投稿者「辺境駐在員」のアーカイブ

千石は母親と再会。さて、二人は和解できるか・・ ー 豊田悠「パパと親父のウチご飯 10」(バンチココミックス)

前巻は、愛梨と清一郎が幼稚園で遊んでいる姿をこっそりと見守る初老の女性が登場したところで終わっていたので、さては次巻の主題はこのあたりかな、と思わせていたのだが、やはり今巻は、千石の最後の和解テーマ「母親との和解」がメインになります。
今回、この和解テーマが無事解決すれば、千石、晴海の抱えるわだかまりはほぼ解決することになります。

【構成と注目ポイント】

構成は

46話 手巻き寿司
47話 ゴーヤチャンプル
48話 メンチカツ
49話 豚汁
50話 だご汁
ウチレシピ
パパ飯レシピ

となっていて、まずは晴海が、愛梨の遊ぶ姿を見守る千石の母親に話しかけるところからスタート。46話から48話までは、千石と彼の母親との「歩み寄り」の物語ですね。

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愛梨と清一郎は「はじめてのおつかい」に挑戦する ー 豊田悠「パパと親父のウチご飯 9」(バンチココミックス)

 

前話で共同生活を始めたきっかけが明らかになったのだが、もちろん、千石・愛梨と晴海・清一郎の共同生活は終わらない。晴海の包丁恐怖症のもととなった事件のケリがきちんとついたり、「茜」が素直に「千石」にお礼が言えたり、と今までのいろんなわだかまりが溶けていくのが今巻である。
パパ飯レシピでは、夏の定番なのだが、秋になってもまだ残っている「そうめん」の活用法が出ています。

 

【収録と注目ポイント】

 

収録は

 

41話 懐かしのナポリタン
42話 鶏肉のスタミナ漬け焼き
43話 ビーフストロガノフ
44話 サワークリームドーナツ
45話 茶碗蒸し
ウチレシピ
パパ飯レシピ

 

となっていて、41話、42話では、晴海が「包丁恐怖症」になる原因となったマンガ家・山代が登場。
前巻までの回想シーンでは、この漫画家は、晴海を逆恨みして自殺未遂、みたいなイメージがあったのだが、どうやら、少年誌で人気のあった山代を成人誌で再デビューさせたまでは良かったのだが、人気を上げるのに焦って、無理な書き直しをさせたのが原因のようですね。

 

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Amazon Ehoe shoe5の立ち上げ記録と使用感を記録しておく

最近はAppleのHome Padの日本発売で話題をとられているAmazonのEchoシリーズなんであるが、他のスマートスピーカーとは違って、ディスプレイも備えたEcho Shoeシリーズ、なかでもセール期間外であっても1万円以下の「Amazon Ehoe shoe5」は、スマートスピーカー初心者にうってつけの製品といっていい。

発売当初に買ったので、ちょっと時間が経過してしまったが、ここらで立ち上げ記録と使用感をまとめておこう。

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二組のシングルファーザー親子は、かくして共同生活を始めた ー 豊田悠「パパと親父のウチご飯 8」(バンチココミックス)

「千石・愛梨」と「晴海・清一郎」の二組の親子の共同生活のドタバタと愛情物語を描いた本シリーズも8巻目となった。
性格の全く異なる二組というシチュエーションがこの話のキモとなっているのだが、そもそも、この千石と晴海がなぜ友人関係を継続していたかといったところや、共同生活のきっかけは、といったところは謎のままであった。そしていよいよ、それが明らかになる、といったところで1年間の共同生活のひとまずのまとめ、といった趣の今巻である。

【収録と注目ポイント】

収録は

36話 ソース焼きそば
37話 エビフライ
38話 チャーハン
39話 かぼちゃスープとローストチキン
40話 チンジャオロースー
ウチレシピ
パパ飯レシピ

となっていて、36話は就活中にギックリ腰になった晴海が、彼を会社までおくってやった千石へお礼を言うための千石のもとを訪れるところからスタート。ただ、この時、千石は、師匠の整体院で修行を始めたあたりで、まだ実家にいる頃なので、母親との喧嘩中に

といった感じで晴海が来訪するという間の悪い再会シーンですね。

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愛梨と清一郎は、健気に成長しています ー 豊田悠「パパと親父のウチご飯 7」(バンチココミックス)

