辺境駐在員

井原忠政

茂兵衛は家康の側近・馬廻役となるが、座り心地は最悪=井原忠政「馬廻役仁義 三河雑兵心得」

三河の国の、まだ小国の領主であった松平(徳川)家康の家臣団の最下層の足軽として「侍人生」をスタートさせた農民出身の「茂兵衛」。吹けば飛ぶような足軽を皮切りに、侍としての出世街道を、槍一本で「ちまちま」と登っていく、戦国足軽出世物語の第十弾...
米澤穂信

町を救う美少女伝説と弟の未来視能力の関係は?=米澤穂信「リカーシブル」

今まで住んだことも、来たこともない見知らぬ「坂牧市」に、母親と弟の三人で引っ越してきた中学校に入学したての女子生徒・ハルカが、古くからの言い伝えが残る町で、突然、過去視と未来視の能力が開花しはじめたらしい弟・サトルに導かれれるように、「町...
時代小説・歴史小説

画狂人・北斎をセレブ門人の視線からみると=梶よう子「北斎まんだら」

富岳三十六景をはじめとする膨大な量の浮世絵と、その斬新な画法とアイデアで、日本だけでなくヨーロッパの絵画界へも大きな影響を与えた画狂・葛飾北斎。その絵師に弟子入りを志願する地方の豪農商の跡取りの「高井三九郎」の視点から、北斎とその娘・お栄...
米澤穂信

そして、Iターン移住者はいなくなった=米澤穂信「Iの悲劇」

人口減に悩むほとんどの地方都市の行政にとって、いまや移住定住政策は、観光や産業誘致とあわせて必須の行政施策となっていて、ほとんどの県や市町村の職員が智慧をしぼっています。 作中に特急列車で新潟に向かう記述があるので、北陸あたりの県と...
米澤穂信

図書室で見つかった「トリカブトの栞」の謎を解け=米澤穂信「栞と嘘の季節」

架空の東京の都市である北八王子市内の高校に通う高校二年生の主人公「堀川次郎」と「松倉詩門」が図書委員をしている図書室内でおきる日常の謎をきっかけに、学校生活の底に流れる悪意や隠された秘密を引っ張り出してしまう青春図書館ミステリーの第2弾が...
米澤穂信

上質なダーク・ミステリの短編集はいかが?=米沢穂信「満願」

中学生時代に自らの推理力で苦い思いをしたため、「小市民」として目立たない高校生活起ころうとする主人公・小鳩常悟朗と小山内ゆきの互恵コンビが、心ならずも日常の謎を解き明かしていく「小市民」シリーズや中部地方の地方都市・神山市にある進学校・神...
米澤穂信

お嬢様方の読書グループをめぐるブラックな味の謎解きはいかが=米澤穂信「儚い羊たちの祝宴」

良家の子女が通う大学の、夢想家の女性ばかりが集まる読書サークル「バベルの会」のメンバーである「お嬢様」方におきる「優雅」で「邪悪」な事件を描き、最後の数行で戦慄する真相が明らかになるブラックな味のミステリが、本書『米澤穂信「儚い羊たちの祝...
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美人ジャーナリスト探偵・太刀洗は、ネパール王宮の銃撃事件に遭遇=米澤穂信「王とサーカス」

「さよなら妖精」で、ユーゴからの留学生・マーニャと4人の高校生との短い交流生活の中で、彼女の隠れた相談相手として、マーニャを襲った不幸な出来事を一人で背負っていた大刀洗万智が、フリーのジャーナリストとして取材に訪れたネパールでおきた「ナラ...
米澤穂信

ジャーナリスト探偵・太刀洗万智の「苦い」謎解き=米澤穂信「真実の10メートル手前」

ユーゴスラビアからの留学生少女・マーニャと日本の地方都市の高校生との交流と日常の謎解きが、母国の紛争で引き裂かれる物語「さよなら妖精」で、名バイプレイヤーとしての役割を演じた「大刀洗万智」が就職し、ジャーナリストとなり、取材する事件に隠さ...
米澤穂信

ユーゴの少女と日本の高校生のビビットな出会いを内戦が引き裂く=米澤穂信「さよなら妖精」

中東では湾岸戦争でアメリカほかの多国籍軍がイラクへの攻撃を開始し、北欧ではバルト三国が独立し、ソ連邦解体の引き崖をひいた1991年の4月、日本の内陸部にある藤柴市(岐阜県の高山市がモデルになったといわれています)という人口10万程度の地方...
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