ミステリー

遺影写真には、家族の謎が詰まっている=芦沢央「雨利就活写真館」

家族や親族の死というのは、たいてい突然やってくるものなので、当然、故人の葬式というものも準備がほとんどできていないのが一般的です。まあ、大筋のところは葬儀社さんに頼んでいれば大きな問題なく取り計らってくれるのですが、遺族が決めなければいけ...
ミステリー

近くへ忍び寄ってくる冷気系の「怪異譚」はいかが=芦沢央「火のないところに煙は」

東京で作家業を営む「私」のもとへ、「小説新潮」から「許されようと思いません」の再校ゲラの校正を終えた時、「怪談」をテーマにした巻に、新潮社の位置する神楽坂を舞台にした短編小説を書きませんか、という「私小説」的な出だしで始まり、筆者の経験談...
新九郎、奔る

新九郎は京都へ帰還し、今川家相続の逆転打を模索する=ゆうきまさみ「新九郎奔る!」10

戦国時代の「下剋上」の典型として、堀越公方足利政知の息子・茶々丸を攻め滅ぼして「伊豆」を我が物にしたのを皮切りに、関東管領の上杉氏の家臣から小田原城を奪い取り、その後、相模国を領土とし、戦国大名の魁といわれる「北条早雲」の若き頃の姿を描く...
センゴク

信長・秀吉とともに駆け抜けたセンゴクの物語、ここに完結=宮下英樹「センゴク権兵衛」27

美濃・斎藤家の落ち武者から国持大名にまで出世したのに、自らの突出によって島津との戦に敗戦して改易。一家離散のどん底から再び国持大名まで出世。さらには徳川二代将軍のときには「秀忠付」に任命されるなど徳川幕府の重鎮となった「仙石久秀」のジェッ...
ミステリー

交番勤務のへらへらしたお巡りさんが見抜いたのは児童遺棄事件に隠れた偽装誘拐の真実=降田天「朝と夕の犯罪」

神奈川県の地方都市で小京都と呼ばれる神倉市の駅前交番には、表情にも口調にもしまりがなく、髪も警察官にしては長くて、どこかしらへらへらした軽薄な感じを与える「狩野雷太」という警察官が駐在しています。 駅前交番を訪れる容疑者たちは、彼の...
ミステリー

菜の花食堂に「悪意」の食品事故がふりかかる=碧野圭「菜の花食堂のささやかな事件簿 裏切りのジャム」

東京郊外にある一軒家を店とする小さなレストラン「菜の花食堂」を経営する「下河辺靖子」先生、彼女の主宰する料理教室を、派遣の事務職を辞職して、アシスタントとして手伝っている「館林優希」ちゃん、康子先生に弟子入りしたシェフ見習いの「和泉香奈」...
東川篤哉

ロリータ美少女探偵の南武線沿線での最後の事件をどうぞ=「探偵少女アリサの事件簿3 さらば南武線」

ロリータ・ファッションに身を包み、表面はいたいけな純真無垢な少女ながら、実はドロップキックを武器に犯人を蹴り飛ばす「世界的名探偵」の母親と自称「日本全国的名探偵」の父親をもつ、10歳の小学生探偵・アリサが、「溝ノ口」を中心とする南武線沿線...
ビブリア古書堂の事件手帖

栞子と扉子の母娘が、孫への蔵書相続を阻む祖父の「謎」を解く=「ビブリア古書堂の事件手帖Ⅲ 扉子と虚ろな夢」

本の読めない古書店員・五浦大輔と人見知りの激しい「本」オタクの美人古書店主・篠川栞子が結ばれて決着した第一シリースから数年後、二人の間に生まれた娘・扉子も成長して、しっかり「本」オタクとなり、ビブリオ古書店メンバーの一員として加わった「ビ...
ミステリー

華族の令嬢は、サーカス出身の少女と財宝探しにでかける=夕木春央「サーカスから来た執達吏」

関東大震災から2年後の東京を舞台に、震災によって多額の借金をつくって破産寸前の華族の家の箱入り娘「鞠子」と、借金をとりたてにやってきた「ユリ子」という少女の二人が、実家の借金を返済するため、明治に終わりごろにある金持ちの華族の家から失われ...
ミステリー

事件の「裏の顔」を犯罪博物館の美人館長が見抜く=大山誠一郎「記憶の中の誘拐 赤い博物館2」

英国スコットランドヤードの犯罪博物館こと「黒博物館」を模して、警視庁管轄下で起きた事件の捜査資料や証拠を保管し記録するためにつくられたのが、警視庁犯罪資料館、通称「赤い博物館」。ここの館長で、キャリアで頭も切れるのだが、コミュ障のせいで出...
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