2016-09

大崎梢

中学生二人、村祭りで迷宮入り事件を解決 ー 大崎 梢「ねずみ石」(光文社)

「片耳うさぎ」と同じく、数は少ないと思われる、大崎 梢のジュブナイル。 彼女のジュブナイルの良さは、少年少女向けとは銘打っているから、主人公や協力者などは中学生ないしは小学生の少年・少女であるところは押さえておいて、筋立てや謎解きはしっかり...
大崎梢

女子小学生”奈都”が旧家の謎を解く — 大崎 梢「片耳うさぎ」(光文社)

「配達あかずきん」など本屋の成風堂を舞台にした書店ミステリーで人気を博した著者のジュブナイルっぽい作品。とはいっても、つくりはしっかりしているので、そのあたりは大人のミステリーファンもご安心あれ。 発端は、父親の事業がうまくいかなくなって、...
信長のシェフ

西村ミツル・梶川卓郎「信長のシェフ 10」(芳文社コミックス)

第10巻は武田信玄亡き後の織田と足利将軍家との最後の闘争と朝倉・浅井が殲滅される戦いの発端のところまで。 前半のスッポンの料理のあたり、改元が織田と将軍家との闘争の主題となっていて、足利義昭が即位時に改元した「宝亀」がキーになるのだが、一世...
信長のシェフ

西村ミツル・梶川卓郎「信長のシェフ 9」(芳文社コミックス)

第9巻は、武田信玄の料理番(とはいっても信玄の体調調整のための薬膳専門みたいな感じではあるが)をつとめ、信玄の体調の復活や勝頼の歴史上では起きなかった家督相続のセットアップに関わり、歴史を変えるんでは、と悩みながら元の歴史にもどるべく修正す...
信長のシェフ

西村ミツル・梶川卓郎「信長のシェフ 8」(芳文社コミックス)

第8巻は顕如の率いる石山本願寺との再度の和睦。この席で、信長に食中毒の罠をしかけて政治的暗殺が企まれるのをからくもケンが阻止するのだが、顕如があいかわらず貴人の冷たさと謀略好きを見せて悪役ぶりが良い。 巻の中ほどは、松永弾正の裏切りの鎮めと...
信長のシェフ

西村ミツル・梶川卓郎「信長のシェフ 7」(芳文社コミックス)

さて、第7巻は、松永弾正、武田信玄の登場と比叡山の焼き討ち。 「信長のシェフ」の魅力の一つは、戦国時代のイベントや武将の固定観念を揺さぶってくれるところにあるのだが、この巻でも女・子どもまでみな焼き殺したといわれる「比叡山の焼き討ち」の本質...
信長のシェフ

梶川卓郎・西村ミツル「信長のシェフ 6」(芳文社コミックス)

この巻では、本願寺や比叡山、浅井・朝倉軍の包囲にあって、信長の忠臣中の忠臣である森可成が命を落とすところから、本願寺との停戦、朝倉との和議による信長第1次包囲網の綻びまでが語られる。 読みどころ的には、本願寺との料理勝負で、ケンと同時代から...
信長のシェフ

西村ミツル・梶川卓郎「信長のシェフ 5」(芳文社コミックス)

戦国時代、信長の元にタイムスリップしたシェフが主人公の「信長のシェフ」の5巻目。この巻では、鉄砲の買い付けに森可成とともに堺へ赴き、信長に面従腹背の堺の納屋衆たちとの交渉から本願寺顕如のその料理人、そして本願寺と信長の抗争の始まりと宇佐山の...