当方のブログでは、ベタネタに地域に密着したものは、楽屋落ちの感があってあまりとりあげないのだが、縁あって出版発表会に出席したのと、こういう地方の企業に関する出版物は、東京のメディア視点に書かれたものが多いのだが、ここは地方のライターや出版人に頑張ってほしいな、というところで取り上げた次第。
構成は
第1章 世界を見据えた鳥取の注目企業
第2章 人づくりにこだわる鳥取の注目企業
第3章 地元とともに成長する鳥取の注目企業
第4章 地元も暮らしを支え続ける鳥取の注目企業
となっていて、取り上げられている企業は、旅館業、製造業、学校、飲食業、建設業と多種多様なんであるが、どこも魅力ある良い企業であるのは、地元で公的な仕事をしている当方が太鼓判を押したい。
ただ、こういう企業があっても、地元への回帰が進まない理由の一つは、著者の遠藤氏が言うように、親が地元の企業を勧めないといった側面があるのも事実で、このあたり、「都」信仰が、平安時代から続いて、さらに江戸時代に至って、参勤交代でそれが強化された「日本文化」の持つ中央集権性が大きく影を落としているのは間違いない。最近は田舎志向も高まっているよ、という主張もあるのだが、「田舎」を礼賛する層は今も昔も数は変わりないように思うので、地元回帰のキーは、泥臭いようだが「郷土愛」「地元ラブ」の醸成であるように思う。
まあ、なんにせよ、地方の活力ある企業の情報は世間に出ていくのは喜ばしいことには間違いない。ぜひ、日本各地の「地方」でこんなことがはじまるとよいのだが。
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