ミステリー

佐藤青南

絵麻の「尖塔ポーズ」は犯人の「大脳辺縁系」を追い詰める ー 佐藤青南「ツイン・ソウル」

行動心理学の手法を使って、隠している真実を、犯人の口からではなく、「大脳辺縁系」から聞き出していく、腕利きの美人捜査官「楯岡絵麻」が篤訳する「行動心理捜査官」誌シリーズの第8巻が『佐藤青南「ツイン・ソウル 行動心理捜査官・楯岡絵麻」(宝島社...
ミステリー

菜富お嬢様の「名探偵宣言」の結末は? ー 伽古屋圭市「帝都探偵 謎解け乙女」

大正時代というと大正デモクラシーとか大正ロマンであるとか、なにかと血なまぐさい事件が多く、「武断」の感じの強い「明治」と「昭和初期」にはさまれて、たおやかな感じはするが、なんか頼りない感じがするのは当方だけでないはず。 こんな「大正時代」を...
ミステリー

「超能力少女」が帝都をかける ー 伽古屋圭市「なないろ金平糖 いろりの事件簿」

東京の日本橋、日本橋川と竜閑川の間の下町で江戸時代の終わりから看板をかかげる金平糖を専門で商う菓子屋「七ツ堂」の看板娘・七ツ瀬いろりが愛猫ジロとともに、その不思議な力を使って数々の謎を解く活躍を描くのが本書『伽古屋圭市「なないろ金平糖 いろ...
ミステリー

死者の「最期の一品」にまつわる謎を解け ー 伽古屋圭市「冥土ごはん 洋食店幽明軒」

職を失って路頭に迷いかけていた二十一歳の若者・和泉沢悠人が、コインランドリーに出かけた帰り道、道に迷った路地でデミグラスソースの匂いにつられて思わず入ったのが、「幽明軒」という洋食レストラン。そこで食べた「オムライス」をきっかけに、その店で...
相沢沙呼

超S級美人霊媒師が、怪奇事件の謎を解く ー 相沢沙呼「霊媒探偵・城塚翡翠 medium」

美人高校生マジシャンや廃墟に住むサディスティックな美女探偵など、魅力的な探偵キャラを生み出してくれた筆者が、今回夜に出したのは、一見するとツンデレ系の霊媒師なのだが、実は大金持ちの帰国子女で、純粋で、初(うぶ)な霊感が強い美少女・城塚翡翠。...
相沢沙呼

配下の濡れ衣を晴らすため、廃墟の魔女が”表”へ出現 ー 相沢沙呼「マツリカ・マトリョシカ」

学校近くの廃ビルに住んでいる、と自称する「S系」の美少女・マツリカと、彼女のパシリとして買い物をさせられたり、「学園の怪異」を調査させられている「柴犬」こと「柴山祐希」の二人が、学園におきる不思議な事件を解決していく、学園アームチェア・ディ...
相沢沙呼

マツリカさんの正体は自殺した女子生徒の亡霊? ー 相沢沙呼「マツリカ・マハリタ」

学校近くの廃ビルに住んでいる、と自称する「S系」の美少女・マツリカと、彼女のパシリとして買い物をさせられたり、「学園の怪異」を調査させられている「柴山祐希」の二人が、学園におきる不思議な事件を解決していく、学園アームチェア・ディクティティブ...
相沢沙呼

女性マジシャンの得意技は、別れた友人間の修復 ー 相沢沙呼「ロートケプシェン、こっちにおいで」

他人を寄せ付けない雰囲気の髪が長い可憐な美少女で、マジシャンでもある「酉乃初」と、彼女を好きなのだが言い出せない、ヘタレの冴えない少年「須川」くんが、クラスメートで友達百人を目指す「織田」さんや、引っ込み思案の図書委員・慶永さん、演劇部の脚...
相沢沙呼

高校生の女性マジシャン「酉乃初」登場 ー 相沢沙呼「午前零時のサンドリヨン」

「マツリカ・マジョルカ」ほかで、「S」系美少女の安楽椅子探偵「マツリカ」と、彼女の大ファンでパシリ的役割を果たす「柴犬」こと「柴山祐希」が学園内におきる謎の数々を解いていく「マツリカ」シリーズの作者・相沢沙呼のデビュー作がこの『「午前零時の...
相沢沙呼

学園ミステリーの主役は「S」系の美少女探偵 ー 相沢沙呼「マツリカ・マジョルカ」

学園ミステリーの登場人物というのは、切れ味のいい推理力を誇る変わり者の探偵役に、少々ドジではあるが憎めない助手役というのがお決まりのパターンなのだが、本書のように「腰のあたりまでまっすぐに伸びた黒髪」で その凛々しい横書をは、同年代の女の子...