シングルファーザー親子の共同生活も熟練し、二人の卒園も間近ーパパと親父のウチご飯 12

元カノから娘を預けられた、ちょっと乱暴な整体師・千石哲とその娘・愛梨、子供を引き取って離婚したマンガ雑誌の編集者・晴海正弘とその息子・清一郎という2人の父親+2人の子供の共同生活のドタバタと子供と父親の成長を描いた『豊田悠「パパと親父のウチご飯」(バンチコミックス)』の第12弾

収録と注目ポイント

収録は

56話 回鍋肉
57話 照り焼きチキンサンド
58話 レアクリームチーズケーキ
59話 お子様ランチ
60話 おでん
ウチレシピ
パパ飯レシピ
の5話プラス定番のおまけのレシピ解説が2編。

漫画家とアシスタントはよりを戻す

まず56話は愛梨や清一郎の話から離れて、晴海の担当する漫画家・出雲と彼女の元アシスタント・栗山とのお話。長年の苦労が実って連載がスタートし、出雲のところから独立した彼なのですが、独立当時つきあっていた彼女とは別れてしまってます。そして、いつものように煮詰まってしまっている出雲のヘルプに入ったり、流行に乗るべく買ってしまったペンタブがつかえないで凹んでいる彼女を慰めたり、そしてそれを彼自身が嬉しく思っていたりと、二人の相互依存関係は再び復活しています。

シングルファーザーの先輩が初心者をレクチャー

57話と59話は、愛梨と清一郎の友達の「お父さん」ネタですね。仕事を辞めて「主夫」をすることになったお父さんが、娘につくってあげるお弁当に悩んだり、おっとりしている娘にハラハラしたりという相談にのったり、日頃仕事にかまけて。息子とのつきあいがほとんどないお父さんの息子との距離感を料理を通じて縮めてあげたり、とシングルファーザーの熟練者としてのノウハウは発揮されてます。子供さんたちとの距離感で悩んでいるお父さんは参考になるかもしれません。

愛梨に成長の兆しが訪れる

58話と60話では、愛梨と清一郎にも成長に伴ういろんな出来事が起きてきます。歯の生え変わりの年頃になって、歯が抜けるとどうなってしまうのか心配で「ふてる」愛梨とか、

小学校への入学も間近になって校区が違ってしまうので、一緒の小学校へ通えなくなってしまう仲の良い友だちとのやりとりとか、

ずーっと昔、自分のおなじような経験が思い出されてくる方もいるのではないでしょうか。

レビュアーから一言

二人組のシングルファーザー親子の共同生活も長くなって、そろそろ幼稚園卒業の日も間近くなっているようです。60話の最後のシーンでは、インドで店を新規開店するために愛梨を千石に預けていった、千石の元カノ「マキ」の帰国がようやくできそうだ、というところがでてきます。しかし、彼女が帰国すると、千石と愛梨の同居と、二組のシングルファーザー親子の共同生活がどうなるか、次巻では二組のこれからに関わる重大事が起きそうですね。

Bitly

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