宮部みゆき

宮部みゆき

おちかの安産祈願のため休止中の「変調百物語」が再開=宮部みゆき「青瓜不動 三島屋変調百物語九之続」

神田三島町にある袋物問屋「三島屋」の黒白の間で不定期に行われている「変調百物語」。語り手が一人で、聞き手も一人で、語られる話も一つだけ。「語って語り捨て、聞いて聞捨て」を基本において、その場限りで語って重荷を下ろし、聞いてその場で忘れるとい...
宮部みゆき

黒白の間で異世界の「ひとでなし」退治が語られる=宮部みゆき「よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続」

神田三島町にある袋物問屋「三島屋」の黒白の間で不定期に行われている「変調百物語」。語り手が一人で、聞き手も一人で、語られる話も一つだけ。「語って語り捨て、聞いて聞捨て」を基本において、その場限りで語って重荷を下ろし、聞いてその場で忘れるとい...
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北一は、宝船の弁天様消失と親子毒殺事件の謎にせまる=宮部みゆき「きたきた捕物帖二 子宝船」

深川元町を縄張りとしていた岡っ引き・文庫屋の千吉親分の一番の末端の下っ引き見習いだった少年「北一」が、親分が自分で調理したふぐに当たって死んだ後、親分が副業にしていた「文庫」の販売業の一部を引き継ぎながら、岡っ引き修行をしていく「きたきた捕...
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木賃宿に連泊する商人が連れているのは「ろくろっ首」の妖怪ー宮部みゆき「魂手形」

神田三島町にある袋物屋・三島屋の「黒白の間」を舞台に、三島屋の姪・おちかを聞き役に繰り広げられてきた「変わり百物語」の聞き手が、この店でぶらぶら暮らしをしている次男・富次郎に代わってからの三巻目が本書『宮部みゆき「魂手形 三島屋変調百物語七...
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文庫売り・北一の岡っ引き見習い始まるー宮部みゆき「きたきた捕物帖」

宮部みゆきさんの時代ものというと、「はつものがたり」の回向院の茂七親分をはじめ、世の中の裏表を知っていて、酸いも甘いもかみ分けた、頼りがいのある岡っ引きたちが登場してくることが多いのですが、そういうタイプとは全く違う、「文庫」の振り売りで暮...
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富次郎の聞き役第二弾は「切支丹屋敷」の怪事 ー 宮部みゆき「黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続」

神田三島町にある袋物屋・三島屋の「黒白の間」を舞台に、三島屋の姪・おちかを聞き役に繰り広げられてきた「変わり百物語」の聞き手が、この店でぶらぶら暮らしをしている次男・富次郎に代わってからの二巻目が本書『宮部みゆき「黒武御神火御殿 三島屋変調...
宮部みゆき

百物語も第三作目となり、おちかが遭遇する話も多種多様に ー 宮部みゆき「泣き童子」

江戸・神田で袋物を商う「三島屋」の主人の姪・おちかが「黒白の間」で、訪れる客人から「不思議な話」を、「聞いて、聞きすて。語って、語り捨て」にする「三河屋変調百物語」の第三弾が『宮部みゆき「泣き童子 三島屋変調百物語参之続」(角川文庫)』。 ...
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江戸情緒と人情の「宮部ワールド」へようこそ ー 宮部みゆき「堪忍箱」(新潮文庫)

(この記事は2018.10.14にリライトしました)   おなじみの江戸もの。   今回は古い大店(おおだな)にかけられた呪いの顛末や仲の良い幼馴染や長屋の住人が垣間見せる一瞬の闇など庶民の暮らしをなぞりながら、底に流れる暗闇を描いている。...
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変調百物語は続く ー 宮部みゆき 「あんじゅう」(中央公論新社)

(この記事は2018.10.14にリライトしました) 神田の袋物屋 三島屋の「黒白の間」で、三島屋の姪・おちかを聞き役に始められた変調百物語の第2冊目 【収録は】 序 変わり百物語 第一話 逃げ水 第二話 藪から千本 第三話 暗獣 第四話 ...
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百物語の聞き手の名手「おちか」誕生 ー 宮部みゆき「三島屋変調百物語 おそろし」(新人物ノベルズ)

(この記事は2018.10.14にリライトしました) 百物語の聞き手 おちか は三島屋の長兄の娘で、実家で忌まわしい事件に会い、その後、この三島屋に預かってもらっているという設定(彼女の「事件」の内容は、「邪恋」でわかる)。三島屋の主人 伊...