米澤穂信

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恋人の事故死や両親の不和は産まれるはずのなかった僕のせい?=米澤穂信「ボトルネック」

崖から誤って落ちて命を失ってしまった恋人を追悼するために東尋坊を訪れていた主人公が、何かに誘われるかのように、断崖から墜落して命を落としてしまう・・はずだったのですが、気が付くと、自分が住んでいた金沢市に帰っています。不思議に思いながら自...
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町を救う美少女伝説と弟の未来視能力の関係は?=米澤穂信「リカーシブル」

今まで住んだことも、来たこともない見知らぬ「坂牧市」に、母親と弟の三人で引っ越してきた中学校に入学したての女子生徒・ハルカが、古くからの言い伝えが残る町で、突然、過去視と未来視の能力が開花しはじめたらしい弟・サトルに導かれれるように、「町...
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そして、Iターン移住者はいなくなった=米澤穂信「Iの悲劇」

人口減に悩むほとんどの地方都市の行政にとって、いまや移住定住政策は、観光や産業誘致とあわせて必須の行政施策となっていて、ほとんどの県や市町村の職員が智慧をしぼっています。 作中に特急列車で新潟に向かう記述があるので、北陸あたりの県と...
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図書室で見つかった「トリカブトの栞」の謎を解け=米澤穂信「栞と嘘の季節」

架空の東京の都市である北八王子市内の高校に通う高校二年生の主人公「堀川次郎」と「松倉詩門」が図書委員をしている図書室内でおきる日常の謎をきっかけに、学校生活の底に流れる悪意や隠された秘密を引っ張り出してしまう青春図書館ミステリーの第2弾が...
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上質なダーク・ミステリの短編集はいかが?=米沢穂信「満願」

中学生時代に自らの推理力で苦い思いをしたため、「小市民」として目立たない高校生活起ころうとする主人公・小鳩常悟朗と小山内ゆきの互恵コンビが、心ならずも日常の謎を解き明かしていく「小市民」シリーズや中部地方の地方都市・神山市にある進学校・神...
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お嬢様方の読書グループをめぐるブラックな味の謎解きはいかが=米澤穂信「儚い羊たちの祝宴」

良家の子女が通う大学の、夢想家の女性ばかりが集まる読書サークル「バベルの会」のメンバーである「お嬢様」方におきる「優雅」で「邪悪」な事件を描き、最後の数行で戦慄する真相が明らかになるブラックな味のミステリが、本書『米澤穂信「儚い羊たちの祝...
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ジャーナリスト探偵・太刀洗万智の「苦い」謎解き=米澤穂信「真実の10メートル手前」

ユーゴスラビアからの留学生少女・マーニャと日本の地方都市の高校生との交流と日常の謎解きが、母国の紛争で引き裂かれる物語「さよなら妖精」で、名バイプレイヤーとしての役割を演じた「大刀洗万智」が就職し、ジャーナリストとなり、取材する事件に隠さ...
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ユーゴの少女と日本の高校生のビビットな出会いを内戦が引き裂く=米澤穂信「さよなら妖精」

中東では湾岸戦争でアメリカほかの多国籍軍がイラクへの攻撃を開始し、北欧ではバルト三国が独立し、ソ連邦解体の引き崖をひいた1991年の4月、日本の内陸部にある藤柴市(岐阜県の高山市がモデルになったといわれています)という人口10万程度の地方...
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「苦い秘密」が隠された事件は学校図書室から始まる=米澤穂信「本と鍵の季節」

都内の高校に通う高校二年生の主人公「堀川次郎」が「図書委員」をしている学校図書室は、先輩の三年生の取書院が互いに仲が良すぎて、図書室を委員同士の「溜まり場」的に使っていたのが災いして、三年生の引退後は、不人気で寂れた図書室に変貌しています...
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「巴里マカロンの謎」=お菓子をめぐる小市民二人の謎解き拾遺集を楽しもう

目立つことなく、日々を平穏に過すことを第一に考える小市民を目指して、日々ひっそりと暮らすことを目指しながら、その推理力と復讐心が抑えきれない、恋愛関係でも依存関係でもなく、お互いに牽制しあう「互恵関係」にある現役高校生の小鳩常悟郎と小山内...
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