辺境駐在員

歴史

チェーザレは、ローヴェレ枢機卿が送った刺客とフランス団を撃退する=「チェーザレ」4・5

どんな手段や非道徳的な行為であっても、結果として国家の利益を増進させるのであれな許されるという「マキャベリズム(権謀術数主義)」を唱えた、イタリア・ルネサンス期の政治思想家であるニッコロ・マキャベリから、「理想の君主」と讃えられながら、志半...
歴史

「理想の君主」でマキャベリズムの権化・チェーザレ・ボルジア登場=惣領冬美「チェーザレ」1〜3

どんな手段や非道徳的な行為であっても、結果として国家の利益を増進させるのであれな許されるという「マキャベリズム(権謀術数主義)」を唱えた、イタリア・ルネサンス期の政治思想家であるニッコロ・マキャベリから、「理想の君主」と讃えられながら、志半...
伊東潤

武田家滅亡の因「長篠の戦」は武田勝頼と「信玄の宿将」との戦でもあった=伊東潤「天地雷同」

京都の瀬田の地に自らの旗をたて、天下に号令をかけようとして上洛の途中、三方ヶ原で徳川家康を蹴散らしたところで、斃れた武田信玄の死から2年後、三河国長篠で、武田勝頼軍と織田信長・徳川家康連合軍が戦い、その後の戦国乱世の行方を織田優勢へ方向づけ...
伊東潤

家康と茶々。天下をかけて睨み合った「父」と「母」の物語=伊東潤「一睡の夢 家康と淀殿」

豊臣秀吉没後の「天下分け目の大戦」といわれた「関ケ原の戦」から6年後、徳川家が家康から秀忠へと征夷大将軍の位が引き継がれ、天下の采配が徳川へ移りつつあるのでは、という意識に世間が傾きつつも、秀吉の築城した大坂城には、豊臣秀頼、その母・茶々が...
ミステリー

ベテラン俳優が、ドラマや舞台でおきる事件を解決、と思いきや=長岡弘樹「幕間のモノローグ」

木村拓哉さん主演の「教場」シリーズの原作者・長岡俊樹さんが贈る、ドラマや映画の撮影中や、舞台でおきるさまざまな事件やトラブルを鮮やかに解決していくいく、ベテラン俳優を主人公とした連作短編ミステリーが本書『長岡弘樹「幕間(まくあい)のモノロー...
佐藤青南

エンマさまの「動作学」はYoutuberやNo1ホストの嘘を見抜く=「ホワイ・ダニット 行動心理捜査官・楯岡絵麻」

犯罪容疑者が本人が意識しないで見せる「なだめ行動」や「マイクロジェスチャー」といった微妙な行動から、相手が隠そうとしている犯罪を見抜く「キネシクス(動作学)」を使う敏腕の女性捜査官・楯岡絵麻シリーズの第10弾が本書『佐藤青南「ホワイ・ダニッ...
内藤了

元祓い師は吹き溜まりアパートの有象無象や地獄の犬に出会う=内藤了「禍事 警視庁異能処理班ミカヅチ」

幼いころから霊視ができるため、周囲から疎まれて成長し、フリーの「祓い師」をしていた青年・安田怜が、警視庁の警視正・折原を襲った不運奈死亡事故を予知したことから、警視庁の地下にある「異能処理班・ミカヅチ」の職員として雇われ、世の中にはみ出して...
アウトドア

チアキはヒグマに襲われた母親の捜索に加わり、相棒の伊藤と決別する=安島藪太「クマ撃ちの女」8〜10

幼い頃に姉とともに熊に襲われた経験がありながら、おじに教わったことがきっかけで「猟の沼」に入り込んでしまった単独行の女性猟師・チアキを主人公に、東京から来た出版社のライター・伊藤とともに、北海道での「クマ撃ち」を描く狩猟コミック「クマ撃ちの...
ミステリー

あなたのトラブル、「先祖探し」で解決します=新川帆立「先祖探偵」

『あなたの「先祖」探します。』東京の谷中銀座の路地裏の寂れたオフィスビルの二階で風変わりな探偵事務所を舞台に、「元彼の遺言状」の剣持麗子シリーズの作者・新川帆立さんによる異色の探偵ミステリーが本書『新川帆立「先祖探偵」(角川春樹事務所)』で...
内藤了

憑依作家は自らを餌にして、犯人をおびき出す=「憑依作家・雨宮縁「トラップハンター・ハンター」

自らの作品の主人公に成りきって年齢・風貌も変化する、正体不明の人気推理作家・雨宮縁が、大手出版社「黄金社」の担当編集者・真壁、フリーの装丁作家兼カメラマンの蒲田を使って、凶悪殺人の犯人に周到な罠を張ってあぶり出していくクライム・ミステリー「...