中島久枝

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樅助の抜群の記憶力も年齢には勝てない?ー 中島久枝「お宿如月庵へようこそ 上弦の月」

上野広小路から湯島天神に至る坂の途中にある、切妻破風の二階屋で、部屋数が十二の小さな宿だが、料理も旨く、もてなしもよい、という旅館に、火事で焼け出されたことが縁で、部屋係となって働くことになった十五歳の娘・梅乃が同僚の「紅葉」や、仲居の「桔...
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桔梗の過去の思い出が、苦く決着する ー 中島久枝 「お宿如月庵へようこそ 三日月の巻」

上野広小路から湯島天神に至る坂の途中にある、切妻破風の二階屋で、部屋数が十二の小さな宿だが、料理も旨く、もてなしもよい、という旅館に、火事で焼け出されたことが縁で、部屋係となって働くことになった十五歳の娘・梅乃が同僚の「紅葉」や、仲居の「桔...
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小萩は菓子職人として「脱皮」する ー 中島久枝「それぞれの陽だまり〜日本橋牡丹堂5」

宿屋の娘でありながら、美味しい「菓子」をつくる職人になりたい、と思いたって、鎌倉のはずれの村から江戸へやってきた、つきたてのお餅みたいなふっくらとした頬に黒い瞳、小さな丸い鼻。美人ではないが愛らしい顔立ちの娘・小萩が、日本橋の菓子舗・二十一...
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旅館を舞台にした、江戸のお仕事ガールの物語 ー 中島久枝「お宿如月庵へようこそ」

上野広小路から湯島天神に至る坂野途中にある、切妻破風の二階屋で、部屋数が十二の小さな宿だが、料理も旨く、もてなしもよい、という旅館に、火事で焼け出されたことが縁で、部屋係となって働くことになった十五歳の娘・梅乃の奮闘を描く、江戸版「Hote...
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大島楼の女主人の謀みを打ち砕け ー 中島久枝「ひかる風 日本橋牡丹堂菓子ばなし 4」

宿屋の娘でありながら、美味しい「菓子」をつくる職人になりたい、と思いたって、鎌倉のはずれの村から江戸へやってきた、つきたてのお餅みたいなふっくらとした頬に黒い瞳、小さな丸い鼻。美人ではないが愛らしい顔立ちの娘・小萩が、日本橋の菓子舗・二十一...
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小萩の菓子修行は順調か? ー 中島久枝「ふたたびの虹 日本橋牡丹堂菓子ばなし 3」

宿屋の娘でありながら、美味しい「菓子」をつくる職人になりたい、と思いたって、鎌倉のはずれの村から江戸へやってきた、つきたてのお餅みたいなふっくらとした頬に黒い瞳、小さな丸い鼻。美人ではないが愛らしい顔立ちの娘・小萩が、日本橋の菓子舗・二十一...
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小萩は江戸へ帰り、菓子の再修行が始まった ー 中島久枝「なごりの月」

鎌倉の宿屋の娘ながら、菓子の魅力にとりつかれ菓子職人になることを夢見る「小萩」の修行話を描く「日本橋牡丹堂菓子ばなし」シリーズの第2弾。 前巻で、1年間の期限付きの二十一屋の修行が終わり、故郷の鎌倉に帰ってきた小萩のその後が描かれるのが本巻...
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日本橋の菓子屋を舞台に「小萩」の職人修業が始まる ー 中島久枝「いつかの花」

最近はパティシエ、シェフ・ブームとあって、時代小説のほうも、居酒屋であったり、料理屋であったり、さらには本書のような菓子舗を舞台にしたものも多いのだが、だいたいは主人公が本人も気付いていなかった才能が開花し、ってな即座の成り上がり的なストー...