前話で、愛梨と清一郎に大阪出身の同級生の友人ができたり、千石の鍼灸院に新しいバイトが入ったり、とキャストが増えたのだが、今回は新キャストは脇役程度の登場で、中心となるのは、レギュラー陣となります。
全巻を通じて、料理教室を経営する壇姉妹の登場シーンが久々に多いので、「ゆかり」ファン、「茜」ファンには嬉しいところでありますね。

【収録と注目ポイント】

収録は

31話 肉まん
32話 かつ丼
33話 炊き込みご飯
34話 クレープ
35話 ピーマンの肉詰め
ウチレシピ
パパ飯レシピ

となっていて、31話と32話は、お料理教室の美人経営者の「壇ゆかり」サマが重要なポジションを務めます。最初の話では、肉まんをつくってはみたがカチカチの出来だった千石の名誉挽回の再挑戦の貴重なアドバイザー。二番目の話では、ゆかりサマが主役になりますね。

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「AIの時代」を泳ぎ切るノウハウはこれだ ー 堀江貴文「僕たちはもう働かなくていい」(小学館新書)

時代の先端をいく事象について、いつもセンセーショナルな提言を投げ込んでくる筆者なんであるが、今回のテーマは「AI」である。
この話題については、将棋や囲碁で人間の名人がAIに敗北したり、シンギュラリティにより人間の職が奪われたり、といった負の側面が強調されることが多いのだが、身の回りをみてみると、「人間型」ではない「ロボット」や「AI」はすでの我々の生活のいたるところに入っていて、我々の生活がこうしたものなくしては成り立たないところまで来ているのは間違いない。

そんな現実の中で、時代にいつも風雲を巻き起こす筆者が、アンドロイドだけでなくモビリティも含めたAIの最新の話も交えて、「AIと共存する」「AIを取り込んで暮らす」ことについて、アグレッシブに提言したのが本書『堀江貴文「僕たちはもう働かなくていい」(小学館新書)』である。

【構成と注目ポイント】

構成は

第1章 AIから目を背けるバカとはつき合うな
第2章 AIロボットで「多動力」を発揮する
第3章 パーソナルモビリティは”スマホ化”する
第4章 「無人化時代」はチャンスに変えられる
第5章 リデザインされる世界をどう生きるか

となっていて、最初のところで

今後はAIやロボットを使いこなす人と、そうでない人との格差の拡大が始まる、
使いこなす側が受けられる恩恵と、使いこなせない側の不利益は、これまでの格差とは比べ物にならないほど、大きくなるだろう。
とてつもない「AI格差」の時代が、始まりつつあるのだ。

といった話で始まるので、ギョッとしないように。

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あなたも、新時代のリーダーの資格はある ー ピョートル・F・グジバチ「ニュー・エリート」

「世界一速く結果を出す人はなぜメールを使わないのか」「0秒リーダーシップ」「PLAY WORK」などで、新しい働く環境やスキルについて、幅広く著作をあらわしている、おなじみの「グジバチ」氏による、AIなどの進化で大きく変わっていく現代における「新しいリーダー論」である。

モルガン・スタンレーやGoogleなど最先端の企業で働いてきた筆者の手によるものなので、単なる精神論にとどまらず、具体的なノウハウにまで及んでいるのが、ありきたりの「リーダー本」とはちょっと違うところである。

【構成と注目ポイント】

構成は

第1章 2020年代の「成功者」とは?
第2章 常に学び、自分をアップデートする
第3章 決断は直感で。早く動いて結果を出す
第4章 会議・チーム作りはアウトプットから逆算する
第5章 スプリントのリズムで体調を管理する
第6章 人材をめいっぱい活かす企業のやり方

となっていて、まず、今までのエリート層を「 従来型のオールドエリートは、固定化された「地位」みたいなものでした。」で「 裏を返せば、オールドエリートには成長の余地がないということです。」と、今までのリーダー層に対する否定から始まる。このことは、うすうす、ほとんどの人が気づいていることなんであろうが

ナレッジエコノミーの時代になると、専門性や知恵が求められるようになりました。
ところが、これらも今やアウトソーシングで事足ります。
これからの働き方のステージは、クリエイティブエコノミーです。
そしてこの時代に生き残る人材や企業は、ゼロから新しい価値を生み出す人々であり、彼らに求められるのは、情熱、創造性、率先です

