ヒストリエ

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エウリュディケに暗殺の危機。エウメネスは阻止できるか? ー 岩明均「ヒストリエ 11」

前巻で、「カイロネイアの戦い」でアテネ・テーベ連合軍を降し、ギリシア世界の覇者としての地位を固めた、フィリッポス王から、「王の左手」候補者に選ばれたのだが、想い人のエウリュディケが第七王妃として王宮入りすることとなるなど、身辺に、自分の望ま...
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エウメネスの大出世が始まりそうな予感がする — 岩明均「ヒストリエ 10」

買うには買ったが、積ん読状態が続いていた「ヒストリエ」の10巻。リアル本であれば、ふと手にとって読み始めるということがあるのだが、Kindle本は、そのあたりが、こちら側のアクションにかかっているあたりが、積ん読が増える所以でもあろうか。 ...
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マケドニア軍、動く ー 岩明均「ヒストリエ 9」

マケドニアである種の存在感を持ち始めたエウメネスなのだが、第9巻では、そうした存在感もあってか「高い樹へあたる風は強い」といった風で結構な困難な命令がくだされる。収録は第74話 密命・1第75話 密命・2第76話 密命・3第77話 メランテ...
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マケドニア軍は雌伏中 ー 岩明均「ヒストリエ 8」

さて、少々長い猶予期間ではあったが、エウメネスの出世物語も、ようやく戦乱の時に突入した。しかも、その戦乱がけして大勝利、といえないものなので、今まで逼塞ぎみであったエウメネスが一躍、陽のあたるところに登場する機会もでようというものだ。収録は...
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いよいよアテネと戦争開始 ー 岩明均「ヒストリエ 7」

第7巻で描かれるのは、マケドニア宮中のアレクサンドロスの二重人格者の件とエウメネスの発明(?)する将棋が中心。 どちらかというと、アテネとの戦闘に向かう第8巻以降の準備といった印象が強く、収録は 第58話 ヘファイスティオン・2 第59話 ...
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意識の慮外にあった古代マケドニアが以外に面白い ー 岩明均「ヒストリエ 6」

第5巻に続いて、引き続きマケドニアの王宮生活である。このマケドニア王家、どこの王家にも共通の複雑さと、当主のフィリッポス王がいわゆる名君であることもそれに拍車をかけているようである。前巻でつくった玩具はアレクサンドロスの弟向け。弟はどうやら...
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意識の慮外にあった古代マケドニアが以外に面白い ー 岩明均「ヒストリエ 5」

1巻の途中から、エウメネスの幼年時代から奴隷・放浪生活の回想に入り、ようやく4巻の最期でカルディアへの帰還となるのだが、5巻目では、そのカルディアからアレキサンドロス大王の父であるフィリッポス王との邂逅、マケドニアでの生活へと移る。収録は第...
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意識の慮外にあった古代マケドニアが以外に面白い ー 岩明均「ヒストリエ 4」

第3巻に続く第4巻のほとんどは、エウメネスが成長し、青年時代に入った頃のパフラゴニアの話がほとんど。収録は第30話 パフラゴニアにて・7第31話 パフラゴニアにて・8第32話 パフラゴニアにて・9第33話 パフラゴニアにて・10第34話 パ...
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意識の慮外にあった古代マケドニアが以外に面白い ー 岩明均「ヒストリエ 3」

引き続き「ヒストリエ」の第3巻をレビュー第3巻では、奴隷の身に落とされていたエウメネスに買い手がつく。ところが、この飼い主がエウメネスが心の底で行ければ、と思っていたアテネと逆の方向の黒海側の都市の富裕商人。ところが、なんともこの人物が怪し...
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意識の慮外にあった古代マケドニアが以外に面白い ー 岩明均「ヒストリエ 2」

エウメネスの牧歌的な幼年時代が一転して、父親の不慮の死、一般市民で裕福な家庭の坊っちゃまから奴隷へ、といった転変が語られるのが第2巻収録は第10話 斃すイメージ第11話 足音第12話 トラクスの戦い・1第13話 トラクスの戦い・2第14話 ...