
 
よそ見をせずに、「今この瞬間」に集中すれば、最大のパフォーマンスを発揮できるのです。
 
実は、グーグルではこの「よそ見をしない」仕組みが用意されているのです
 
として、日常生活の、例えば、昼食・飲み会のメニューや店選び、職場に着ていく服装のチェックといった選択の時間を省いて、日常生活をシンプルにして、不要なことに頭をつかわない、つかわせないことの効用が説かれている。
 
その「よそ見をさせない環境整備」の具体例として
 
Googleのカフェテリアは無料のビュッフェになっていて、そこで好きなものを選ぶことができます。・・・同僚と飲みにいきたいときも、社内のバーを使うことができます。・・・他にもマッサージチェアやリラクゼリセーションルームがあります・・・こうしたものは、単に社員の福利厚生ということではなく、仕事以外のことを考えずに済むようになっているのです。
 
 
日常生活はできるだけシンプルにします、たとえば、僕は、黒いシャツしか着ません。・・・スティーブ・ジョブズも常に同じような服装でプレゼンをしていましたが、それは本当に大事だと思っていること以外に頭のリソースを使いたくないからではないでしょうか。
 
とある。
 
脳のもっているパワーというかリソースが有限であるのは、誰もがよく承知のことで、「多動力」で、あのパワーあふれる堀江貴文氏が睡眠時間は削らないと言っているのも、その証左であろう。
 
であるなら、企業なり組織において、他のことにリソースを使わせず、仕事に意識を集中させる方策をあの手この手考えるのは、むしろ労務担当者の責務といっていい。もちろん、Googleのような環境を一企業で整備できるところは少ないであろうが、例えば「賄い飯」とか周辺の飲食施設と協力しての飲食や酒食の提供であるとか、いわば囲い込み的な飲食環境の提供は、仕事の能率を上げる手段として見直してもいい。ただ、レベルが高く、オシャレなものを提供しないと、今時の社員は使わなくなるだろうから、どんな環境をつくるかは、若い層を含めた社員の意見をよく聞いたほうがいいだろう。
 
ひところ廃止や縮小が続いていた社食も、タニタ食堂のあたりからふたたび見直されてきているように思うが、むしろ「効率アップ」の手段として積極的に位置づけを見直した方がよいかもしれないですね。
 
もっとも、充実した社員食堂や福利厚生も社員のパフォーマンスを上げるのが主目的となると少々味気し、なによりも、「サラメシ」の中井貴一さんががっかりしそうな話ではありますが・・・
 

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