青崎有吾

ミステリー

天馬と柚乃がレモンザメのプールでおきた殺人の謎を解き明かす ー 青崎有吾「水族館の殺人」(創元推理文庫)

シリーズの第一巻「体育館の殺人」で、神奈川県立風ケ丘高校の文化部室棟の一階一番奥に住みついている、生活面ではダメ人間ながら抜群の推理力を発揮した「裏染天馬」と、卓球部の1年生で見た目は文学少女、実態はスポーツ少女の袴田柚乃、天馬の同級生でい...
ミステリー

天馬、柚乃、鏡華がそれぞれに大活躍なのであった ー 青崎有吾「風ケ丘五十円玉祭りの謎」(創元推理文庫)

「体育館の殺人」「水族館の殺人」での見事な推理劇と生活ダメ人間ぶりを披瀝した「裏染天馬」と、元気ハツラツの文学少女風スポール少女の「袴田柚乃」が巻き起こす、学園ミステリーの第三弾。 今回の舞台は表題作の「風ケ丘五十円玉祭りの謎」のほかは、天...
ミステリー

しばし、青春時代を思い出させる学校を舞台の本格ミステリーの世界に浸ろう。 — 青崎有吾「体育館の殺人」(創元推理文庫)

ミステリー、しかも謎解きを主眼とする「本格もの」はその舞台が大事で、心を騒がす浮世事や、欲にまみれた社会的事件がうろちょろしていてはいけないと思う。その点、「学校」という、主な登場人物は教師と生徒という環境は本格ものの絶好の舞台であろう。本...