ヤマザキマリ

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ネロとポッパエアは「ローマ」の退廃の象徴か ー ヤマザキマリ、とり・みき「プリニウス 2」

エトナ山の噴火の調査の後、カティアの町滞在中に、皇帝ネロによってローマに呼び戻されたプリニウス一行、居心地の悪さを感じながら送るローマでの生活が描かれるのが本巻。 当時、世界有数の大都市であったローマの街の様子が細かに描かれているので、その...
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古代ローマ時代の「百科事典」をつくった男の物語がスタート ー ヤマザキマリ、とり・みき「プリニウス 1」

古代ローマ時代の政治家で、天文、塵、動植物、鉱物、地理などなど当時の世界の情報を集めた「博物誌」をまとめた「プリニウス」とローマに放火して焼き尽くし、「暗君」の見本のように扱われている「ネロ」をメインキャストにした、古代ローマの「叙事詩的」...
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ポッパエアが妊娠し、「ネロ」のローマ帝国も安泰か、と思いきや・・ ー ヤマザキマリ、とり・みき「プリニウス 8」(バンチコミックス)

古代ローマ時代のが博物学者「プリニウス」をメインキャストにすえて、当時の地中海世界の様子や、ネロ時代のロー目帝国の盛衰を描いた本シリーズも第8巻目となった。 ローマの大火の後の混乱はようやく静まってきたのだが、帝国の支配権を手に入れるために...
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古代ローマ人に”とりあえず、風呂!”の「生き方」を学ぶ ー ヤマザキマリ「仕事にしばられない生き方」(小学館新書)

古代ローマ帝国と現代の日本を舞台にしたタイムスリップもの的お風呂マンガ「テルマエ・ロマエ」で大ヒットし、現在は、同じく古代ローマの政治家にして博物学者の「プリニウス」を主人公したマンガを連載中の筆者が、自らの半生を振り返りつつ「仕事」「お金...
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イタリアと日本が混合された「人生指南」 ー ヤマザキ・マリ「とらわれない生き方」

「テルマエ・ロマエ」や「プリニウス」など古代ローマを舞台にしたマンガで、一躍売れっ子になったヤマザキ・マリさんの人生の悩み相談、人生指南書が本書『「とらわれない生き方 悩める日本女性のための人生指南書」(メディアファクトリー)』である。 筆...
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ローマの大災害の陰に、いろんな者たちが蠢くー ヤマザキ・マリ「プリニウス 7」

ローマ時代の博物学者プリニウスを主人公にした、ヤマザキ・マリによるローマものの第7巻が本訴『ヤマザキ・マリ「プリニウス 7」(新潮社)』。今巻は、第6巻の終わりのローマの大火が起きたあとを受けての、焼け果てたローマの「混沌」ぶりが主題。 目...
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プリニウスを通して描かれる「ローマ帝国」の健全さと退廃 — ヤマザキマリ「プリニウス」(新潮社)1〜6

テルマエ・ロマエで一挙に人気作家となった、ヤマザキマリ氏がとり・みき氏と組んでのローマもの。個性ある二人の合作で、しかも題材が、稀代の博物学者プリニウスである。 物語はヴェスヴィオ火山の噴火の場面から始まるのだが、これは全体のプロローグ。第...