信長のシェフ

信長のシェフ

西村ミツル・梶川卓郎「信長のシェフ 15」(芳文社コミックス)

12~14巻と、結構、溜めの期間が長かったように思う、信長のシェフであるが、戦国期の大きな転換点、設楽原の戦が今回の見せ場。 しかも「信長のシェフ」では信長も冷酷で癇癖の強い”魔王”として描かれていないように、武田勝頼も、よくある二代目の典...
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西村ミツル・梶川卓郎「信長のシェフ 14」(芳文社コミックス)

さて、「静」の印象が強かった、12巻、13巻を経て、動着始めるのが14巻。 信玄の喪の明けた武田勝頼が、都を目指して動き始める。 当然最初に襲いかかられるのは徳川家康ではあるのだが、軍勢も多数で戦上手の武田勝頼の手にかかれば、高天神城は落城...
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西村ミツル・梶川卓郎「信長のシェフ 13」(芳文社コミックス)

この「信長のシェフ」は動の巻と静の巻があるようで、この13巻はどちらかといえば「静の巻」 といってもドラマがちんたらしているというわけではなく、兵と兵がぶつかりあう戦乱ではなく諜報戦、心理戦の部類が展開されているというもの 出来事的には、武...
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西村ミツル・梶川卓郎「信長のシェフ 12」(芳文社コミックス)

小谷城が落城し、浅井・朝倉滅亡後、本願寺に送られた後から、翌年の新年までを描いているのが12巻。 最初の方は、信長の隠密である「楓」の救出のエピソード。ここでケンは彼の料理の一つのジャンルを封印することになるのだが、それがこれからどう影響し...
信長のシェフ

西村ミツル・梶川卓郎「信長のシェフ 11」(芳文社コミックス)

さて、11巻は、信長の命によって小谷城に潜伏して、お市の方ほか娘達の救出を図る辺りからスタート。 初めのほうの、チェックポイントは、生意気そうでありながら、妙に可愛らしく描いてある「茶々」様で、後年の姿を彷彿とさせながらも、小谷城落城から娘...
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西村ミツル・梶川卓郎「信長のシェフ 10」(芳文社コミックス)

第10巻は武田信玄亡き後の織田と足利将軍家との最後の闘争と朝倉・浅井が殲滅される戦いの発端のところまで。 前半のスッポンの料理のあたり、改元が織田と将軍家との闘争の主題となっていて、足利義昭が即位時に改元した「宝亀」がキーになるのだが、一世...
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西村ミツル・梶川卓郎「信長のシェフ 9」(芳文社コミックス)

第9巻は、武田信玄の料理番(とはいっても信玄の体調調整のための薬膳専門みたいな感じではあるが)をつとめ、信玄の体調の復活や勝頼の歴史上では起きなかった家督相続のセットアップに関わり、歴史を変えるんでは、と悩みながら元の歴史にもどるべく修正す...
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西村ミツル・梶川卓郎「信長のシェフ 8」(芳文社コミックス)

第8巻は顕如の率いる石山本願寺との再度の和睦。この席で、信長に食中毒の罠をしかけて政治的暗殺が企まれるのをからくもケンが阻止するのだが、顕如があいかわらず貴人の冷たさと謀略好きを見せて悪役ぶりが良い。 巻の中ほどは、松永弾正の裏切りの鎮めと...
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西村ミツル・梶川卓郎「信長のシェフ 7」(芳文社コミックス)

さて、第7巻は、松永弾正、武田信玄の登場と比叡山の焼き討ち。 「信長のシェフ」の魅力の一つは、戦国時代のイベントや武将の固定観念を揺さぶってくれるところにあるのだが、この巻でも女・子どもまでみな焼き殺したといわれる「比叡山の焼き討ち」の本質...
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梶川卓郎・西村ミツル「信長のシェフ 6」(芳文社コミックス)

この巻では、本願寺や比叡山、浅井・朝倉軍の包囲にあって、信長の忠臣中の忠臣である森可成が命を落とすところから、本願寺との停戦、朝倉との和議による信長第1次包囲網の綻びまでが語られる。 読みどころ的には、本願寺との料理勝負で、ケンと同時代から...