といったことで、ほんの少し前まで言われていた「ナレッジ・マネジメント」もすでに古びたのか・・・、としょんぼりしてしまう人もあるとは思う。

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大阪育ちの同級生や鍼灸院の新バイトの登場で新展開か? ー 豊田悠「パパと親父のウチご飯 6」(バンチココミックス)

晴海の元妻による清一郎奪還作戦や、シングルファーザー暮らしを心配して宮崎へUターンさせようとする晴海の母親の猛攻をなんとか凌いで、愛梨と清一郎との暮らしを死守した、千石・晴海のシングルファーザー二人なのだが、今巻では、愛梨の新しい友人ができたり、千石の鍼灸院に新メンバーが参加したり、とキャストに大きな変化が訪れます。

【収録と注目ポイント】

収録は

26話 バターロール
27話 鯖の味噌煮
28話 お好み焼き
29話 豚キムチ
30話 肉じゃが
ウチレシピ
パパ飯レシピ

となっていて、はじめの26話は、晴海の故郷の「宮崎編」の結末。晴海によく似て感情や思いを顔に出さない彼の父親の心を溶かすのは、バターロールという仕掛けなのだが、本当の功労者は、無邪気に声をかける清一郎と愛梨ですね。やはり「孫」は最強でありますね。

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不安をなくすための呪文を教えます ー 大嶋信頼「「すぐ不安になってしまう」が一瞬で消える方法」

日常生活や仕事をする上で、厄介なのが「根拠がよくわからない不安感」というやつで、モチベーションを削ぐことは間違いないのだが、不安をなくする手立てが見つからなくて困ってしまった経験のある人は多いだろう。

そんな方々に向けて、ケース別に不安を解消するテクニックをアドバイスしてくれるのが本書『大嶋信頼「「すぐ不安になってしまう」」が一瞬で消える方法(すばる舎)』である。

【構成と注目ポイント】

構成は

第1章 ちょっとしたことで不安が押し寄せる 第2章 すぐ不安になる人は緊張している 第3章 どう思われてる?人がいちいち気になる! 第4章 ブレない自分を手に入れるために 第5章 悪い妄想を断ち切り、リミットレスに人生謳歌!

となっていて、まず冒頭で指摘されているのは、

不安に強いタイプの人は不安なことに集中しすぎることなく、楽しいことに焦点を合わせて軽やかに生きていくことができます。 すぐ不安になってしまうタイプの人は、周りの出来事に敏感に反応してしまうので、当然悩み多き人生となります。

ということで、気が優しくて、几帳面な人ほど、不安に囲まれて右往左往する例が多く、「カエルの面に小便」的な人のほうが、無神経に突き進んでチャンスをつかんでしまう、といった事例はよく見かける事例であろう。

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上手な「キレ方」は、一級の交渉術 ー 中野信子「キレる!」<その2>

中野信子さんの「キレる!」では、相手になめられたり、相手の都合のいいように利用されて、自分だけが損をしないために、「適切な場所で、適切な相手に、適切にキレる」ことを推奨しているのだが、この「適切にキレる」コツを、交渉術の観点から、その効果を検証してみた。

「交渉術」については、いろんな流儀が乱立している状況でちょっと迷うところなのだが、「藤沢晃治氏の『「交渉力」を強くする(ブルーバックス新書)』という本では

〇交渉に新青する10の原則
〇交渉の五大原則
〇交渉で勝つための16の基本原則

がアドバイスされていて、その3つ目の「交渉で勝つための基本原則」として

①欲しがらないふりをせよ
②交渉決裂の恐怖に耐えよ
③正しい根拠で主張せよ
④相手の期待値を下げよ
⑤巧みにふっかけよ
⑥効果的に脅せ
⑦相手をあせらせよ
⑧相手の話はよく聞け
⑨相手に共感を示せ
⑩相手を助けよ
⑪「相手の譲歩案」を自ら提案せよ
⑫自分の譲歩は高く売れ
⑬譲歩は小出しにせよ
⑭成果を欲張るな
⑮第三の道を探せ
⑯メールだけの交渉には注意せよ

があげられている。

この「交渉術のキモ」的なところが一番奇をてらっておらず、網羅的で、なおかつオーソドックスなようなので、これを使わせてもらうことにしよう。

(それぞれの基本原則の詳細については原書のほうで、具体の事例を引用して、悪い交渉と上手い交渉とを例示してあるので、興味ある方は原書のほうで)

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