集中すべき「コア」をどう見つける — 野口悠紀雄「「超」集中法」(講談社現代新書)

超整理法の提唱者の野口悠紀雄による「集中」についてのビジネス本。「集中」とはいっても、精神集中とかの意味ではなく、我々が仕事をする上での労力とかを集中させる分野を、どう見出すか、と言ったのが本書の肝。
 
構成は
 
第1章 2割に集中する人が成功する
第2章 2:8法則を無視する人々
第3章 「超」整理法は自動的にコアを見出す
第4章 試験勉強でこそ2:8法則が有効
第5章 変化するビジネスのコアをつかむ
第6章 世界は偏っている
第7章 8割の逆襲?ロングテールとブラックスワン
 
となっていて、目次を見てわかるように、まずはパレートの法則に従って、集中すべきは2割で8割はちょっと置いておく、というのが基本原則。
 
この本では、この部分を「コア」と呼んでいて、この「コア」をどう見つけるかが問題なのだが、その見つけ方は本書でも一筋縄ではいかなくて、
本書では、「ワーキングファイル」を押し出し式で運用することがその要点で、押し出し式によく使い、かつ新しいワーキングファイルが「コア」
といったことであるらしい。
 
ワーキングファイルというのは、本書ではかっこ新しい資料と繰り返し使う資料」とされていて、その選別は、時系列と使用頻度がフィルターで、けして、分類に基づく、ヒエラルキー的な概念からではないことに注意したい。
 
つまりは「コア」への最短のアクセスは、実践の中で選別していくことであるようで、どうやら当方のように、安直な見つけ方マニュアルを期待してはいかんらしい。正道を着実に歩め、ということか
 

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