北森鴻

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美貌の異端民俗学者・連杖那智の謎解き、再び=北森鴻・浅野里沙子「天鬼越」

美貌で明晰な頭脳をもちながら、民俗学会の異端児として扱われている連杖那智と、実直な研究者ではあるのだが、そのお人好し的な性格から、那智に振り回されてばかりいる連杖研究室の万年助手・内藤が、日本の歴史や習俗の中に隠された秘密を暴き出していく「...
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写楽の正体の陰に「光の画家」フェルメールがいるー北森鴻「写楽・考」

美貌で明晰な頭脳をもちながら、民俗学会の異端児として扱われている蓮杖那智と、実直な研究者ではあるのだが、そのお人好し的な性格から、那智に振り回されてばかりいる連杖研究室の万年助手・内藤が、日本の歴史や習俗の中に隠された秘密を暴き出していく「...
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「スサノオ」や「わらしべ長者」を民俗学的に謎解きすればー北森鴻「触身仏」

美貌で明晰な頭脳をもちながら、民俗学会の異端児として扱われている蓮丈那智と、実直な研究者ではあるのだが、そのお人好し的な性格から、那智に振り回されてばかりいる蓮丈研究室の万年助手・内藤三國が、日本の歴史や習俗の中に隠された秘密を暴き出してい...
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日本各地に伝わる「儀式」と「民俗」が謎解きの鍵 ー 北森鴻「凶笑面」

作者が急死したため、完結しなかったシリーズといえば、この北森鴻氏の「蓮丈那智」シリーズがまず第一にあげられるのではなかろうか。主人公は都心にある「東敬大学」の助教授(今は「准教授」っていうんだよね)で、ひと目をひく美貌の持ち主ながら、妥協を...
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腕利き美人古物商・陶子は贋作をつかまされる ー 北森 鴻「狐罠」

一匹狼ながら目利きの古物商「冬狐堂」こと宇佐見陶子シリーズの連作ミステリー。 今回は、陶子が贋作をつかまされてしまうことから始まる贋作(フェイク)ミステリーが『北森 鴻「狐罠」(講談社文庫)』である 【あらすじと注目ポイント】 発端は、宇佐...
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絶筆となった「連城那智」の最後の物語 ー 北森 鴻(浅野里沙子) 「邪馬台」(新潮社)

蓮丈那智のフィールドファイルシリーズの最終話。もともとは最終話になる予定ではなかっただろうが、北森氏が執筆中に急死し、その遺稿に氏と親しい関係にある浅野氏が手をいれて完成させたのが本書。 構成は 序章 鬼霧の夜 第一章 廃村記 第二章 雅蘭...