ミステリー

大倉崇裕

可愛いい素っ頓狂な「女性巡査」の名探偵登場ー大倉崇裕「小鳥を愛した容疑者」(講談社文庫)

橋下環奈と渡部篤郎の主演で以前テレビドラマ化されていたのでご記憶の方もあるだろう。ミステリーには「謎で読ますタイプ」と「設定で読ますタイプ」と2つあるのだが、本書は「設定で読ますタイプ」のうち主人公であるホームズ役とワトソン役の設定で読...
ミステリー

しばし、青春時代を思い出させる学校を舞台の本格ミステリーの世界に浸ろう。 — 青崎有吾「体育館の殺人」(創元推理文庫)

ミステリー、しかも謎解きを主眼とする「本格もの」はその舞台が大事で、心を騒がす浮世事や、欲にまみれた社会的事件がうろちょろしていてはいけないと思う。その点、「学校」という、主な登場人物は教師と生徒という環境は本格ものの絶好の舞台であろう。...
ミステリー

時代は移りゆく。作者も、登場人物も、そして読者も — 北村 薫「太宰 治の辞書」(創元推理文庫)

久しぶりにお会い出来ましたね、という感慨のもとに再会しながら、ああ、なんかあの時代に共有していたような感覚はもう戻らないよな、というのが、昔親しかったのだが、離れて久しい友人に対して感じてしまうことがある。 残念ながら、このシリーズも数...
ミステリー

小味のきいた短編集をどうぞ — 近藤史恵「土蛍」(光文社時代小説文庫)

<br /> 堅物同心・玉島千蔭を中心とする「猿若町捕物帳」も第5弾となった。 先んじる4冊(もっとも梅ケ枝の登場する第1作をその中にいれてはいけないかもしれないが)では、千蔭に周辺の、その巻をリードする形の女性が登場したのだ...
近藤史恵

またさらに堅物同心に誘惑がやってきた — 近藤久惠「寒椿ゆれる」(光文社文庫)

&lt;br /&gt;<br /> 堅物同心・玉島千蔭と売れっ子の女形役者・水木巴之丞、売れっ子花魁・梅ケ枝の三者が繰り広げる捕物帳の第4弾。 収録は 「猪鍋」 「清姫」 「寒椿」 の三編。 このシリ...
近藤史恵

「買い物依存症」の女性に仕掛けられた罠とは? — 近藤史恵「カナリアは眠れない」(祥伝社)

&lt;br /&gt;<br /> 近藤史恵氏については、時代物を最近レビューしてきていたのだが、久々にミステリーについてレビュー。 今回は書き下ろし作品で初版は平成11年であるので、時代風景、あるいは主人...
近藤史恵

吉原と芝居小屋は「謎」の宝庫 — 近藤史恵「にわか大根」(光文社文庫)

堅物同心+(女形の人気役者+人気花魁)のトリオの捕物帳の第3弾。 今回は、短編集なのであるが、それぞれの短編をつなぐ筋が流れているので、それなりの統一感があるという凝ったつくりの短編集である。 収録は 吉原雀 にわか大根 片陰...
近藤史恵

「堅物同心」+瓜二つの「女形役者と花魁」、幽霊に出会う — 近藤史恵「猿若町捕物帳ーほおずき地獄」(光文社時代小説文庫)

「巴之丞鹿の子」で歴史ミステリー・デビューした近藤史恵さんの、堅物同心・玉島千蔭+女形の人気役者・水木巴之丞+花魁・梅が枝のトリオ・シリーズの第2弾。 今回は、お茶屋に出る「幽霊騒動」事件がメインなのであるが、千蔭の上役の与力の孫娘「お...
近藤史恵

「堅物同心」+瓜二つの「女形役者と花魁」の異色トリオの捕物帳 — 近藤史恵「猿若町捕物帳ー巴之丞鹿の子」(光文社文庫)

&lt;br /&gt;<br /> 時代小説、特に捕物帳の書き手には、ミステリーの出身者と大衆小説・純文学の出身者の二通りの流れがあるような気がしていて、ミステリー出身者の捕物帳の特徴は、人を驚かす仕...
柴田よしき

プロ野球選手の奥さんの軽〜いタッチの謎解き — 柴田よしき「あおぞら町 春子さんの冒険と推理」(原書房)

&lt;br /&gt;<br /> 主人公は元看護士で、今はプロ野球選手の専業主婦の「春子さん」。青空市のマンション住まい(ベランダは広い様子)。夫の陽平くんは幼なじみで東京ホワイトシャークスというプロ野球チ...
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