Mac OS Catalinaで無理やり32bitアプリを動かしてみた

MacOSがCatalinaにアップグレードしてから32bitのアプリが動かなくなってから久しい。当初、Catalinaがリリースされた時は、アップグレードするのしないの、という話があったのだが、今ではそういう話も聞かないのでAppleの思惑どおり収束した、ということなんであろう。

ただ、当方的にいうとほとんどのアプリは動くし、代替のアプリもあるのだが、CanonのドキュメントスキャナDR-150のスキャニングアプリTouchDRが動かなくなったのが痛手であった。このドキュメントスキャナは発売からずいぶん経過していて、すでにサポートも切れてはいるんだが、いまだに中古市場では出回っていて、安価なドキュメントスキャナなので大変重宝しているのである。

ということで無理やりではあるが、これが動作しないかあれこれと試してみた、という次第。

まずMacOSのアプリのほうはあちこち検索してみるが対応策についてはほとんど手掛かりなし。この方向性はあきらめたほうがよさそうだ。

次に探ったのが、仮想環境でWindowsアプリを動かせないかとやってみたのだが、これが見事に「当たり」であった。ということで、当方のチャレンジを記録しておこう。

まずVirtualboxのインストール。皆さんご存じの仮想化環境の構築アプリですね。現在のバージョンは「3.1」で、USBなどの接続環境もサポートするExtension Kitも新しいのがリリースされているので、このバージョンを利用する。
Macへのインストール方法やWindowsの仮想化環境の構築方法は

PC設定のカルマ「MacにVirtualBoxをインストールしてみた」

といったサイトで詳しく方法が紹介されているのでこちらを参照してほしい。ちなみに、MacでWindowsを動かすにはBootcampとかPallalelsといった方法もあるのだが、Virtualboxは商用利用でなければ無料で利用できるので、Virtualboxを使ってみることにした次第。(ただ、結構手間がかかるので、お忙しい方はPallalelsの方がオススメかも)

Windowsの仮想化環境ができたら、あとはCanonのHPからDR-150のアプリをダウンロードしてインストール・実行するだけなのだが、ここではまりそうになったのはUSBの接続環境とMacと仮想化Windows間のファイル共有であった。

あれこれ試行錯誤してようやく動くようになったのだが、手順としては

①仮想化のWindowsを立ち上げたところで、DR-150を接続、この段階では「TouchDR」を立ち上げても「スタート」のところが灰色のままでスキャンはできない。ただ、マシンの認識だけはしてくれるので、認識だけさせたらWindowsはひとまず終了。
②Virtualboxの操作画面の「Windows10」の「ポート」のところでCanonを呼び出して、クリックして出てくる操作画面でリモート以外の項目を空白にして保存。

③再びWindwosを立ち上げて、DR-150を接続。そうすると、TouchDRの画面の「スタート」のところも青くなっていてスキャン可能となってます。

④ただ、ファイルの保存先がMacのほうと共有になっていないので、もうひと手間必要です。Macのほうに「Virtualbox」といったようなフォルダを作成(名前は任意です)

(このあたり詳しくははQiita「MacとVirtualboxにインストールしたWindows10でフォルダを共有」を参照してください。)

⑤次にMacのVirtualVMメニューの「Device」→「Insert Guest Additions CD images」をクリック
⑥Widows10のエクスプローラーからCDドライブをクリックするとこういう画面が開く。

⑦VBoxWindowsAdditions.exeを実行
⑧あとは指示に従って「Next」

→「Next」

→「Install」とインストール

⑨最後の「Finish」を押すとReboot(再起動)します。
⑩ここでWindows10のエクスプローラーの画面で先程作成した「Virtualbox」がネットワークドライブになっていれば成功です。

⑪あとはDR−150のスキャンの保存画面で、このフォルダを選択すればOKです。

と、無事、MacでDR-150を使えるようになりました。

まあ、新しいドキュメントスキャナを買えばいいことなのだが、まだまだ使えるのに勿体ないなと思われる方はお試しを。
もっとも、消費電力は多いので、バッテリーが早く消耗するのはご承知おきを

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もっとも、VirtualboxはWindows10のOSを別途購入しないといけないし、インストールも実行も一手間いるので、そんな面倒くさいことはできねーぜ、という方にはPallalelsのほうがおすすめかも知れません。

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