上田秀人

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徳川信康と築山殿の処刑の原因は「一向一揆」?=上田秀人「継ぐ者」

徳川家と武田家とのし烈な戦いが行われている最中におきたのが、徳川家康の跡取りとして、織田信長の娘・五徳を妻女にもらい、勇猛果敢な武将として知られた「徳川信康切腹事件」です。武田家の陰謀とも、織田信長の徳川家の勢力を削ぐための策略、あるいは徳...
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上田秀人「惣目付、臨検仕る」1・2=聡四郎は幕府の”全て”を監察するお役目に。幕臣の反発は必至。

新井白石によって門外漢の「勘定吟味役」に抜擢されたのを皮切りに、徳川吉宗に見いだされ、大奥を監視する「御広敷用人」、街道を見張り諸国を監視する「道中奉行副役」に任命され、吉宗の行おうとする大改革の先頭に駆り出された水城聡四郎だったのですが、...
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上田秀人「日雇い浪人生活録」11・12=左馬之介は分銅屋の財産を狙う会津・水戸・盗賊を蹴散らす

金や贈物で幕府の役職を融通した「賄賂政治家」か、「貨幣経済」へ舵をきろうとした「改革政治家」なのかいまだに評価が分かれる田沼意次と手を組んで「米(コメ)」から「金(カネ)」への経済政策転換の片棒を担ぐ両替商・分銅屋に用心棒と雇われた「鉄扇」...
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加賀の留守居役は紀州徳川家の陰謀を撃破ー上田秀人「要訣 百万石の留守居役17」

徳川第二代将軍・徳川秀忠の娘で、加賀・前田家の二代当主・前田利常の奥方・珠姫の「御陵守り」という閑職から一躍、江戸詰の留守居役に抜擢され、さらには加賀藩で「堂々たる隠密」と異名をとる本多正信を祖先とする筆頭宿老・本多政長の娘・琴姫の婿となっ...
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数馬は大久保老中の謀略を三度粉砕。加賀の家督騒動も決着ー上田秀人「乱麻 百万石の留守居役16」

徳川第二代将軍・徳川秀忠の娘で、加賀・前田家の二代当主・前田利常の奥方・珠姫の「御陵守り」という閑職から一躍、江戸詰の留守居役に抜擢され、さらには加賀藩で「堂々たる隠密」と異名をとる本多正信を祖先とする筆頭宿老・本多政長の娘・琴姫の婿となっ...
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左馬介と分銅屋の新たな敵は「水戸」と「会津」ー上田秀人「金の美醜」

歴史上、「賄賂政治」と悪評の高い田沼意次の時代を、八代将軍・徳川吉宗が仕掛けた幕府再生のための「米(コメ)」から「金(カネ)」へと武家の価値観を転換する仕掛けがなされた時代と位置づけ、田沼意次に協力してその施策を進める両替商の用心棒となった...
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左馬介を陥れる岡っ引きと会津藩士に逆襲せよー上田秀人「金の色彩」

歴史上、「賄賂政治」と悪評の高い田沼意次の時代を、八代将軍・徳川吉宗が仕掛けた幕府再生のための「米(コメ)」から「金(カネ)」へと武家の価値観を転換する仕掛けがなされた時代と位置づけ、田沼意次に協力してその施策を進める両替商の用心棒となった...
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伊賀の抜け忍の最後の襲撃から「紬」を救えー上田秀人「急報」「総力」 聡四郎巡検譚5・6

勘定筋の家の出身ながら、冷や飯ぐらいの身の上であった、水城聡四郎が、兄の死によって家を継ぎ、新井白石、徳川吉宗によって能力を見いだされ、勘定吟味役、御広敷用人として、幕府の要人や御用商人、あるいは伊賀者の企む陰謀を打ち砕いた後、「道中奉行副...
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福井藩主の「詫び状」の仰天な使い方ー上田秀人「布石 百万石の留守居役 15」

徳川第二代将軍・徳川秀忠の娘で、加賀・前田家の二代当主・前田利常の奥方・珠姫の「御陵守り」という閑職から一躍、江戸詰の留守居役に抜擢され、さらには加賀藩で「堂々たる隠密」と異名をとる本多正信を祖先とする筆頭宿老・本多政長の娘:琴姫の婿となっ...
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歴史上の大事件の陰には、もっと大きな「謀略」が隠れている ー 上田秀人「軍師の挑戦」

「勘定吟味役」「御広敷用人」「聡四郎巡検譚」の水城聡四郎シリーズや「奥右筆秘帳」、「百万石の留守居役」など江戸時代を舞台にした時代小説も作家である筆者の初期の作品を集めた短編集が本書『上田秀人「軍師の挑戦 上田秀人初期作品集」(講談社文庫)...