ビジネス

ビジネス

「わかったつもり」の解消は結構シンドそうだ — 西林克彦「わかったつもり」(光文社新書)

本を読んだり、人から話を聞いたり、生きていく上で、「理解する」「わかる」ということは必要不可欠なのだが、これほど頼りないものもない。小さな子供が「わかった?」と聞かれて「わかった」と答えるが、問い詰められると茫漠としてしまって泣き出すことは...
ビジネス

大量の読書の秘訣は、「寝る前に1時間本を読む」を続けることか? — 出口治明『本の「使い方」』(角川ONEテーマ21)

ライフネット生命の創業者の出口治明氏の読書論。もともと氏は、かなり読書家として知られているし、「1行たりとも読み飛ばしてはいけなう」という結構人を恐れさせる帯もついているので、その読書法や大量の読書をするコツもさぞかし、と思ったのだが、意外...
コミュニケーション

「伝え方」は学べるものだったんだ。– 佐々木圭一「伝え方が9割」+「まんがでわかる伝え方が9割」

<br /> 説明やプレゼンの上手い下手、あるいは頼みごとの上手い下手というのは、天性のものがあって、とても努力で補うのはね、と思う方々が多いとは思うが、本書をそれに真っ向から歯向かって「伝え方にはシンプルな技術がある」「感動的な言葉はつく...
ビジネス

ノート術のネタも満載 — 藍玉「まずは書いてみる [時間][アイデア][やりたいこと]がどんどん湧き出すメモの習慣」(KADOKAWA)

ブログ「藍玉スタイル」の運営者で、手帳関係のブロガーとして有名な「手帳ライフ研究家」藍玉さんによる「メモ」術。彼女の得意分野は「手帳」であるようなのだが、今回は手帳に限らず「ノート術」にまで範囲を広げている。 構成は 第1章 「毎日忙しい」...
ビジネス

ザクザク読める自己啓発本 — 神田昌典・宮島葉子「マンガでわかる 非常識な成功法則」(ぶんか社)

活字の原本でヒットしたものに、原本を底本にしたマンガをくっつけるという形は、人によって好悪が別れるようである。当方としては、マンガが結構読ませるものが多いのと、頑張っている女性のサクセス・ストーリーが多いせいもあった、もともと成り上がり物語...
ビジネス

中高年こそレールの外に出るべきか? — 「レールの外ってこんな景色ー若手ブロガーから見える新しい生き方」(WOODY)

若手の専業のプロブロガー、音楽プロヂューサー兼ブロガー、起業家ブロガーなどなどによる「ブログ論」 レールを飛び降りた先には、たくさんの出会いが待っていた:けいろー 「今、楽しいこと」を重視して生きる:タクスズキ 世界は想像以上に明るい:ツベ...
ビジネス

デザイナーによるプロジェクトの仕上げ方 — 佐藤オオキ「ネンドノカンド 脱力デザイン論」

デザイナーというよりは様々なものの「プロデューサー」「プランナー」という側面の強い佐藤オオキ氏のエッセイ集というか、「デザイン」「アイデア出し」といったことを中心にしたネタ本という感じ。 様々な斬新なプロダクトを生み出し続けているデザイン事...
ビジネス

曲者の組織論の奇妙な味 — 佐藤 優「組織の掟」(新潮新書)

鈴木宗男事件で連座して外務省を退職後、国際問題から現代政治、情報管理まで、守備範囲の広い文筆家として大成した、佐藤 優氏の組織論。 構成は 第1章 組織は自分を引き上げてくれる 第2章 上司には決して逆らうな 第3章 人材には適した場所があ...
ビジネス

かなり辛口のアングロサクソン流「文化財論」 — デービッド・アトキンソン「国宝消滅ーイギリス人アナリストが警告する「文化」と「経済」の危機」

「新観光立国論」で一般の人や地方の観光関係者にも超有名となったアトキンソン氏による「文化財」論。 構成は はじめにーなぜ今、「文化財の大転換」が必要なのか 第1章 経済から見た「文化財」が変わらなくてはいけない必要性 第2章 文化財で「若者...
ビジネス

100年長寿社会の陽の側面 — リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット「LIFE SHIFT – 100年時代の人生戦略」(東洋経済新報社)

「高齢者」の定義を”75歳以上”にしようといった、年金支給開始年齢の引き上げ云々を疑われるような話題もでてはいるのだが、日本の”国民年金”といった制度とは無縁のアメリカで出たビジネス書であるゆえ、ここは先進国での長寿化に対応した、人生設計の...