アイヌの少女アシリパたちは海賊房太郎と手を組むー「ゴールデンカムイ」24

アイヌの娘「アシリパ」と日露戦争の生き残りで「不死身の杉元」と呼ばれた杉元佐一たちが、極東アジアを舞台に、幕末の新選組の生き残りの土方歳三や日露戦争で頭蓋骨の上半分を失った情報将校・鶴見中尉率いる第七師団を相手にアイヌ民族が明治政府打倒のために集めていた大量の金の争奪戦を繰り広げる明治のゴールドラッシュストーリー『野田サトル「ゴールデンカムイ」(ヤングジャンプコミックス)』の第24弾。

あらすじと注目ポイント

構成は

第232話 家族
第233話 飴売り
第234話 蒸気船
第235話 地獄の郵便配達人
第236話 王様
第237話 水中息止め合戦
第238話 好きな人に
第239話 発射
第240話 菊田特務曹長

となっていて、まず冒頭では、炭鉱町・歌志内で「海賊房太郎」を捜索するアシリパたちが描かれます。捜索といっても杉元と白石のやり方なので水をかけて裸にして刺青を確認しようとしたり、相当乱暴なやり方ですね。ただ、手当り次第のやり方も効果をあげることもあるようで、房太郎ではないのですが、顔中に異様な刺青をした飴売りを発見します。ここでは、房太郎ではないので、杉元たちはスルーするのですが、刺青人皮捜索に重要な手がかりになるのがわかるのですが後の祭りですね。このスルーされた人物がなぜか「嬉しそう」な表情を浮かべているのですがこの理由は次巻以降で明らかになります。

ただ、手がかりというのは向こうからくることもあるようで、月形から江別まで石狩川を下る外輪船の連絡船に積まれている郵便物や乗客の金品を狙って、房太郎たち海賊一味が船を襲撃してきます。

ちょうどその連絡船に乗り合わせていたアシリパ+杉元+白石と房太郎率いる海賊の一味が大乱闘になるのですが、船外からもロシア人スナイパーの「ズキンちゃん」が海賊の狙撃をしかけるので、杉元たちは少数とはいえ一方的な劣勢ではありません。結局のところ、激しいバトルの末、第七師団や土方一派に比べて集めた刺青人皮の数でも、仲間の数でも劣勢なアシリパたちは、信用できないところを残すものの房太郎たちと手を組むことにします。

巻の後半は、札幌で起きる連続娼婦殺人事件の捜査を進める菊田特務曹長と宇佐美上等兵が描かれます。犯行現場でマスターベーションをして、精液の飛び具合をみて犯人の手がかりを探す宇佐美の捜査手法はいかがわしさ満点なのですが、案外正確に犯人の手がかりに到達しています。そして彼らが見つけた犯人は犯行時に

といったことをつぶやいているのですが、イギリス・ロンドンでおきた有名な「切り裂きジャック事件」との類似性を暗示しています。

ついでに少しネタバレしておくと、菊田特務曹長の背後関係が明らかになってきます。それは鶴見中尉たち第七師団とも土方一派、あるいはロシアのパルチザンとも違う第四の勢力とでもいうべきもので、案外、背後関係の不明な尾形ともつながったいるのかもしれません。

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レビュアーの一言>チョウザメの切り身とキャビアのオハウ

今回のアシリパ飯は石狩川で獲ったチョウザメの肉と卵をつかった「オハウ」です。

巨大なチョウザメを臆することなく、アシリパは捌いているのですが、明治期には石狩川だけでなく天塩川、釧路川や十勝川にも遡上してきたいた記録があるので、案外、出会ったことのある魚なのかもしれません。ただ、大正時代から昭和初期にかけて急激に減少し、日本では絶滅したといわれているようです。日露戦争後のこの物語の頃が案外、最後の盛りだったのかもしれません。

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