辺境駐在員

コミック

「長篠の戦」の孤児は、武田家の希望の星・信勝とともに闘う ー 岩明均・室井大賀「レイリ 1〜3」

武田信玄亡き後の「武田家」というのは、なにかと信玄時代と比べられて、勝頼の才覚がどうとか、重臣たちの信玄崇拝が大きすぎて、とか、かなり散々な書き方をされることが多いのだが、そこは敗れ滅びた一族の悲しさというもの。ただ、勝者の立場から描かれた...
コミック

近江の国人領主・朽木家の幼い当主の”大活躍”を見よ ー [原作]イスマイール・[マンガ]もとむらえり「淡海乃海(あふみのうみ)1・2」

戦国時代の近江というと、織田信長の義弟で、織田勢いと血みどろの戦闘を繰り広げた琵琶湖の東側を治める「浅井家」については、多くの小説やマンガにもでてくるので、おなじみのところがあるのだが、同じ近江地方でも琵琶湖の南側や西側となると、この地の大...
コミック

終末の世界を、二人の少女はどこへ行く ー つくみず「少女終末旅行」(新潮社)

ディストピアものの小説やコミックは、終末ヘ向かう戦争や異生物との闘争を描くものと、終末が訪れた後に残された者の物語を紡ぐものとに大別できるのだが、本書は後者の種類に属している。その中で、本書を特徴づけているのは、廃墟となった都市群の中を、女...
コミック

真面目な気の弱い女性がハグレてみたら恋の予感? ー コナリミサト「凪のお暇 1」

都内の家電メーカの本社に勤務する、真面目で気が弱く、ちょっと「空気読み」の傾向が強くて、いつもミソッカス扱いされ、貧乏くじをひいてしまうOLが主人公。彼女は、ある出来事をきっかけに、会社を辞め、SNSも絶ち、新しい生活へと踏み出すのだが、と...
応天の門

反・藤原北家の旗手・伴善雄の暗殺事件勃発。道真どうする ー 灰原楽「応天の門 5」(バンチコミックス)

反・藤原北家の旗手・伴善雄を不吉な夢見の影響から救って、再び戦闘力を回復させた、菅原道真なのだが、今巻では、宮中の専権支配を狙う藤原基経の謀略が炸裂し、そのため、道真は藤原北家の反対派勢力にどんどん近づいていくのが今巻。【構成と注目ポイント...
応天の門

明石で開眼した道真は、反藤原の旗手「伴善雄」と出会う ー 灰原薬「応天の門 4」(バンチコミックス)

宮中の支配者として着々と礎を固めつつある、藤原北家の藤原良房・基経親子に対し、反・藤原の旗手として。これまた着々とその意思を固めつつある、在原業平と菅原道真なのだが、業平は検非違使の少将、業平は文章生ということで、まだまだ藤原北家が怖れる存...
応天の門

道真は「明石」の地で新境地に至る ー 灰原薬「応天の門 3」(バンチコミックス)

前巻で、兄の死の真相に気づいてしまった道真なのであるが、その死に藤原北家の一族が絡んでいたことにより、一挙に宮廷の主導権争いに巻き込まれる様相を呈してきた「応天の門」シリーズ。まあ、史実によると、菅原道真が政権争いをしたのは、藤原基経の長男...
応天の門

道真、頭脳明晰な探偵として、本格デビュー ー 灰原薬「応天の門 2」(バンチコミックス)

学問の神様・菅原道真と、天下のプレーボーイ・在原業平が、宮中の権力を一手に握ろうとしていた藤原北家の長・藤原良房と、その養子・藤原基経相手に抗いながら、平安京の闇の中の謎を解いていいく時代ミステリーの第二巻。前巻で出来上がった「在原業平」と...
不思議の国のバード

バードの旅は山形を北上し、伝統の技と儀式に出会う ー 佐々大河「ふしぎの国のバード 6」

山形でマリーズからバードの脊椎の持病のことを教えられ、さらに盲目のイタコから彼女に同行すると「目の前で人がおっ死ぬことのなるず。」と告げられ、その後、(山形の)金山でも漢方医から蝦夷行きを止めるよう警告され、二人で北海道まで旅をしていくこと...
応天の門

道真と業平。平安の反「藤原氏」の旗手の推理の冴えをみよ ー 灰原薬「応天の門 1」

平安時代、それも藤原氏が宮中を支配する最初の頃の時代というのは、時代小説でも描かれることが少ないせいか、かなり縁遠い時代であろう。それに加えて、菅原道真とくると、受験の時には「お世話」になるもとも多いのだが、受験が終わって喉元過ぎると、ちょ...