JK・陽渚は「釣りの魔力」に引き込まれたー小坂泰志「放課後ていぼう日誌 2」

本来はインドア派であるのですが、父親の転勤で海辺の町に引っ越してきた「鶴木陽渚」が、おっさん漁師感まるだしの上級生・黒岩悠希や、幼馴染の同級生・帆高夏海と出会い、「堤防釣り」の深海に引き込まれていく「放課後ていぼう日誌」の第2弾。

【構成と注目ポイント】

構成は

れぽーと08 お買い物
れぽーと09 潮干狩り
れぽーと10 顧問
れぽーと11 下ごしらえ
れぽーと12 休日
れぽーと13 穴釣り
れぽーと特別編・エギング

となっていて、まずは釣りの道具なんてもものは全くもっていなかった、陽渚がていぼう部のメンバーにフィッシングショップに連れて行ってもらうところから今巻はスタートします。まあ、こういう「趣味」っていうのは、本体の魅力もさることながら、道具の魅力にとりつかれてしまうとどんどん深みに入ってしまうもので、

とこんな感じになってしまうともう取り込まれているといって差し支えないですね。まあ、釣竿の泥沼に迷い込んでいないだけまだ軽症ではあるのですが・・・

そして、今巻では「ていぼう部」の顧問が登場します。保健室の養護の先生で、一見すると

といった感じで清楚な先生のイメージがあるのですが、ひとたび酒を口にすると

と豹変します。酔っぱらいの先生といったキャラの登場は、こういうマンガの定番ではあるのですが、しっかりと常道を踏んでいただいているのが嬉しいところです。そして、釣りがすきなわけではなく、生徒たちが釣り上げてきた魚料理が目当てというところもスタンダードなのりでよろしいかと。

今巻では、アジゴのサビキ釣りと釣ったアジゴの捌きとか、カサゴの穴釣りとか、アオリイカとか堤防釣りの王道的な釣りが登場しますので、釣りビギナーたちは今巻でいろいろ勉強するとよいと思います。さらに、2年生の先輩・大野の幼い頃も忘れたい恥辱の思い出も明らかになります。ここらは陽渚が時々フラッシュバックする思い出のなにやら関係がありそうなので覚えておいたほうがよさそうですね。

【レビュアーから一言】

今巻では釣りマンガではほとんど登場しない、「潮干狩り」が登場してきます。外道扱いされる「貝採り」なのですが、スポットにうまくあたれば素人でも大漁が見込めて、家族連れにはもってこいのものですね。陽渚もメインのアサリのほかに大ハマグリをゲットして大喜びで、焼きはまぐりにするのですが、

さて彼女の口にはいるかどうかは、本書のほうでご確認を。

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