辺境駐在員

戦国時代

とかく侮られる「後北条氏」は本当は立派な武家だった。 ー 伊東潤・板嶋恒明「北条氏康 」

戦国時代の幕開けをつくったといわれる北条早雲を創始者とする、いわゆる後北条氏は、五代にわたり、おおよそ百年近くも関東で雄をなし、最大時には二百八十万石もの大大名であった割には、最後が秀吉に降伏したという終わり方をしているせいか、ドラマや小説...
坂井希久子

お妙と只次郎の仲は足踏み状態。そこに三河屋の娘が横入りする ー 坂井希久子「ふうふうつみれ鍋 居酒屋ぜんや 7」(時代小説文庫)

神田花房町にある美人女将・お妙が営む居酒屋・ぜん屋を舞台に、常連の旗本の次男坊で鶯飼育の名手・林只次郎、お妙の姉で口の悪いお勝、そして常連の大店の店主たちによって展開される江戸人情話「居酒屋ぜん屋」シリーズの第7巻である。 前巻でお妙の亡き...
マーケティング

「選択しない」を集めることがこれからのセールスの前提になるのかもしれない。

2019年10月8日付けの日本経済新聞で「オイシックス 「買わない」を分析」と題して、生鮮食品宅配の「オイシックス・ラ・大地」の独特のデータ収集のやり方が記事になってました。要点は・「オイシックス・ラ・大地」では、買い物かごから商品を外す「...
アルキメデスの大戦

天才数学者の「大和建造阻止」の「大逆転技」は味方も怪我する「ワザ」 ー 「アルキメデスの大戦 3」

太平洋戦争前の時代を舞台にして、若き天才数学者が、「戦艦大和」の建造中止を企むなど、その数学知識を使って戦争を食い止めようとする異色の戦争マンガの第3巻。菅田将暉さんが主演を務め2019年7月に実写化された「アルキメデスの大戦」の原作ですね...
宮下英樹

世の中は泰平に向かい、センゴクは未だ「浪人中」 ー 宮下英樹「センゴク権兵衛 13」ネタバレ

美濃・斎藤家の落ち武者から国持大名にまで出世したのに、自らの突出によって島津との戦に敗戦して改易。一家離散のどん底から再び国持大名まで出世。さらには徳川二代将軍のときには「秀忠付」に任命されるなど徳川幕府の重鎮となった「仙石久秀」のジェット...
コミュニケーション

「モラハラ」から身を守るコツを教えよう ー 片田珠美「平気で他人を傷つける人」

最近の職場や人間関係で問題となるのは、セクハラ、パワハラ、パタハラ、マタハラなどなど、ハラスメント事案が大きなウェイトを占めているといっていいのだが、その中でも、本書でとりあげる「モラハラ」は じつはモラハラというのは、モラハラをしている加...
コミュニケーション

突然の怒りを鎮める「特効薬」を10個を紹介しよう ー 安藤俊介「アンガーマネジメント実践講座」

安藤俊介さんの「アンガーマネジメント実践講座」のレビューをしたところなのだが、ネットで、「アンガーマネジメント」なぞと検索すると、怒りを鎮める方法として。例えばMASHING UP 女性からはじめるダイバーシティンの「怒りのピークは6秒。ア...
アルキメデスの大戦

悪辣な妨害を跳ね除け、戦艦「大和」建造費を算出せよ ー 「アルキメデスの大戦 2」

太平洋戦争前の時代を舞台にして、若き天才数学者が、「戦艦大和」の建造中止を企むなど、その数学知識を使って戦争を食い止めようとする異色の戦争マンガの第2巻。菅田将暉さんが主演を務め2019年7月に実写化された「アルキメデスの大戦」の原作ですね...
コミュニケーション

「怒り」の感情をコントロールする秘訣を教えます ー 安藤俊介「アンガーマネジメント実践講座 」

最近、仕事場で怒りの衝動にかられて声を荒げてしまったことや、なにげない会話をしていたつもりが相手に怒られてしまたったり、といった経験をした方はいませんか。本書によれば、最近流行の「働き方改革」にしても「現実には、実際の施策になった時点で、疑...
出口治明

決められない人は「仕事は3割」と割り切るべし ー 出口治明「早く正しく決める技術」(実業の日本社)

物事をなかなか決められずにチャンスを逃してしまった、という経験は誰しもあることだろう。「すばやく決断し、すばやく行動する」っていうのが、現代のビジネス環境の中で成功していくのが大事だとはわかっていても、失敗した時のダメージとか、周囲の目線と...