池上彰

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左遷された時は、「その道一筋」から自由になってはいかがか — 池上 彰「知の越境法 「質問力」を磨く」(光文社新書)

「プロフェッショナル」と「ジェネラリスト」についてのエントリーをあげたばかりなのだが、その発端は、池上彰さんが、NHKの論説委員になれずに、今のフリーになった経緯に触発されたところもある。 本書は、そんなあたりのことを「越境」という表現で表...
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時事解説ではなく、「歴史書」として読むべきか — 池上彰「池上彰のこれが「世界のルール」だ!」(文藝春秋)

<br /> 国際問題や時事問題の解説本というのは、少し古くなった旅行記と共通のものがあって、時間の経過とともに事態が動いてしまっていたり、本が書かれた時点では、さてどうなりますかとなっていたことが、あっと驚く結末になっていたりする。 なの...
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リベラル・アーツとは何なのか — 池上 彰「おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?」(NHK出版新書)

「教養」あるいは「教養主義」というのは、特に日本においては毀誉褒貶の幅が広いもののように思えて、半藤一利氏や出口裕明氏は「世界史としての日本史」あたりでも「教養主義」の重要性を口を酸っぱくして言われるのだが、新自由主義や効率のみが基準となり...
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新聞は”読み飛ばす”だけが能ではない — 池上彰「池上彰の新聞勉強術」(文春文庫)

以前レビューした「新聞活用術」の対といっていいのが、この「新聞勉強術」。エピローグのところをみると社会人にはじめてなるか。あるいは就活中の学生さんたち向けかなとも思うのだが、「新聞」に親和性があって、なおかつ聖域感があるのは、当方のような中...
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文系人間にもオススメの時事解説 — 池上 彰「この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう 池上彰教授の東工大講義ー世界篇」(文春文庫)

元ニュースキャスターの池上彰氏が東京工業大学の教授に就任し、同校で行った講義録。「世界篇」という題名ではあるが、時事解説といっていい。 収録は はじめにー「学際的教養」のススメ Lecture1 科学と国家ー自治雨は原爆を開発していた日本 ...