辺境駐在員

コミック

「農業は国の基本だ」なんて、都会民が言うんじゃねぇ — 荒川 弘「百姓貴族」1〜5(新書館)

「鋼の錬金術師」「銀の匙」で売れっ子漫画家となった荒川 弘氏の自伝的農家マンガである。第1巻の初版は2009年、第1作が「ウンポコ」で初出となったのが、2006年。現在の5巻目が2017年刊行、60話目が2017年であるので、おおよそ11年...
コミック

「ヒロシマ」は遠くなったか、近いままか — こうの史代「夕凪の街、桜の国」(双葉社)

「この世界の片隅に」の映画で大ブレークをした、こうの史代さんのコミックなのであるが、彼女の取り上げるものは「この世界・・・」も本書も「ヒロシマ」である。そう、実はとても重いテーマなのである。 収録は「夕凪のまち」「桜の国(一)」「桜の国(二...
コミック

大正期のささやかな「幸福感」を味わおう — 長田佳奈「こうふく画報」(ぶんか社)

なんとも不思議な味わいである。時代は大正時代。おそらくは東京の下町あたりを舞台にした短編マンガ集である。 収録は 第1話 おかしなふたり第2話 悩みの箱第3話 お赤飯の日第4話 戀の予感第5話 小さな訪問者第6話 思えば思わるる第7話 良藥...
etc

今日のKindleの期間限定無料コミックのおすすめ 3つ

本日、Kindle無料コミックでオススメしたいのは、まずは「薬師寺涼子の事件簿 1」 第一巻の「摩天楼」が提供されているのだが、第一巻の出だしは、パリのインターポールから”ドラよけのお涼」こと「薬師寺涼子」が参事官として警視庁に帰還するとこ...
歴史コミック

やはり登場人物の多さと複雑さは変わらないな — 石ノ森正太郎「マンガ日本の歴史 22ー王法・仏法の破滅−応仁の乱」(中央公論新社)

久々の歴史書のベストセラーとなった呉座勇一氏の「応仁の乱」を買ってみたはいいのだが、登場人物の多さと人間関係・政治的関係の複雑さに目と脳が眩んでしまって、あえなく頓挫。そんな折に、知人から勧められたのが、この「マンガ日本の歴史22ー王法・仏...
歴史コミック

古代中国の、歴史上埋もれてしまった「中原と草原」のもう一つの大戦争 — 臏(ビン)〜孫子異伝(ジャンプコミックスデラックス)

<br /> 岩波文庫版の史記列伝をみると、龐涓によって、膝から下を切断する刑を受けたということや、田忌将軍に雇用され、将軍が王子・貴族達との馬車レース、さらには魏の趙への侵攻を退けたり、龐涓との因縁の戦闘のあたりは記述があるのだが、残念な...
etc

懐かしい味わいの「新婚アジア放浪記」 — 鈴木みそ「アジアを喰う」(双葉社)

日々の繰り返しの多い生活が続くと、なにかしら澱のようなものが溜まっててくるもので、活動的で身軽な人は、「えい、旅行でも行ってしまうか」といった気分転換が図るものなのかもしれないが、スケジュールが本当に立て込んでいたり、場所的な拘束の多い仕事...
歴史コミック

大和と出雲の抗争は、現在の東京と地方の関係の先例か? — 水木しげる「水木しげるの古代出雲」(角川文庫)

最近仕事の関係で、鳥取県西部から島根県東部の歴史の本を読んでいるのだが、先月に開催された井沢元彦氏と三浦佑之氏のシンポジウムで出てきたのが、この本。水木しげる氏は山陰の出身でもあるので、鬼太郎もの、戦記もののほかに晩年は、こうした”出雲神話...
コミック

田舎娘の立身出世の料理譚 — 本庄 敬・末田雄一郎「ハルの肴」(ニチブン・コミックス)

Kindle Unlimitedではコミックのシリーズ物が全巻対象となることがあるので、休日などに一気読みするというのが、当方の個人的な新しい楽しみ方になっている。この「ハルの肴」もそんな類で、北海道から画家を目指して上京した春野ハルが、進...
コミック

花形 玲・本庄 敬「隠密包丁〜本日も憂いなし」

Kindle Unlimitedで提供されているコミック「隠密包丁〜本日も憂いなし」1〜4巻である。設定は江戸時代後期、12代将軍徳川家慶が将軍の時、列強の姿はちらほらと見えてはいるが、幕末の動乱はまだ遠い時代である。主人公は、歴代の御庭番...