「選択しない」を集めることがこれからのセールスの前提になるのかもしれない。

2019年10月8日付けの日本経済新聞で「オイシックス 「買わない」を分析」と題して、生鮮食品宅配の「オイシックス・ラ・大地」の独特のデータ収集のやり方が記事になってました。

要点は

・「オイシックス・ラ・大地」では、買い物かごから商品を外す「カゴ落ち」の情報を収集して分析したデータを使って業績を伸ばしている

・この食材サービスは、あらかじめ一定金額で契約を結び、食材を定期的に届けるサブスクリプション・サービス

・このサービスでは、会員は毎週更新される、あらかじめ野菜や果物、レシピと具材を組み合わせた「ミールキット」など15種類の入ったリストから、不要なものをはずし、欲しい食材と入れ替える注文方法。

・アマゾン・フレッシュや楽天、あるいはイオンなどの大手スーパーといった強豪がひしめく中、売上を伸ばしている

というもの。

キモのところは、お客が自分の好きなものを選ぶのではなくて、あらかじめセッティングされたものから不要なものを「外して」「入れ替える」ということで、オイシックス・ラ・大地の「キュレーション」をベースに自分の好みでアレンジできる、というところですね。

記事の中でも、アマゾン・フレッシュとの注文方法の比較があるのですが、多くのネットショップを「品揃えの多さ」を競っていて、ほとんどのネットショップやリアル店舗でも、これでもかっといった具合に大量の品物がリストアップされていたり、店頭に並んでいるのだが、買う方からすると、大量の商品情報の中で溺れそうになるばかりであるし、自分の好まないものが閲覧履歴などで押し売りのように「オススメ」される、というのがかなり「煩い」と思うのは、当方だけではないと思うところ。

かといって、変なものをつかんで「損」はしたくないな、というのもあって、ここは詳しい人やこだわりのある人がテーマにそって「チョイス」してメニュー化されたものを見て選びたいのが実感であろう。

そんな観点から考えると、このオイシックスの方法は、自分の「好まない」ものを外してキュレーションしてくれるシステムで、これはこうした食材サービスの他にも、ファッションであるとか、本やDVDのサブスクリプション・サービスでもっと提供してほしいサービス。

情報がますます増加していくなかで、商品のセールスの場面で、「キュレーション」ということは、ますます求められるようになってくると思うのですが、これからのキュレーションのキモは、「オススメ」をいかにたくさん提供するかではなく、その人にあわせて「キライなもの」「好みでないもの」をいかに除くことができるか、にあるのかもしれません。

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