応天の門

応天の門

道真は、学問へのスタンスの”甘さ”を痛感する ー 灰原薬「応天の門 8」(バンチコミックス)

都で起きる様々な怪異の謎を解いたり、打倒・藤原の旗手・伴善雄の生命を救ったり、さらには、藤原北家の一員・藤原良相の娘の入内を助けたり、と本人が望まなくても、その鬼才ぶりがだんだんと世に出てきている道真。 今巻は、そんな道真の鼻をへし折るよう...
コミック

道真が、多美子入内のために考案した策は・・ ー 灰原薬「応天の門 7」(バンチコミックス)

前巻で、人柄穏やかに見えて、藤原北家の一族らしく、良房・基経親子の隙をついて、娘の多美子の入内の約束を取り付け、勢力拡大を一歩進めた藤原良相。 ただ、息をするように謀略を企む平安貴族の典型である良房・基経親子が黙っているわけもなく、今巻では...
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道真の推理の冴えは、反・藤原への一本道 ー 灰原薬「応天の門 6」(バンチコミックス)

前巻までで、兄の死と藤原一族との関係を知ったり、プレーボーイで検非違使の取りまとめをしている在原業平、打倒・藤原北家の旗頭で粗雑ながらエネルギッシュな伴善雄などとの親交が深まっていって、反・藤原派のレッテルを貼られそうな道真であるのだが、当...
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反・藤原北家の旗手・伴善雄の暗殺事件勃発。道真どうする ー 灰原楽「応天の門 5」(バンチコミックス)

反・藤原北家の旗手・伴善雄を不吉な夢見の影響から救って、再び戦闘力を回復させた、菅原道真なのだが、今巻では、宮中の専権支配を狙う藤原基経の謀略が炸裂し、そのため、道真は藤原北家の反対派勢力にどんどん近づいていくのが今巻。 【構成と注目ポイン...
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明石で開眼した道真は、反藤原の旗手「伴善雄」と出会う ー 灰原薬「応天の門 4」(バンチコミックス)

宮中の支配者として着々と礎を固めつつある、藤原北家の藤原良房・基経親子に対し、反・藤原の旗手として。これまた着々とその意思を固めつつある、在原業平と菅原道真なのだが、業平は検非違使の少将、業平は文章生ということで、まだまだ藤原北家が怖れる存...
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道真は「明石」の地で新境地に至る ー 灰原薬「応天の門 3」(バンチコミックス)

前巻で、兄の死の真相に気づいてしまった道真なのであるが、その死に藤原北家の一族が絡んでいたことにより、一挙に宮廷の主導権争いに巻き込まれる様相を呈してきた「応天の門」シリーズ。 まあ、史実によると、菅原道真が政権争いをしたのは、藤原基経の長...
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道真、頭脳明晰な探偵として、本格デビュー ー 灰原薬「応天の門 2」(バンチコミックス)

学問の神様・菅原道真と、天下のプレーボーイ・在原業平が、宮中の権力を一手に握ろうとしていた藤原北家の長・藤原良房と、その養子・藤原基経相手に抗いながら、平安京の闇の中の謎を解いていいく時代ミステリーの第二巻。 前巻で出来上がった「在原業平」...
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道真と業平。平安の反「藤原氏」の旗手の推理の冴えをみよ ー 灰原薬「応天の門 1」

平安時代、それも藤原氏が宮中を支配する最初の頃の時代というのは、時代小説でも描かれることが少ないせいか、かなり縁遠い時代であろう。 それに加えて、菅原道真とくると、受験の時には「お世話」になるもとも多いのだが、受験が終わって喉元過ぎると、ち...