時代小説・歴史小説

西條奈加

滝沢馬琴の「八犬伝」の完成を支えた「嫁」の本音は?=西條奈加「曲亭の家」

「南総里見八犬伝」や「椿西弓張月」などの人気作で、山東京伝とならんで日本初の職業作家ではあるのですが、人づきあいの悪さから師の山東京伝や弟弟子の山東京山とはケンカ別れ。毎日規則正しい生活をしながら旺盛な執筆活動を続けるのだが、本の校正は細...
山本巧次

山本巧次「入舟長屋のおみわ」=長屋の大家の美人娘、店子のトラブルを万事解決します

江戸は深川、北森下町にある少々古めの長屋の大家の娘・お美羽は、なかなかの美人でしっかり者なのだが、しつこく言い寄ってきた男を大川に投げ込んだり、店賃を溜めている店子に催促に行って、つべこべ理屈をこねる店子に腹を建てて障子を蹴とばして真っ二...
井原忠政

井原忠政「小牧長久手仁義 三河雑兵心得」=家康は秀吉の攻勢に耐えるが、家中の意見は二分対立

三河の国の、まだ小国の領主であった松平(徳川)家康の家臣団の最下層の足軽として「侍人生」をスタートさせた農民出身の「茂兵衛」。吹けば飛ぶような足軽を皮切りに、侍としての出世街道を、槍一本で「ちまちま」と登っていく、戦国足軽出世物語の第八弾...
山本巧次

山本巧次「満鉄探偵 欧亜急行の殺人」=欧亜をつなぐ列車内密室殺人の謎をとけ

昭和初期、中国東北部に大日本帝国の大陸支配の傀儡政権として建国された国・満州国にあった「南満州鉄道」は鉄道運営だけでなく、鉱山や製鉄産業、駅を中心とした都市建設など満州国の国家運営の中枢を担った国策会社として有名です。その「満鉄」内部の書...
時代小説・歴史小説

霜島けい「あやかし同心捕物控」=「のっぺらぼう」の南町同心、江戸の怪異事件を解き明かす

江戸時代の町人文化が華やかに咲き誇った「文政年間」。江戸南町奉行所の定町廻り同心「柏木千太郎」は、腕も立ち、情にも篤く、正義感に溢れた人物なのですが、誰もが一目見たら忘れない風貌をしています。なんと、彼は目も鼻も口もない「のっぺらぼう」。...
西條奈加

西條奈加「せき越えぬ」=「箱根の関」は今日もトラブル続きです

今は温泉と大学駅伝で有名になっている「箱根」には江戸時代は関所が設置されていて、江戸へ出入りする旅人や大名行列を監視していたのは、時代劇ファンであれば常識中の常識でしょう。 その箱根の関所を舞台に、関所の役人に抜擢された一人の若者武...
上田秀人

上田秀人「惣目付、臨検仕る」1・2=聡四郎は幕府の”全て”を監察するお役目に。幕臣の反発は必至。

新井白石によって門外漢の「勘定吟味役」に抜擢されたのを皮切りに、徳川吉宗に見いだされ、大奥を監視する「御広敷用人」、街道を見張り諸国を監視する「道中奉行副役」に任命され、吉宗の行おうとする大改革の先頭に駆り出された水城聡四郎だったのですが...
上田秀人

上田秀人「日雇い浪人生活録」11・12=左馬之介は分銅屋の財産を狙う会津・水戸・盗賊を蹴散らす

金や贈物で幕府の役職を融通した「賄賂政治家」か、「貨幣経済」へ舵をきろうとした「改革政治家」なのかいまだに評価が分かれる田沼意次と手を組んで「米(コメ)」から「金(カネ)」への経済政策転換の片棒を担ぐ両替商・分銅屋に用心棒と雇われた「鉄扇...
赤神諒

赤神諒「計策師 甲駿相三国同盟異聞」=戦国の三大勢力、今川・北条・武田を結びつけろ。

戦国時代の一大エポックとなった桶狭間の戦いから遡ること6年、この戦いの重要な登場人物である織田信長が家督を継だばかりで尾張の統一に悪戦苦闘している頃、その後の戦国絵巻に大きな影響を及ぼした軍事同盟が締結されています。 それが甲州の武...
山本巧次

山本巧次「鷹の城」=戦国時代の密室殺人の謎解きの探偵役はタイムスリップした南町同心

戦国時代へのタイムズリップものというと、古いところでは半村良さんの「戦国自衛隊」に始まって、最近のコミックでは「信長のシェフ」「信長協奏曲」「センゴク小町苦労譚」などが数多くあるのですが、いずれも現代の人間が過去へタイムスリップしてしまう...
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