時代小説・歴史小説

宮部みゆき

黒白の間で異世界の「ひとでなし」退治が語られる=宮部みゆき「よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続」

神田三島町にある袋物問屋「三島屋」の黒白の間で不定期に行われている「変調百物語」。語り手が一人で、聞き手も一人で、語られる話も一つだけ。「語って語り捨て、聞いて聞捨て」を基本において、その場限りで語って重荷を下ろし、聞いてその場で忘れると...
坂井希久子

「ぜんや」を舞台に「お花」の人情噺が絶好調=坂井希久子「萩の餅 花暦・居酒屋ぜんや」

江戸は神田花房長代地で、旗本出身で鴬の鳴き声指南・只次郎と美人の明料理人・お妙の営む人気の居酒屋、「ぜんや」を舞台に繰り広げられる江戸人情物語「居酒屋是ぜんや」シリーズの第二シーズンの第2弾が本書『坂井希久子「萩の餅 花暦・居酒屋ぜんや」...
坂井希久子

「ぜんや」の次世代・お花と熊吉の活躍が始まる=坂井希久子「すみれ飴 花暦・居酒屋ぜんや」

居酒屋ぜんやの女主人・お妙の親と夫の仇となる一橋治済と因縁の対決をしてから数年後、夫婦となった只次郎とお妙。只次郎が侍の身分を捨てて町人になり、鴬の飼育と商いの指南、妻のお妙が経営する人気の飯屋兼居酒屋「ぜんや」を営む中、「ぜんや」をおき...
ミステリー

神楽坂商店街の人情謎解きは今回も暖かい=西條奈加「よろずを引くもの お蔦さんの神楽坂日記」

元売れっ子芸妓で、女優でも売り出し中のところを劇的引退して、神楽坂の老舗履物店の主人と結婚した経歴をもっている、まだまだ元気で粋で、江戸っ子特有のキップのよさと辛辣な口調の祖母・お蔦さんと、彼女の孫で、北海道に赴任した両親と離れてお蔦さん...
井原忠政

茂兵衛は「和平派」として徳川武闘派・本多平八郎と絶縁状態=井原忠政「上田合戦仁義 三河雑兵心得」

三河の国の、まだ小国の領主であった松平(徳川)家康の家臣団の最下層の足軽として「侍人生」をスタートさせた農民出身の「茂兵衛」。吹けば飛ぶような足軽を皮切りに、侍としての出世街道を、槍一本で「ちまちま」と登っていく、戦国足軽出世物語の第九弾...
今村翔吾

石田三成の家康の野望を挫く戦術の数々を見よ=今村翔吾「八本目の槍」

織田信長が本能寺で斃れた後、日本を統一した豊臣秀吉の死後、豊臣家から政権を奪った徳川家康に対抗し、豊臣家を守ろうと奮闘したのが本編の実質的な主人公・石田三成なのですが、その怜悧さのゆえか人気のほうはあまり芳しくありません。 その不人...
宮部みゆき

北一は、宝船の弁天様消失と親子毒殺事件の謎にせまる=宮部みゆき「きたきた捕物帖二 子宝船」

深川元町を縄張りとしていた岡っ引き・文庫屋の千吉親分の一番の末端の下っ引き見習いだった少年「北一」が、親分が自分で調理したふぐに当たって死んだ後、親分が副業にしていた「文庫」の販売業の一部を引き継ぎながら、岡っ引き修行をしていく「きたきた...
西條奈加

滝沢馬琴の「八犬伝」の完成を支えた「嫁」の本音は?=西條奈加「曲亭の家」

「南総里見八犬伝」や「椿西弓張月」などの人気作で、山東京伝とならんで日本初の職業作家ではあるのですが、人づきあいの悪さから師の山東京伝や弟弟子の山東京山とはケンカ別れ。毎日規則正しい生活をしながら旺盛な執筆活動を続けるのだが、本の校正は細...
山本巧次

山本巧次「入舟長屋のおみわ」=長屋の大家の美人娘、店子のトラブルを万事解決します

江戸は深川、北森下町にある少々古めの長屋の大家の娘・お美羽は、なかなかの美人でしっかり者なのだが、しつこく言い寄ってきた男を大川に投げ込んだり、店賃を溜めている店子に催促に行って、つべこべ理屈をこねる店子に腹を建てて障子を蹴とばして真っ二...
井原忠政

井原忠政「小牧長久手仁義 三河雑兵心得」=家康は秀吉の攻勢に耐えるが、家中の意見は二分対立

三河の国の、まだ小国の領主であった松平(徳川)家康の家臣団の最下層の足軽として「侍人生」をスタートさせた農民出身の「茂兵衛」。吹けば飛ぶような足軽を皮切りに、侍としての出世街道を、槍一本で「ちまちま」と登っていく、戦国足軽出世物語の第八弾...
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