辺境駐在員

トラベル

少々昔の「ラテン」の明るさを偲ぼうーたかのてるこ「キューバでアミーゴ」

インドにはじまって、世界各地を旅する銀座OLであった「たかのてるこ」氏が訪れた「キューバ」の13日間の記録が本書『たかのてるこ「キューバでアミーゴ」(幻冬舎文庫)』である。キューバを目指した理由は 「こんなラテンな生き方にあやかりたい! よ...
コミック

裏から見れば、ローマ帝国の民族派弾圧物語ー「まんがで読破 ガリア戦記」

「まんがで読破」のシリーズは、現在のところ139冊刊行されていて、「こころ」「人間失格」といった小説や「日本書紀」「神曲」「平家物語」といった古典からアダム・スミスの「国富論」やケインズの「雇用・利子および貨幣の一般理論」までの幅広いジャン...
ヤマザキマリ

ローマの大災害の陰に、いろんな者たちが蠢くー ヤマザキ・マリ「プリニウス 7」

ローマ時代の博物学者プリニウスを主人公にした、ヤマザキ・マリによるローマものの第7巻が本訴『ヤマザキ・マリ「プリニウス 7」(新潮社)』。今巻は、第6巻の終わりのローマの大火が起きたあとを受けての、焼け果てたローマの「混沌」ぶりが主題。 目...
仕事術

ビジネスの全てを左右するのは「応答力」ー W・A・ヴァンス「答え方が人生を変える」

以前「質問力」ということが流行したことがある。たしかに仕事をしている時、相手の不備な点をえぐるように糺したり、不足なところを質問であぶり出したりすることが上手い人をみると、「鋭いな」とは思うものの、信頼をよせるかというと、裏をかかれそうで「...
斎藤孝

「孫子」ビジネスを応用する”コツ”をつかむ — マンガ 齋藤孝が教える「孫子の兵法」の活かし方

プレジデント・オンラインに戦略論と失敗学の権威・野中郁次郎氏の記事「なぜ”孫子”は世界のリーダーに愛されるか」という記事を書いておられる。 「孫子」は、孫正義氏、大前研一氏、ビル・ゲイツ氏、アメリカの元国務長官のコリン・パウエル氏など、多く...
人事・研修

スタバ流の「優秀な人材」を育てるコツは? — 岩田松雄「いつ、どこでも求められる人の仕事の流儀」

会社や組織の効率性を高めるために、仕事のやり方を見直したり、労働時間を見直したり、といった「外形」の対策はいろいろ講じられるのだが、なんとなくチグハグで、「形」ばかりということが悩みのタネの組織は多いハズ。本当のところは、そこで「働く人」の...
山本巧次

黎明期の鉄道敷設妨害事件の謎解きに、腕利きの「元八丁堀同心」が挑む — 山本巧次「開化鐵道(てつどう)探偵」(東京創元社)

現在の東京と江戸との間を行き来して、現在の分析技術を利用して、江戸の事件の謎を解くという「八丁堀のおゆう」シリーズで、元OLで、八丁堀の配下という「おゆう」さんの活躍を描いた筆者なのだが、今回は、明治時代を舞台に、八丁堀の元同心にして、創設...
コミック

「読書マンガ」というジャンルの「読書」でないコミック — 施川ユウキ「バーナード嬢曰く」(一迅社)

Kindleで一迅社の50%還元セールをやっているのだが、他のラインナップとはちょっと異質で居心地悪そうなのが、この「バーナード嬢曰く」。町田さわ子こと「バーナード嬢」、彼女のしゃべりの聞き手・遠藤、図書委員の長谷川スミカ、少々ピントがおか...
蓑輪諒

軍師は身なりで判断してはいけない。とんでもない知恵者かもしれないから。 — 蓑輪 諒 「最低の軍師」(祥伝社文庫)

当方のように西日本、しかも山陰に住まう者にとっては、戦国時代の東北・関東といったところはかなり霧の中に包まれていて、どこに何があるのかまったく不案内なところがある。しかも、昔の上総、下総のあたりとなると闇の中に近い。そんな当方に、その地でお...
ワークスタイル

働き方改革はなぜ進まないのか? — 本間浩輔「残業の9割はいらない」(光文社新書)

「働き方改革」が引き続き、声高に語られ、最近は「働き方改革=時間外縮減になってませんか?」ってなフレーズを、N◯Kの朝のニュース番組あたりでも言われるようになっている。でも、そこで出てくるのが、例えばフリーアドレスや少人数チーム制といった「...