今村翔吾

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寺子屋の師匠と筆子が忍者の謀略を打ち破る ー 今村翔吾「てらこや青義堂 師匠走る」

時代小説に登場する寺子屋の師匠というのは、剣の腕は凄腕ながら、それを隠して腑抜けを装っているのだが、過去の秘密に関係して教え子に危機が迫ると、俄にその能力を全開し、といったことが多く、ある意味「嬉しい定番」であるのだが、本巻で登場する「青義...
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旗本の放蕩息子たちを狙うのは「炙り屋」?ー 今村翔吾「花唄の頃へ くらまし屋稼業6」

「依頼は必ず面通しの上、嘘は一切申さぬこと」「決して他言せぬこと」「捨てた一掃を取り戻そうとせぬこと」といった七箇条の約定を守りさえすれば、現在の暮らしから、だれでも「くらます」が、この約上を破った時は、この夜から「くらます」ことを生業とす...
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火消しの「心意気」は世代を超える ー 今村翔吾「黄金雛 羽州ぼろ鳶組 零」

黄金雛 羽州ぼろ鳶組 零   posted with ヨメレバ 今村翔吾 祥伝社 2019年11月01日 楽天ブックス 楽天kobo   江戸の火消の代表格となった「新庄藩大名火消し」の活躍を描くシリーズ「羽州ぼろ鳶組」のエピソード0にあた...
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老中の「昔の恋バナ」を「くらまし屋」は完結できるか? ー 今村翔吾「冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業5」

七箇条の約定を守りさえすれば、現在の暮らしから、だれでも「くらます」ことを生業とする「くらまし屋」シリーズの第5弾が本書『今村翔吾「冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業5」(時代小説文庫)』 堤平九郎、赤也、七瀬たち「くらまし屋」が手掛ける仕事が成...
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大坂町火消をまとめ上げて、火災旋風に立ち向かえ ー 今村翔吾「双風神(ふたつふうじん) 羽州ぼろ鳶組 9」

第四巻の「鬼煙管」で、初代長谷川平蔵を六角獄舎の火災で失って後、江戸が物語の中心となっていて「上方」とはご無沙汰となっていた。今回、その時に知り合いとなった、淀藩常火消の「蟒蛇」こと野条弾馬の要請と、幕府と朝廷との「暦編纂」の争奪争いが絡み...
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新之助にふりかかる放火誘拐犯の嫌疑を、火喰鳥は喰いつくせるか ー 今村翔吾「玉麒麟 羽州ぼろ鳶組8」

火薬を使った元花火師の放火犯・狐火が起こした明和の大火に始まって、新木場の火事、大坂の火付けなど多くの火事を、頭領の「火喰鳥」こと松永源吾を筆頭に、一丸となって「喰って」きた「ぼろ鳶組」。 前巻では、狐火の復活かと思われた放火事件を解決した...
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忌まわしい火付け犯復活?明和の大火の再来か・・・ ー 今村翔吾「狐花火 羽州ぼろ鳶組7」

江戸の火消の代表格となった「新庄藩大名火消し」の活躍を描く「羽州ぼろ鳶組」の活躍を描くシリーズの第七弾が「狐花火」(祥伝社文庫)。 度重なる火事で犠牲者も出ているが、「ぼろ鳶組」があちこちの火事に出張って「見舞火消」を続けるうちに、江戸の火...
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ナンバーワン花魁の熱い期待に、彦弥はどう応える? ー 今村翔吾「夢胡蝶 羽州ぼろ鳶組6」(祥伝社文庫)

前巻で徳川治斉一橋卿の意をうけた幕閣によって、方角火消のお役免除にされそうになったのだが、田沼意次の機転によってからくも逃れた新庄藩大名火消「ぼろ鳶組」の次の舞台は「吉原」である。 これまでこのシリーズで吉原遊廓の火事の応援に「ぼろ鳶組」が...
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火事の裏にある火消しの悪事を火喰鳥は見破るか? ー 今村翔吾「菩薩花 羽州ぼろ鳶組5」(祥伝社文庫)

京都で大規模な火事を起こした「火車」の事件を解決して江戸に帰還した、火喰鳥こと「松永源吾」を中心とする新庄藩大名火消しの活躍を描く「ぼろ鳶組」シリーズの第5弾。 今回の舞台は江戸。「ぼろ鳶組」のメンバーだけでなく江戸の火消しの大きな関心事の...
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京都に巣食う「火付け妖怪」に「火喰鳥」が挑む ー 今村翔吾「鬼煙管 羽州ほろ鳶組4」(祥伝社文庫)

加賀藩の加賀鳶と並んで、江戸の火消し組を代表する火消しとなった羽州新庄藩の大名火消しの活躍を描いた「羽州ぼろ鳶組」シリーズの第4弾。 今回のフィールドは、江戸から遠く離れた「京都」。ここの供与西町奉行として赴任している「長谷川平蔵」の要請を...