西條奈加

ミステリー

神楽坂商店街の人情謎解きは今回も暖かい=西條奈加「よろずを引くもの お蔦さんの神楽坂日記」

元売れっ子芸妓で、女優でも売り出し中のところを劇的引退して、神楽坂の老舗履物店の主人と結婚した経歴をもっている、まだまだ元気で粋で、江戸っ子特有のキップのよさと辛辣な口調の祖母・お蔦さんと、彼女の孫で、北海道に赴任した両親と離れてお蔦さん...
西條奈加

滝沢馬琴の「八犬伝」の完成を支えた「嫁」の本音は?=西條奈加「曲亭の家」

「南総里見八犬伝」や「椿西弓張月」などの人気作で、山東京伝とならんで日本初の職業作家ではあるのですが、人づきあいの悪さから師の山東京伝や弟弟子の山東京山とはケンカ別れ。毎日規則正しい生活をしながら旺盛な執筆活動を続けるのだが、本の校正は細...
西條奈加

西條奈加「せき越えぬ」=「箱根の関」は今日もトラブル続きです

今は温泉と大学駅伝で有名になっている「箱根」には江戸時代は関所が設置されていて、江戸へ出入りする旅人や大名行列を監視していたのは、時代劇ファンであれば常識中の常識でしょう。 その箱根の関所を舞台に、関所の役人に抜擢された一人の若者武...
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女性職人の飾りの技で幕府の規制をふっとばすー西條奈加「千両かざり」

奢侈禁止の名目のもと、江戸庶民の暮らしのすみずみまで統制した、水野忠邦が主導した「天保の改革」の頃、贅沢品の象徴ともいえる簪の細工を行う四代続いた「錺(かざり)職」・椋屋の五代目の襲名を軸にしながら、四代目の娘・お凛を主人公に、当時、公式...
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女性パワーで「口入屋」業界の旧習をぶっ壊せー西條奈加「九十九藤」

人材派遣業というのは、現代になってから出来上がったビジネスではなくて、人が集まり、何かの事業をしたり、商売をしようとすると必然的に必要となってくるもの。江戸時代は登城や参勤交代のために臨時で雇い入れる中間といった武家奉公人や、商家の下働き...
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女性の新米公事師は「三行半」をかち取れるか?ー西條奈加「わかれ縁」

江戸時代の「江戸」は、政治の中心であったせいで地方からの参勤武士や出稼ぎ者、あるいは田舎で食い詰めた男性の流入が多く、その男女比率は「2:1」だったといわれています。そのため、「女性」は引く手あまたで、結婚相手には困らないという話もあって...
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仕事一筋のご隠居に孫がもたらした第二の人生双六ー西條奈加「隠居すごろく」

江戸の「巣鴨」で店を構える、六代続いた糸問屋「嶋屋」の主「徳兵衛」は還暦となったのをきっかけに、商売から引退して趣味三昧の暮らしをしようと隠居するのですが、ねっからの吝ん坊で、商売以外に趣味がないという「堅物」。悠々自適な暮らしも飽きがく...
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「雪華」に見せられた男たちの幕末ちょっと前の物語ー西條奈加「六花落々」

江戸時代の天保年間、関東地方の真ん中あたりの現在の茨城県西端の「古河藩」の藩士・小松尚七、通称「何故なに尚七」をメインキャスト、当時、古河藩の有能な政治家として有名であった鷹見忠常(泉石)、寺社奉行や大阪城代・京都所司代などの幕府の中枢の...
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手習所の新米女性「校長先生」は大奮闘ー西條奈加「銀杏手ならい」

今の文京区小日向町あたりにあった「小日向水道町」で、武家から、職人、商人、農民までの幅広い層の子どもたちが通う小さな手習所「銀杏堂」を舞台に、その手習所を営んでいた父から手習所を受け継いだ、出戻りながら、まだ若い女先生・萌の、頼りないがひ...
西條奈加

千駄木の裏長屋の人情ばなしで、心を癒そうー西條奈加「心淋し川」

市井の片隅で、降り掛かってくる不幸に押しつぶされることなく、前向きに生きていく庶民を描いて定評のある作者が、今の東京の千駄木あたりを流れるドブ川のほとりにある長屋を舞台に、心にわだかまりや過去を抱えながらも、明るく生きていこうとする人々を...
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