坂井希久子

坂井希久子

火事の炎が、お妙に父母の死の記憶を呼び覚ます ー 坂井希久子「とろとろ卵がゆ 居酒屋ぜんや8」

前巻までで、お妙の元亭主善助の死の原因が明らかになり、その陰に幕府の有力者の影があったことから、実家の林家の屋敷を出て、「ぜんや」の近くの長屋に転がり込んだ只次郎。恋敵と思われて重蔵も自ら身をひいたことで、お妙との間が一挙に近づくかと思い...
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お妙と只次郎の仲は足踏み状態。そこに三河屋の娘が横入りする ー 坂井希久子「ふうふうつみれ鍋 居酒屋ぜんや 7」(時代小説文庫)

神田花房町にある美人女将・お妙が営む居酒屋・ぜん屋を舞台に、常連の旗本の次男坊で鶯飼育の名手・林只次郎、お妙の姉で口の悪いお勝、そして常連の大店の店主たちによって展開される江戸人情話「居酒屋ぜん屋」シリーズの第7巻である。 前巻でお妙の亡...
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「善助」の死の真相はいかに。そして只次郎は家出してどこへ行く ー 坂井希久子「あったかけんちん汁 居酒屋ぜんや」(時代小説文庫)

前巻までで、お妙の元亭主・善助の死が自己ではなく、殺しではなかったのか、しかも、彼の元同僚で今は材木問屋にまで成り上がっている「近江屋」が関係しているのでは、という疑惑が膨らみながらの、「ぜん屋シリーズ」の第6弾である。 【収録と注目ポ...
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お妙のストーカー事件の鍵は夫の過去にあり? ー 坂井希久子「居酒屋ぜんや つるつる鮎そうめん」

「お妙」を付け狙う一味が逮捕され、狙った理由は不明ながらも、平穏な日々が訪れていたのだが、この巻に至って、黒雲が漂い始める。まだ、雨にはならないまでも、なにやら豪雨の前触れのような感じを漂わせるのが、居酒屋ぜんやシリーズの5巻目『坂井希久子...
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「ぜんや」に落ち着きが戻り、美味い料理も健在 ー 坂井希久子「居酒屋ぜんや さくさくかるめいら」

前作の「ころころ手鞠すし」で、居酒屋ぜんやの切り盛りする美人女将の「お妙」さんを付け狙っていた、犯人が捕まり、一安心といったところの「居酒屋ぜんや」の”いつも”が描かれるのが本書『坂井希久子「居酒屋ぜんや さくさくかるめいら」(時代小説文庫...
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物語は進行する。けれど謎は深まる — 坂井希久子「居酒屋ぜんや ころころ手鞠ずし」(時代小説文庫)

「ほかほか蕗ご飯」「ふんわり穴子天」に続いての「居酒屋 ぜんや」シリーズの三作目。 収録は 「大嵐」 「賽の目」 「紅葉の手」 「蒸し蕎麦」 「煤払い」  の五話。 林只次郎も「ぜんや」の馴染となってきて、そろそろ女将の...
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「ぜんや」は今日も大賑わい — 坂井希久子「居酒屋ぜんや ふんわり穴子天」(時代小説文庫)

江戸の町中の居酒屋を舞台に繰り広げる、人情時代もの「ぜん屋」シリーズの第2弾 今回の収録は 「花の宴」 「鮎売り」 「立葵」 「翡翠蛸」 「送り火」 となっていて、第1巻を読んだ方は、その最後のほうの「お妙さん」を妾にしようという企み...
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「奢侈禁止」でも美味いものは食いたいのが人情というもの — 坂井希久子「居酒屋ぜんや ほかほか蕗ご飯」(時代小説文庫)

時代小説の主人公は二色に分かれる。一つは、剣客小説や捕物帳に描かれる、風采は別にして剣術などに秀でたマッチョなタイプと、市井の人情ものに描かれる、力仕事は頼りにならないが、変わった特技や温厚な人柄の主である。 本書は後者に属していて、主人...
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